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【奇声をあげる夫】 領収書に占拠される新居

全ての領収書は5年間保管すべきである。

というのが、主人の考えらしい。

これまで、領収書は役目が終わったら
捨てていた私にとっては目から鱗の発想だった。

領収書は、役目どころかもらった瞬間に
捨てていたような気がする。

だから、私がこれまでのように領収書を捨てていると、
主人の機嫌が悪くなっているのである。

とはいえ、捨てないと片付かない。
保管場所を作らないと、
いつしか、部屋の中の至る所が
領収書だらけになっていくのは、
片付け魔の私にとってはストレスでしかない。

とりあえず、クリアファイルを
買っていれておくことにした。

当面この方法で過ごしていたが、
だんだんクリアファイルのビニールの底が
敗れてきたのだ。

ところで、領収書を保管する目的は何?

私が主人に問うと、
お金を払ったことが証明できず、
あとで、支払った以上の請求を受けた時など、
きちんと支払いの証明ができるから。

なるほど。

そして、その領収書として証明できる
効力があるのが5年とか。

その理由で、5年は保管したいということ。

ということで、保管を始めたのだけど、
クリアファイルではうまくいかない。

それに「何かあった時」に、
すぐに書類がみつからないと、
保管している意味がないよねという話になった。

だから、領収書の保管ルールを決めた
・種類ごと(電気、水道…)
・年別、月別 時系列に沿って保管する

ということで、これまで一緒になってから
2年余りの領収書を整理することになった。

文房具屋に行き、
領収書の種類やカタチに合わせて、
大量のファイルを準備した。

なるべく、効率と見栄えを意識して保管したい私は、
スペースをとらず、一目みただけで、
領収書の種類が区別できるファイルを
念入りに探して選んだ。
そして、テプラでタイトルをつける。

黄色のテプラなんて嫌だよね、
透明のテプラを探し、文房具屋をまわる。

それからというもの、
毎週末が領収書の整理・・・

どうやら、主人には声をかけないとダメらしい。
休日、半日以上かけて過去の領収書を整理する。

そこで、厄介なのが、
主人が一人暮らしの時の領収書も出てきたりする。

それは捨てていいんじゃないかな?

と主人に提案するも、
まだ5年経っていないから、取っておくべきだと
意見が食い違う。

どうにか、納得してもらいつつ、
主人の過去の領収書は、分別しないということで、
しばらく保管することになった。

何ヶ月かかけ、我が家にはようやく
輝かしい「領収書スペース」が出来上がった。

いつ雑誌の依頼がきてもいいぐらい、
整理されている。

とはいえ、5年保管となると、
今のスペースが足りない。
それはこれからどうするか。

領収書のために引越しをするしかないのか、
一部屋潰すしかないのか。。

それから数年、頑張って領収書維持に努めていたが、
子どもが産まれた頃は、お互いが領収書の話をすることもなく、
そのスペースすら無くなっていったのである。

今なら、電子保管できるからいいけど、
そこまで、過去のことに
エネルギー費やすのもどうだったのかな。。



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