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【少女マンガ断想】 少女漫画と喫茶店

7、80年代の少女漫画にはしばしば喫茶店(純喫茶)が登場します。
待ち合わせ場所として、若者たちの溜まり場として、仕事をする場所として、アルバイト先として、恋の始まりの場所として……

出てくる喫茶店は、今の目から見ればどれもレトロな雰囲気で素敵ですが、きっと当時はこれがモダンで尚且つ親しみやすい普段使いの場所だったはず。今も往年の姿を残した名店は多くありますが、そこに学校帰りの若者がたむろしているような光景はそれほど見られなくなってきていますよね。

最近はレトロブームで純喫茶本も色々見掛けます。この機会に喫茶店への造詣を深め、わたしなりに少女漫画を通して当時のリアルな喫茶店の姿やその歴史を調べて冊子にまとめたいなと思っています。
なので、忘れないように調べたいこと、冊子に書きたいことをメモしておきます。

・歴史
吉田まゆみ「銀河のロマンス」で、60年代の喫茶店に入り浸る人は不良だというような描写がありました。

その後、70年代の漫画には学生たちが喫茶店を頻繁に利用している描写が激増。
一体60年代から70年代の間に何があったのか!?
他にも、純喫茶はどのような経緯でいわゆる「純喫茶」の形になったのかを系統立てて知りたいです。
あと岩館真理子「森子物語」で喫茶店の座席に電話が備え付けてある描写があったけど本当だろうか? それも検証したい。

(この章で「純喫茶」の定義についても述べる)

・何を飲むのか
コーヒーしか飲んでいない作品も多々あれど、喫茶店には魅惑のメニューが色々あります。
わたしは喫茶店でバタートーストモーニングを食べたり、コーヒーやフルーツジュースを飲みながら読書に耽ったりするのが好き。
登場人物たちは何を飲んでいるのか、特に何の役にも立たないけれど統計を取って推察してみたい。そこからキャラクター心理の方に話が行ってもいいかも?

・店名比較
漫画の世界でも店名はあれやこれやあります。定番ものから変わり種まで、できれば看板のロゴもチェックしたい。
実在のお店も検索してみて、その相互関係を見てみるのも楽しいかもしれない!

・デザインについて
店名比較にも通じるけれど、内装や使っているカップ、照明などなど実際のお店と比較したりしながら論じたいです。
技術的に難しいかもしれないけど再現ジオラマとか作れたら楽しそう! 絵が上手ければ間取りとかを絵にしたりアニメーション作ったりできるかもしれないけどわたしには技術が足りないので、諦めるか助っ人を頼むか……?
再現繋がりで言うと、喫茶店のコマを実写で再現してみるのも良いのでは。(内輪ネタ的にならないよう完成度を高める必要あり)

・インタビュー
純喫茶への造詣の深い人や昭和の少女漫画好きな人にインタビューしたり対談できたら冊子の内容に厚みが出て面白そう。

・巻末に紹介した漫画一覧を載せる。一言紹介文もほしい。

今構想しているのはこんな感じです。さすがに2月の文フリには間に合わないので、来年中に完成させられたらいいな……!

あと喫茶店ものとは別に、西洋文化、ヨーロッパへの憧れとしての漫画の中の紅茶文化についての論考も書きたいですねえ。先日作ったペーパー「砂糖と少女まんが」の内容も交えつつもっと読み応えのあるものに仕上げたいです。

とりあえず知識を増やすために勉強あるのみですね。頑張るぞう。

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