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自宅暗室初焼き

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。

さて、「初」と言っても、元日に焼いた訳ではありません。正確には12月31日。忘年会や買い出しなどの日常生活にかまけて、とうとう大晦日になってしまい、慌ててやり始めたという感じです。

結果から言うと、「無事、焼けた。しかし、それ以上でもそれ以下でもない」

森山大道氏の名言、『量のない質はない、ただもうそれだけです』は、まさに言い得て妙で、たかだか正月三が日に数十枚焼いただけでは、まだまだ足りぬ。

しかも自己流なので、仮に誤ったやり方で"量"を生産し続けていても、その後"質"が付いて来る訳は無く、やはり先人達から教えを乞う事は必須である。

(↑真っ白けな大根の部分だけを焼き込みしてみたが、まだまだ白いっスね)

意外に難しかったのが、イーゼルの使い方。フチを均等に出すのが難しいんだな。解決方法として、印画紙を1枚犠牲にして、それ用のスケールを作った。

(上下が非対称でもあまり気にならないが、さすがに左右が非対称なのは頂けない…)

あと、これはある程度想定していたが、3枚焼いたところで、光源用のハロゲンランプが切れてしまった。幸いヒューズまでは飛んでいなかったが、予備用のランプを早々に消費する羽目になるとは…。
こんなちっぽけなランプでも今では稀少で、1個数千円もしてしまうのだ。
どこかの問屋で安く買えないかな。

(ちなみに、後ろの「黄桜」はただのペン立て。一杯引っ掛けながら作業している訳ではない)

ネットで色々調べると、引き伸ばし機の光源プログラム自体を、現在主流であるLED方式に変えてしまったという強者もいるようで。確かに、LEDランプなら入手に苦労はしないよね。
光の波長を熟知してる人ならではの解決方法とみた。

やはり、伸ばしてプリントをしてみると、細部まで隅々観察する事になり、モノの質感が表現出来ているか、を意識するようになった。

(↑グラスの中の氷なんて、PC上の画面では見えていなかった…)


さて、大変なのが後片付けだ。自動現像機ほどではないが、それなりにやる事は沢山ある。片付けする体力も含めて、今日作業するか否か?を決めないと後々後悔する事になる。
ちなみに今日は、作業をしない事に決めた。猫のトイレ用の砂を切らしてしまったのだが、近くのスーパーが働き方改革(?)で三が日中は休みなので、遠くのスーパーまで足を延ばしたからだ。腕が痛ぇ。

(片付けが面倒…。レンタル暗室、有り難し)

普段はカラーで撮っている為、持っている白黒のネガの本数が少ない。種蒔き(撮影)をしに行かないとね!

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