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初めましてのご挨拶

わたしたちは、時間を持て余して初めて重たい腰を上げるのかもしれません。古代ギリシャのポリスで様々な学問や思想、芸術が花開いたのは、彼らが日常の雑事は奴隷に任せて自分たちは十分にものごとを考えられるだけの時間を手にしていたから、というのは有名な話。まあ言ってしまえば暇だったわけです。

かく言う私も、全く予想もしない形で半ば強制的にひとりで部屋にこもる時間を与えられ、ようやくこれまでやろうと思っていたけど出来なかったこと、いや、やらなかったことを精算し始めました。


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まず今回は、私はどういう人間なのか、そしてこれから何を書こうとしているのか、自己紹介をしていきたいと思います。

私は京都の大学生で、歴史を学ぶものの端くれです。気がついたらもう京都にやってきて3年が経っているのだから驚きです。はじめはスーパーの場所も分からなかったのに、今では朝起きてから15分で大学の講義室にまで行けるようになりました。といっても今は講義が全てオンライン化されてしまったので、朝起きてからたったの3分で出席できます。12分の大幅記録更新です。

大学ではイスラーム世界の歴史について学んでいます。特に、まだイベリア半島がイスラーム圏だったころのスペインとモロッコについて。昔から、文化と文化の狭間にある地域の歴史に不思議と心惹かれていました。今は日々アラビア語の高い高い壁にぶち当たりながら四苦八苦しております。

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そしてここからが本題。これから何を書いていきたいのかの話です。

私は大学の長期休みの間は、だいたいどこかの国を旅しています。行きたいところが多すぎて、ゆっくり滞在しようと思いつつ結局はいつも忙しなく駆け回ってしまいがち。自分が人よりは多少体力に恵まれているというのは大学に入ってからの発見です。これまで25ヶ国ほど訪れました。

基本的に貧乏旅行なので、移動は地元の人と共に長い長いバスや列車に揺られ食費はできる限りお安く済ませます、がお土産は別。

むしろその地域にしかない愛しい雑貨や民芸品たちを探しに旅に出ていると言っていいほど。大好きなのは布や陶器や紙でできたもの、あとガラスやお茶も欠かせない。毎回バックパックをパンパンにして帰ってくるので、部屋は大学生の下宿先だとは思えないほどモノで溢れています。

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そんな旅をする中で、これは忘れたくないなあと思える小さな星粒のような思い出が少しずつ増えていきました。それは、モロッコの北端の港町で出会った猫の家族とカフェのおじちゃんの話だったり、ウズベキスタンの古都で出会った刺繍の得意な女の子のことだったり、シチリア島の小さな可愛らしい骨董店や、エジプトの夜行バスで助けてくれた優しい家族の話だったり…

このnoteでは、そういった小さな星粒の話や、旅先で出会った心躍る雑貨たち、これは面白いぞと思った歴史や文化や地理についての小話などを写真と共に書きとめていけたらなあと思っています。

軽い自己紹介の予定だったのに思いのほか長くなってしまった…不特定多数の誰かに向けて書いているような語り口だけど、これは私が私のために作るごく個人的な思い出アルバムのような気楽さで書いていくつもりです。なので読んでくださっている皆さんも肩の力を抜いて寝物語程度に見てもらえれば幸いです。

それでは、おやすみなさい。良い夢を

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