見出し画像

「コイクマ」 福島県白河市/有賀酒造

蔵人として勤める夫婦が醸す         可愛いラベルに骨太な酒質のオリジナルブランド

画像1

1.可愛らしいラベルと骨太なお酒

ロゴ写真

「コイクマ」を醸すのは、「陣屋」などの銘柄で知られる福島県白河市の有賀酒造で蔵人として勤められている荒井ご夫妻。蔵人として働かれながら、オリジナルのブランドである「コイクマ」を醸されています。

ラベルに描かれたクマはご主人、ネズミは奥様がモチーフ。「コイクマ」の銘の由来は、「変態」という字を知人の方が「”コイクマ”に見える」と話されたことから。その響きが忘れられず、自身のブランドの銘を打つ際に、「コイクマ」と名付けられました。

可愛いラベルから、つい繊細な酒質できっと要冷蔵なのかな…と想像しがちですが、そのラベルに書かれているのは「要常温」。

燗につける事を前提に酒質の設計がされた、福島県らしい骨太な味。しっかりとした米の旨味と生酛由来の穏やかな酸により、食事に寄り添ってくれるお酒です。


2.日々に寄り添うお酒でありたい

荒井ご夫妻は、「その日その日でクマの機嫌が良い日もあれば、悪い日もある。栓を開けてから、その変化も楽しんでほしい」と話されています。

日本酒好きな方にありがちな、「冷蔵庫を圧迫しちゃう…」「開栓したから早く飲まなきゃ…」という悩みとは無縁な、日々の中で自分のペースでゆっくりと付き合えるお酒です。

お二人は生酛系の「純米燗酒」で日本酒の美味しさを伝えていきたいと考えられており、生酛である理由は、「食事に寄り添う酒でありたい、食事に合わせるならやはり酸があった方がいい」との考えから。熟成も視野に入れて、それに耐え得る酒質となるような造りを行われています。

3.タンクごとの「個性」を大切にする酒造り

画像5

造りの際、核となる酒質はイメージされていますが、あまり再現性を求めず、その時のお米の個性をお酒に反映させているといいます。

仕込みのタンクごとに男の子と女の子、性別を分け、名前も付ける、ブレンドはなし。それぞれが「〇〇番グマ」と呼ばれ、タンク毎の味の違いも楽しめるお酒でもあります。

自分たちが造っている、という感覚ではなく、菌たちを「あいつら」と呼び、働きやすいように手助けするのが仕事だと考えられています。    生にするか火入れにするかも、酒の味を見て決めているとの事。

開けてからすぐ花開く酒、すぐにピークが来る酒ではなく、人間と同じで開けたては緊張しい。開けてからも日によっていろんな表情を見せるのが特徴。陰気な日もあれば陽気な日もあり、その日ごとのコイクマの表情を楽しんでほしいと思っているそうです。

4. 独立を目指して

荒井夫妻

荒井ご夫妻の目標は自身で酒蔵を持つこと。                「コイクマ」はその目標に先駆けたブランドです。

2021年現在、日本酒の新規製造免許は下りないため、          お二人が目標を実現する大きな障害となっています。

手段としては酒蔵免許を持った法人をM&Aするしかありませんが、    条件に合うような案件はなかなか無いのが現状です。

「コイクマ」を知ってもらうこと、飲んでもらうことが第一歩。     お酒を誰よりも愛されているお二人による新しい酒蔵の誕生のため、  「コイクマ」を楽しんでもらえる事が何よりの応援となります。

是非一度味わってみていただけたら、sake。としても、とても嬉しく思います。


■ご購入はこちらから

sake。EC SHOP→https://sakemaru-itabashi.stores.jp/

スクエアロゴ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?