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「世界を魅了する女性の醸し方」 3杯目 ~素人が1年間で唎酒師からSAKE DIPLOMAを攻略する方法その1~

Sake Diva ゆきこです。

先日、今週受けるはずだった酒匠の試験が中止になったと連絡がありました。

なんだか、ほっとしたような、早く終わらせたいような…。

今回は、この自粛期間、完全休業になってしまった飲食店さんや、リモートワークでちょっと時間が余っている方、学校が休学になってしまって「なんか勉強してみようかなぁ」と思っている日本酒好き大学生さん向けに、

日本酒・焼酎の資格試験について、唎酒師、焼酎唎酒師、Sake Diplomaを1年間で全て独学で合格したSake Divaゆきこが、攻略法(勉強法や試験のポイント)をお伝えしたいと思います!

〇日本酒・焼酎の認定資格試験一覧

主な日本酒・焼酎の認定資格試験は以下のものがあります。

・日本酒ナビゲーター/唎酒師/日本酒学講師

・焼酎唎酒師

・酒匠(日本酒と焼酎)

・J.S.A(Japan Sommelier Association ) SAKE DIPLOMA(日本ソムリエ協会認定試験)

他にも日本酒検定などもありますが、酒販店さんや飲食店さん、日本酒好きな方が取得するものは上記のものがメインなのではないかと思います。

日本酒ナビゲーター、唎酒師、日本酒学講師、焼酎唎酒師、酒匠はSSI・日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会が認定しています。

「SAKE DIPLOMA」というのは聞き慣れないかと思いますが、SAKE DIPLOMAはJ.S.A日本ソムリエ協会が主催している認定試験です。

2017年が初年度なので、割と新しい認定試験ですが、唎酒師などとは全く形式、出題ポイントなどが異なり、難易度もグーンと上がります。(合格率は大体30%ほどだとか。)

資格については、他にもまとめているサイトはたくさんあるので調べてみてください。

私は、日本酒ナビゲーターがはじまりでしたが、2019年の1年間で唎酒師、SAKE DIPLOMA、焼酎唎酒師をコンプリート!笑

そう!頑張れば1年間で全部の資格を取得できるんです!

日本酒ナビゲーターから、SAKE DIPLOMAまでのステップをご紹介します!

「攻略する方法 その1」では日本酒ナビゲーター、唎酒師、焼酎唎酒師を、「攻略する方法 その2」では、SAKE DIPLOMAの勉強法を。

唎酒師は1か月焼酎唎酒師は10日間、SAKE DIPLOMAは2カ月半で1次試験を1発合格した私の勉強法です!

ステップ1 日本酒ナビゲーター

日本酒ナビゲーターは、日本酒を勉強する入口、のような感じです。

講座を受講するだけで「日本酒ナビゲーター」に認定されます。

いきなり唎酒師に挑戦するのもいいですが、「どんなもんなのかなぁ?」と覗いてみるために、日本酒ナビゲーターの講座に参加するのも、大いにアリです!

(ちなみに、私は唎酒師などの資格はいっさい受けるつもりはなかったのに、ナビゲーターの講座を受講しました。笑 まさか、その後、こんなに日本酒の沼にはまるとは…笑)

開催場所によって日時や担当講師も違うので、サイトで参加できる場所や日時、担当される講師の方を検索してみてください。

私も1度しか受講していないので、全国的に同じ内容でやっているのかは分かりません。

講師の方によって内容が変わるかとは思いますが、私が受けた講義の中では、「日本酒のラベルを読めるようになろう!」をテーマに、日本酒の酒米からつくりなど、基礎知識や用語を教えてくれて、しかも、ペアリングの時間もあるので、日本酒が飲めます!笑 

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そんなに楽しい講座なのに、講座が終了する頃にはラベルの意味が分かるようになる!

ラベルの意味が分かってくると、日本酒を飲むのがすっごく楽しくなるし、全く日本酒が分からない人と飲みに行くと説明したくなります。

人に説明するようになると、もっと知識を欲します。笑

そんなあなたにおすすめの次のステップは、唎酒師です。

ステップ2 唎酒師

唎酒師の資格を取るにはいくつか方法があります。

⓵1日講習を受ける→後日試験を受ける

⓶事前学習をした上で2日間の講座と試験を受ける

⓷通信でお家で勉強して認定を受ける(数カ月の間に自習と課題の提出あり)

受講法は、それぞれ、自分自身の仕事のスケジュールやスタイルに合わせて決めてよいかと思います。

私は拘束される時間を極力短くしたい派なので、⓵を選びました。

講習は9時から6時まで(たしか)。その中に、おもてなし、日本酒の基礎知識、テイスティング、ペアリングと、なかなかボリューミー。テキストもなかなかボリューミー。

ただ、おもてなしや日本酒の知識といった分野は、講師の方が、テストに出易いところをかなりピックアップして説明をしてくれるので、チェックしといた方がいいところ、線を引いといた方がいいところ、結構細かく教えてくれるので、集中して取りこぼしのないようにして下さい!

〇講座を受ける時の必需品

私がおすすめする、講座を受ける時の必需品をご紹介します。

それはずばり、付箋です!!!

蛍光ペンや赤ペンは、みなさん、持って行くと思います。

テキスト内にはまるまる1ページ、見開き1ページ、図表などでまとめられているページがあるので、まるっと見直せるように、講師の方からチェックが入った時は付箋を付けていくと、自習する時に見直しやすくなります。

〇唎酒師 合格のための勉強法

私は、講座から試験まで1か月間、以下のような準備をしました。

1次試験・2次試験

1次試験(もてなしの心、食品・飲料全般の知識に関する設問)

2次試験(日本酒の基礎知識)

この2つは、基本的には、講座中に講師の方が教えてくれたポイントを中心に、テキストと一緒に配布されるワークシートを。

実は、私は唎酒師の試験の時は、日本酒の基礎知識の点数が一番低くて。

その原因としては、「日本酒の製法」の部分が勉強不足だったなぁと思います。原料処理製麹酒母造り醪造りなど... ちょっと細かく、重点を置いて勉強しといた方がいいと思います。

3次試験 テイスティング

3次試験は、4つのタイプ(薫酒・爽酒・醇酒・熟酒)の香味特性をしっかり認識しておくこと。

各香味別に、「個性」「留意点」、主にどんな香りがして、どんな味わいの特徴を持つのかを覚えておくこと。

そうすれば、試験でどのタイプのお酒が出てきても、考えることなく解答用紙を埋めていくことができると思います。

あ、お酒をテイスティングして、「それがどのタイプに属するのか」が分かれば、ですが。テイスティングしたお酒がどの分類に属するのかが分からなければお話になりません。

各タイプのお酒の味わいは、講座中にしっかりと掴んでください!

講座中に掴めれば、普段、日本酒を飲む時に自分で分類する練習をしていけば、試験でも問題なく分かると思います。

4次試験 日本酒のサービス、セールスプロモーション

4次試験は、”企画の立案”です。

これも、4つのタイプ別に各タイプに1つ、企画を考案しておきましょう。

「ターゲット層は?」「どんな季節に?」「どんなシーンで?」「温度は?酒器は?相性の良い料理は?」

そんな風に考えて作っておけば、時間内に余裕を持って書き終えることができます。

出題は2つになりますが、1つは、お酒のタイプを指定されて、もう1つは試験の受験している季節にあった企画案を求められますので、それぞれを意識して、考案してみてください。

合格点は各セクション、70点以上です。

私は唎酒師の講座から1か月後に試験を受けました。

1か月、ちょっと頑張って勉強すれば合格できます!

ステップ3 焼酎唎酒師

私は、唎酒師の次に受けたのはSAKE DIPLOMAでしたが、唎酒師ついでに、焼酎唎酒師の話も付け加えておきましょう。

〇焼酎唎酒師 合格のための攻略法

試験内容は唎酒師とさほど変わりませんが、ポイントが少しずつ異なるので、そのポイントをお伝えします。

1次試験 おもてなし

1次試験の内容は唎酒師の時と全く同じです。

尚、唎酒師の資格を取得している人は免除となります。

2次試験 焼酎の基礎知識

焼酎唎酒師は、唎酒師と比べて、製法よりも焼酎の歴史や「酒税法」がメインになります。もちろん、製法も出題はされますが、ここの分野も唎酒師の時と同じように、講座の時の講師の方がポイントとなる部分はしっかり教えてくれます。

※焼酎唎酒師の講習の時も必ず付箋を持って行ってくださいねー!!!

勉強法としては、唎酒師の時と同じように、ワークシートで勉強しておけば十分だと思います。私は十分でした!笑

(私は焼酎唎酒師を受ける時は講座も試験もだいぶ慣れて余裕でしたね~)

ただ、唎酒師と比べると、焼酎の特徴に合わせた飲み方(シーンに合わせた温度酒器など)やペアリングに関する出題が多かったように思います。しかも、書かなければならない分量が多い!

勉強はワークシートで十分でしたが、テストは唎酒師よりもボリュームが少し多いので、集中力を持って挑んでください!

3次試験 テイスティング

これも唎酒師の時と変わらないですかね。

黒糖と、原料別に「香り」「味わい」「個性や留意点」を書き出して、覚えます。

焼酎は日本酒と違い、味わいではなく、「香味成分」が主となるため、「香り」という部分でとても重点を置かれます。

日本酒の唎酒師の試験と違って難しい点は、「香り」という点だけでも、以下の3つの分類に分けられます。

1.主原料に由来する香り

2.製法等に由来する香り

3.麹に由来する香り

原料は、分かりやすいと思います。

が、日本酒のテイスティングに慣れていると、「え?製法由来?麹?」となるかと思います。

製法の部分で言うと、例えば「甕で貯蔵されている」とか。

麹は「米麹か、芋麹か、麦麹か」ってことですね。

ここはもう、慣れないとすごく難しいです。

ただ、私は合格したから言えますが、

試験に合格することを考えてください!

主催者は、みんなに合格して欲しいはず!!!

ということです。笑

なので、テキスト講座をまずは忠実に体に沁みこませましょう!

私自身も、この「香り」の部分にすごく手間取ったし、苦労したのですが、私がラッキーだった点は、講座で取り扱っていた焼酎が普段も飲んでいる焼酎ばかりだったので、ブラインドでテイスティングした瞬間に、何の銘柄の焼酎かが分かってしまったのです。笑

唎酒師の時と同じように、テキストと講座の内容をしっかりと入れて、試験の時に何の(原料の)焼酎なのかが分かれば、滞りなく書けるはずです!

なので、大切なのでもう一度言っておきます。

テキストと講座を大切に!!!

4次試験 焼酎のサービス、セールスプロモーション

はい、これも唎酒師の試験と同じく、焼酎の”企画立案”です!

日本酒と同じく、焼酎についての企画を考案します。

これも、焼酎の4タイプ別(フレーバータイプ、ライトタイプ、リッチタイプ、キャラクタータイプ)に、企画案を作っとけばよいかと思います。

意識するポイントは日本酒の時と同じ。

「ターゲット層は?」「どんな季節に?」「どんなシーンで?」「温度は?酒器は?相性の良い料理は?」

季節×4タイプ×原料(芋、麦、米、黒糖)と、日本酒よりも様々な企画が考案できるのではないかと思います。

唎酒師も受けていたことで、慣れというのもありますが、私は焼酎唎酒師の講座を受けてから試験までは約10日ほど。2次~4次試験(1次は免除)全て90点以上で合格できたので、だいぶ効率的に試験対策できたのかなぁと思います。あ、ちなみに、合格点は、唎酒師と同様、各試験70点以上です。

情報を制する者は試験を制す!

短い時間で合格できるように、一番の近道で勉強すること。

それが私のモットーです。

SAKE DIPLOMAも、お金をかけずに短期間で合格したい!

そんな方のために、次回、「攻略する方法 その2」でも、私の体験談と勉強法、試験対策を余すことなくご紹介したいと思います!

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