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小説まとめ

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#短編

【短編小説】一億総ヒットマン政策

「これはディープフェイクなどではありません。私、神里佑介は我が国の総理大臣として、責任…

藤堂佑
3週間前
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【毎週ショートショートnote】ツノがある東館

お題:ツノがある東館  うちの事務所はデカい。  日々日本全国の組が縮小を余儀なくされて…

藤堂佑
4か月前
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【ショートショート】五百円のキッチン

「映画面白かったねー」 「うん。もう一回見たい」 「おかわり早過ぎ」  彼女の笑い声と共に…

藤堂佑
5か月前
8

【毎週ショートショートnote】トロンボーンの口調

お題:トロンボーンの口調 「お前さ、神っぽくねぇよな」 「いえいえ。わたくしも神としての…

藤堂佑
5か月前
17

【ショートショート】拝啓、冬晴れの横浜へ

「うーっ、寒っ」 「冬の朝ってほんま肌に突き刺さるー」 「それな」  がらがら、がらがらと…

藤堂佑
5か月前
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【毎週ショートショートnote】会員制の粉雪

お題:会員制の粉雪  会員制。そう聞き想像するものは何だろうか? 高級志向の飲食店や夜の…

藤堂佑
5か月前
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【ショートショート】年末の瞬間、年始の瞬間

 ずるずると蕎麦を啜ったのは二時間程前。風情のふの字もない、お湯を注ぐだけの簡易的な年越し蕎麦。インスタント特有の強い匂いが室内に未だ漂っている。その匂いが、「今年こそは年越し蕎麦を手作りしよう」と決意していた幾日前の自分を思い出させた。 「結局今年もインスタントで済ませちゃったなあ」  ローテーブルの上。随分と前に冷蔵庫から脱出させたまま放置し、少しぬるくなった缶チューハイのプルタブに指をかける。インスタント蕎麦の匂いを掻き消すように、ぐいっと勢い良くチューハイを喉に流

【青ブラ文芸部】あなたへの5つの質問(Q.2)

素敵な質問、と言うかお題を見かけたので、小説にしてみました。 今後、他の質問を使ってまた…

藤堂佑
5か月前
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【毎週ショートショートnote】プールの紅トーナメント

お題:プールの紅(くれない)トーナメント  我が家には十二月三十一日限定のイベントがある。…

藤堂佑
5か月前
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【毎週ショートショートnote】台にアニバーサリー

お題:台にアニバーサリー  二周年のお祝い。そんな手書きの可愛らしい丸文字が、寝起きで不…

藤堂佑
6か月前
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【ショートショート】二色鍋

「また陳列変わってる」 「一昨日は変わってなかったのにな。ほんとスーパーの陳列って早着替…

藤堂佑
6か月前
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【毎週ショートショートnote】白骨化スマホ

お題:白骨化スマホ 「はあー……またかよ」 「また白骨スマホですか?」 「ああ。これの書類…

藤堂佑
6か月前
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【毎週ショートショートnote】助手席の異世界転生

お題:助手席の異世界転生  俺の車の助手席はいつも空席だ。もちろん彼女がいないと言う事も…

藤堂佑
6か月前
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【ショートショート】雨どいと、ぶった私

約1300文字のさくっと読める日常小説です。 是非続きを読んでいただければ幸いです。  窓ガラス越しにもびちゃびちゃと雨水の垂れ落ちる音が耳に届く。その音を聞きながらソファーから立ち上がり、いそいそと庭に続く大きな窓に近付いた。がらがらと窓を開ければ、雨音がダイレクトに耳に届く。 「ふーん、ふふーん……ふふふーん……」  お気に入りのクッションを床に置き、そこに座っては開けた窓から外を眺める。窓の外へと放り出した脚は、

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