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ホウレンソウの使い方

皆さんはホウレン草は好きですか?

私はどちらかと言えば好きです。

ホウレン草のバター炒めとか、大好きです。

美味しいですよね。




報告・連絡・相談=ホウレンソウ

今回の記事はホウレン草ではなく、ホウレンソウについてです。


私にはホウレンソウがとことん下手な部下が居ます。

彼にホウレンソウを説明している内に、自分自身も頭が整理できたので

それを記しておきます。


ホウレンソウは会社員が新入社員の時に習うツールです。


その部下は3年目ですが、新入社員の初心を忘れたのか、そもそもホウレンソウを習わなかったのか、嫌いな食べ物第1位がホウレン草なのか、理由はさておき、とにかく全くホウレンソウをしない子なんです。


ある日、彼にホウレンソウが下手過ぎる事を説明しました。すると、彼もどのタイミングで、何を言えば良いのか判らない。と言った感じでした。。。そうして、ビーカン流ホウレンソウのスパルタ指導が始まりました。


ここからは彼に指導した内容を元に、ホウレンソウとは何かを記載します。


月曜日に、彼にひとつの案件を渡しました。「今週中にこれを処理する計画をメールでいいから報告してくれ」

・・・月 火 水 木・・・

そして、金曜日の定時頃、彼からメールが入っている事に気付きました。そうです。月曜日以来、彼からその話は一切なく、私からもあえて何も触れないようにしていました。


そして、唐突に計画メールが入っていました(!)。


彼は頭の回転が速く、任せた仕事はとても効率的に働いてくれます。けど、このようにホウレンソウになると途端にダメ男全開になってしまいます。


翌週、彼に言いました。


〇〇くん、計画をメールしてくれてありがとう(まずは指示した事に対応した事にお礼を述べるビーカン)。


けど、この計画、項目はいろいろ書いてくれてるけど、日程が全く書かれてないね。これじゃあ計画じゃなくて [やる事リスト] だね。


部下:はい。すみません。けど、この案件は手探りの部分が多く、やってみないとスケジュールは出せなく無いですか?


そのために、相談が必要なんだよ!!


今の段階では、どの程度アバウトな日程感で良いかを相談すべきだね。

しかも、私が考えていたのは、さらにこの項目を付け加えてほしかったよ。


部下:え!そんな事言われても、それならそれで先に言ってくださいよー。


そのために、相談が必要なんだよ!!


あのね、〇〇くん、それがホウレンソウなんだよ。

仕事には必ず目指すべきゴールがある、しかし上司が考えているゴールと君が考えているゴールは違うかもしれないだろ?だから、都度ゴールの形を相談しながら、仕事を進めなければならない。


〇〇くんのやり方でやれば、ほとんどの人が同じ結果になったと思うよ。
やり方に問題があるんだよ。ホウレンソウ無しでやれば、誰でもこうなるよ。なぜなら私とゴールの姿が共有出来ていないのだから。


つまり、具体的に言うと、今回必要だったのはコレ。


「ゴールはこのように考えてますが合ってますでしょうか?」

「ここまで出来ましたが、一度見てもらえますでしょうか?」

「こんな問題が見つかりましたが、このような処置で宜しかったでしょうか?」

「計画をメール送信しましたが、その内容で宜しかったでしょうか?」

です。


ホウレンソウとは、相手とゴールの姿を共有するためのツールです。


この部下はどこまで理解してくれたのか、、、これからもビシビシ指導してやろうと思っています。



実は彼、3か月後に別の部署に異動になる可能性があるんです。確定ではないので、まだ本人には伝えていません。とても個性的な子で、極端に人見知りするんです。私にも完全には心開いていないみたいで、それがホウレンソウができない理由のひとつであるのも分かっています。


今までは、何とか彼との信頼関係を構築するのが先で、小手先の指導(ツールの使い方)なんて後回しで良いと考えていました。だからホウレンソウが下手なのは私がカバーしていました。


けど、3か月後には違う上司の下で働く事になるかもしれない。恐らく、彼はまた人見知りするでしょう。今のままホウレンソウができなければ、きっと落ちこぼれのレッテルを貼られてしまうかもしれない。。。


ホウレンソウは仕事を進める上でとても大事なツールです。なので、どうしても教えてやりたい。そう思い、これまで目をつむってきたホウレンソウの使い方を、心を鬼にして指導しています。恐らく彼自身が私の変貌にとてつもない違和感を覚えている事でしょう。それでも、彼の事を思えば、こうする事が最善なのだと信じて、毎日指導しています。


彼が次の職場で大活躍するというゴールは、まだ彼と私で共有できていません。私のホウレンソウもまだまだ だなぁと感じています。

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