見出し画像

あなたに選択権はありません、というお話。

こんばんは、上田です。

本日は、そもそも相手から言われる権利がないもので自分に負担をかけることはありませんよ、というお話。

最近つくづく、世の中には自分の責任の範疇ではないのにしょい込んでしまってストレスを抱えている方や、そもそも相手に選択権がないことについて、声が大きいだけの相手のいいなりになってしまう方が多いなと感じています。

よく言えばいい人。

悪く言えばその場の勢いに流されているor勉強不足。

そんな、本来ならストレスを感じなくていいところでストレスを感じていて、ひいては心の風邪をひくような方がいるのがもったいないと思っています。

僕は社長業もやっていますが、元々が薬剤師なので薬剤師業務で例えると。

◆チェックが付いていないのに先発品を要求する生活保護患者さん

平成30年の生活保護法の改正により、生活保護を受けている患者さんは原則、医師又は歯科医師が医学的知見に基づいて後発医薬品を使用することができると認められた場合は、原則として、後発医薬品が給付されることになったんです。

ですが、生活保護の患者さんは医療費が免除されているので。つまり、お薬代は無料なので「前からもらっていた」という理由などで先発品を頑なに要求する方がいらっしゃいます。
※最近はだいぶその割合は減ってきました。

そして、この制度が変わった直後くらいの薬剤師は、制度上変えていく必要があるのに理解してもらえない生活保護の患者さんに悪戦苦闘した方も多いのではないでしょうか。

でもこの事例、本来なら薬剤師が文句を言われる筋合いはないのです。

法律の改定により、世の中のルールが変わった、という事象。

わかりやすい例えでいうと、消費税が8%から10%になったのと一緒。

なので、その当時かなり強い語気でクレームを言ってきた方々に、税金の例えで話し続けてみたんです。

「今まで大丈夫だったことが変わることに納得いかないのはわかります。ですが、〇〇さんがスーパーに買い物に行ったときに、レジで並んでる前の人が、『前までは消費税3%やったのに、なんで10%なんだ』と店員さんにクレームを言っていたら、どう感じますか?今回の変更は、それと同じことなんですよ」

と。もちろん、全ての患者さんの同意が取れたわけではないですが、僕の応対した範囲では9割の方は納得されていました。

もちろん、こちらの意見を押し付けるのではなく「法律という専門的なところなので、知識がなくて理解していないだけ」という前提で情報をお伝えするという立場に立っての対応が重要です。


このように、どんな職種でも顧客とのやり取りの時に自分たちの管理下にあることとそうでないことがあると思います。

なかには、圧倒的に相手の立場が上で、ちょっと口答えのようなことを言っただけで契約が飛ぶので言えないという事例もあると思います。

僕も社会人スタートは製薬会社の営業であるMRだったので、圧倒的立場が上の医師相手で、むちゃくちゃな要求をされたこともあります。

だから言っても無駄と諦めるのか。またはそんな中でも経験を積んでいくなかで、ちゃんと話を聞いていただき、納得いただける人間関係を作れるか。

俗にいう仕事のできる人に成長するかどうかは、他の人には無理だと思う領域のことをいかにできるようになるかだと学んできました。

結局は、ちゃんと相手に伝わるコミュニケーションがとれるかというところのお話ですが、そこに至るように、あの手この手で表現の仕方を変えて何とか伝えようとする経験をどれくらいやっているかだなと、最近特に感じています。

「お前が言うなら、しゃーないな」

と言われる仕事ができるように、僕もまた明日からも日々チャレンジして仕事していきます。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?