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卒業イベント-デンマーク【Graduating】

毎年6月頃になると学校の卒業シーズンになります。
デンマークに限らず9月始まりの学校は6月頃に終わり夏休みをじっくり取るイメージです(サマースクールなんかもありますね)。

さてデンマークも6月は卒業シーズン。
日本とも違う文化に触れたのでご紹介。

町のいたるところで、卒業をお祝いしたり、「うちに卒業する人がいるんだよ」ということを知らせてくれます。

例えばこんな旗。

デンマーク人は旗が好き。国旗が一番でしょうが。帽子の旗がはためく。

高校を卒業する人はこのセーラー帽のような卒業帽子を被ります。
卒業式だけかぶるのだけではなく、結構長めに被っているのを見かけました(8月くらいまで)。
そして家族だけでなく街を歩く人たちも彼らの卒業と門出を祝うのです。
私も何人かに声をかけてお祝いしました。

そして1番の風物詩がトラックパーティー。
一般的には、クラスや仲良い人で集まってトラックを貸し切ってトラックの改造されたトラック荷台に乗ってお酒を飲んだりしながらパーティーをして街を駆け巡りパーティー会場でお祝いするというもの。
デンマーク人の高校生はこれにかなり情熱を注いでいる様子。

出会うと手を振ってくれるんですよね。
こんな感じで。

むっちゃ街中。クラクションの音や音楽が暴走族並にすごく大きく、たまにおしゃれなやつも。


Hej!

こんな感じです。
ドライバーのおっちゃんの真剣な眼差しも面白い。

太鼓叩いたり叫んだりと様々。

こちら最初のひとりを載せてから各家に迎えに行くことから始まるそうで、
家に到着→もてなされる→参加者増える→次の家にピックアップしに行く→もてなされる→(以下繰り返し)
をしながら街中を巡るそうです。

街に限らず、郊外に行った際に麦畑しか無いエリアでも見かけたのでそうなんでしょう。

そしてそんな騒音にも思えるクラクションや音楽を周りの住人は夏の風物詩として楽しむのです。

ある時、露天マーケットで話したおばちゃんもこの話をしていて、この時期が来ると昔を思い出して心が熱くなるのよ的なことを話していました。
祭りとも表現していたので、これもデンマーク人の人生になければならない文化なんだと感じました。
そしてその伝統が子子孫孫に引き継がれてアイデンティティとなっているのでしょう。
単純に遠くにクラクションの連発音が聞こえると、また今日もどこかでパーティーだなとほっこりします。

ちなみにデンマークでは20歳以下でも飲酒OKです。
でもすべてではありません。
16%(16.5%?)以下であれば16才から購入できるため、普通のビールであれば購入、飲酒ができます(Ceres4.6%、Jacobsen5.4%)。
なので高校卒業の17-18歳であれば飲酒可でありパーティーでも飲んで騒げるのです。
卒業試験を突破した後のお酒はまた格別でしょう!

これを見に来るだけも面白いかも。
カフェでビールでも飲みながらほっこりと若者の門出を祝いましょう!

それでは今日も良い一日を。


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