見出し画像

【奇声を上げる夫】 〜共通の趣味がほしい パート1〜 夫婦でテニスを始める

もともと、私から話しかけない限り、
用がい限り、自分から人に話しかけることがない主人。

下手に饒舌な男性よりは
信頼できるかなと思っていた。

とはいえ、やっぱり話はしたいもの。
女性は共感を求めて生きている。

共通の話題を作るにはどうするか。

結婚したとはいえ、
会社の帰る時間も違ければ、
同業者でもないので、話すこともない。

私が先に仕事から帰っていれば
何かしら話しかけるんだけど。

帰宅の早い主人は、
私が帰宅する頃には、夢の中…

もともとインドア派の主人なので、
たまの休日は出かけることを嫌う。

このままの毎日では何も変えられない。
そういえば、運動もしていないので、
お互いで何かスポーツでも始めれば、
健康にもいし、共通の会話ができるかもしれない!

そう思い、主人に相談した。
「この家の近くにテニススクールがあるけど、一緒にやってみない?」

思っていた通り、全否定されてしまうのだが。

その頃、本当にいいタイミングで、
主人の妹さんからメールがあった。
主人は2人兄弟の長男で、下に妹さんがいる。

メールには、

「兄を外に連れ出してください」

と書いてあった。

本当によくできた妹さんだ。
兄のことを理解している。

そんな偶然の援護射撃も手伝って、
主人はしぶしぶ頷いた。

外に出るだけで、気持ちが変わるから。
はじめは少し強制的だけど、
しばらくすれば、きっと面白くなってくるはず。

そう思い、一緒にテニススクールのレッスンに申し込んだ。

主人は、これからスクールに払う
お金がもったいないと計算し、
毎週末外に出ることを考えてどんより沈んでいるが、

私は、新婚旅行の準備の時のように、
ラケットやリュックを選び、
これから始まるスクールの準備を楽しんだ。

二人でラリーできるようになれば、
いずれはスクールに行かなくても、
テニスコート借りるだけで、
運動不足を解消できるかもしれないよね。

などと主人に言って、
気持ちを宥めようとしていた。

ちなみに、当時の家の近くに借りられる
テニスコートはなかったですが…


スクールに通い始めて、約3ヶ月。
習い事をはじめて、会話が増えた実感はないけれど、
お互い3ヶ月続いていることに喜びを感じていた。

そして、6ヶ月、9ヶ月が過ぎるころ….

どうやら、私の方が上達が早かったのが、
主人にとって重荷になってきたようだった。

スクールの日、朝起きてこない。
起きてきても、スクールに行くまでグズグズ…

私だけでスクールに行く日が増えてきた。

これでは、始めた意味がないし、
これ以上、イヤイヤ期に入ってしまった
主人をひっぱり出すために
時間を使うのも、勿体無いきがする。

あれこれ考えているうちに、
仕事で余裕がなくなり。
テニススクールを辞める決断をした。

私は完全に、
主人の「テニススクールに行きたくない」
気持ちに呑まれてた一件となった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?