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さかたのニュースまとめ(2024年4月20日)

私自身がX(旧Twitter)で取り上げた記事を中心にニュースを振り返る。
今回はイスラエル軍によるイラン大使館への攻撃に端を発した2国間の報復を取り上げた。


イスラエルとイランによる2国間の報復

イスラエル軍によるイラン大使館への空爆

イラン革命防衛隊は声明で、精鋭部隊「コッズ部隊」の上級司令官モハンマド・レザ・ザヘディ氏を含む軍事顧問7人が死亡したと発表。
イラン国営メディアによると、同国政府はザヘディ氏が標的だったとの見方を示している。

出典:ロイター通信

今月1日、イスラエル軍がイラン大使館を空爆した。
死亡したイラン革命防衛隊のコッズ部隊司令官は、ヒズボラなどイランの代理勢力へ支援を行なっていたため狙われたと見られている。

この攻撃を受けて、翌2日にイラン最高指導者ハメネイ師は報復宣言した。

国営イラン通信(IRNA)によれば、同国最高指導者ハメネイ師は2日、「イスラエルは罰せられるだろう」「イスラエルに対し、犯した罪を後悔させる」と述べた

出典:ブルームバーグ

イランによるイスラエルへの報復

イスラエル軍のハガリ報道官は14日未明、イランが発射した200発以上の弾道ミサイルと巡航ミサイル、攻撃無人機の大半が着弾前にイスラエルの同盟国の支援で迎撃されたと説明した。
10歳の少女が重傷を負い、陸軍基地に軽微な被害があったことも明らかにした。
報道官はこれより先、イラン本土からの直接攻撃は深刻かつ危険なエスカレーションだと非難していた。

出典:ブルームバーグ

イラン革命防衛軍による報復は、13日の11時頃に開始されたと見られる。
イスラエル軍はイランによる攻撃を99%迎撃に成功したと発表した。
迎撃には米軍など他国も加わっていた
ヨルダン軍も迎撃に参加しており、中東諸国もエスカレーションを懸念していることが窺える。

当事国のイランは報復前に各国へ情報提供おこなっており、意図的にイスラエルが攻撃を察知できるように配慮したと考えられる。
イランの報復は、大使館空爆に対する建前という見方ができるであろう。

イランの報復を受けて、さらなる報復をイスラエルは宣言した。

これを受けてイスラエルのネタニヤフ首相は「防衛システムが配備されていてどのようなシナリオにも準備ができている」「われわれを攻撃する者は誰であろうと攻撃し返す」とする声明を出しました。

出典:NHK

イスラエルによるイランへの報復

欧米の複数のメディアは19日、イスラエルがイランに同日反撃したと報じた。
現地メディアによると、中部イスファハン州の空港周辺で爆発音が聞こえたという。

(中略)
同州にはイランの核施設もある。

イラン国営メディアによると、核施設は被害を受けていない
イスファハン上空でドローン(無人機)3機が確認され、防空システムが作動してドローンを破壊した。
地上での爆発は発生していないという。

出典:日経新聞

このイスラエルの報復に対して、イランは〈侵入者による攻撃〉と発表し、イスラエルを名指しすることを避けた
また、イランは報復をしない姿勢を示している。

イラン中部の都市イスファハンで19日に鳴り響いた爆発音について、関係筋らはイスラエルによる攻撃だったとする一方、イラン側は抑制的で、報復の計画はないことを示唆している。中東全体に戦火が広がることを避けるための対応とみられる。

出典:ロイター

おわりに

イランの抑制的な対応により、同国とイスラエル間のエスカレーションは抑えられたように見える。
しかし、以下のようにイランの代理勢力が攻撃を受けたとの報道もされている。
※イスラエルによる攻撃かは明らかでない。

イランとイスラエルの攻撃の応酬が続く中、両国の間に位置するイラクの民兵組織の基地で、爆発がありました。
爆発の原因は明らかになっていませんが、この民兵組織がイランの支援を受けていることから、中東情勢がさらに不安定になることが懸念されています。

出典:NHK

イランを始め、アメリカなど各国もエスカレーションを避けようと動いている
我々の視点では、イランが“大人の対応”をしたように見えるが、イスラエルからすればそうではない
同国は以前からイランの代理勢力の脅威を受けており、昨年10月7日のハマスによる越境攻撃が記憶に新しい。
〈イスラエルの暴走〉とも捉えることのできる現在の中東情勢だが、彼らの立場で考えることも今後の先行きを読むヒントになるはずだ。


X(旧Twitter):@sakata_takuro

Bluesky:@sakatatakuro.bsky.social

©️さかた拓郎

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