ロボットがコーヒーを淹れてくれる、「変なカフェ」に行ってきた
先日オープンしたばかりの、「変なカフェ」に行ってきました。
渋谷にできたこちらのカフェ、注文するとロボットがコーヒーを淹れてくれるのが特徴です。
使われているのは、米リシンク・ロボティクス社の協働ロボット「Sawyer(ソーヤー)」です。眠そうな目をしていますね…。
場所は、渋谷MODIの地下1F。僕が行った時には、3人ほど並んでいる状態でした。また通りすがりの人も足を止めるので、いつも数名のギャラリーができていました。
注文の際はまず、こちらの発券機で券を買うところから。今回は、本格ドリップコーヒーを頼みます。
券にはQRコードがついており、こちらのリーダーに読み込ませると注文完了。
さて、やっと自分の番になったぞ、と思いきやまさかのアクシデントが。なんとSawyerが止まってしまい、再起動することに。ある意味持ってますね。
気を取り直して、再度QRコードを読み込ませます。今度はちゃんと注文を受けてくれました。
「ホンカクドリップコーヒー、ゴチュウモンイタダキマシタ」みたいなことを喋りながら、コーヒーを淹れ始めます。
「コーヒーマメヲ、ヒキマスネ」
お湯を注ぐのはこちらの機械。この機械も、Sawyerが指でボタンを押して操作しています。同時に4杯までは淹れられそう。ちなみにコーヒー以外のメニューは、もっと奥にあるドリンクの機械から注いでくれてました。
出来上がったらカップを持ってこちらに置いてくれます。指2本で持っているんですが、安定していました。
こちらが出来上がったコーヒー。美味しかったです。
「アトカタヅケ、アトカタヅケ」淹れ終わると、ドリッパーをちゃんと自分で洗ってました。
ロボットがコーヒーを淹れてくれるという体験、ちょっとシュールで面白かったです。Sawyerの独特の見た目と、昔ながらのロボットみたいな喋り方も、いい味出してました。
こういう事例が取り上げられる時、労働力不足の解消とか、省人化とかっていうテーマで取り上げられることが多いと思います。
もちろんそれもあるんだけど。
ただそれだけだと、「自販機でええやん」ってなっちゃうと思うんですよね。自販機のコーヒー美味しいし。
でもこのお店は、ただコーヒーを売っているのではなく、ロボットがコーヒーを淹れてくれるという新しい体験を提供しているんだと思うんです(大手のコーヒーチェーンや、サードウェーブコーヒーのお店も、コーヒーだけでなく"場所"や"体験"を一緒に提供しているって言いますよね)。
これからロボットは色々な場所で取り入れられていくと思いますが、人の仕事をそのまま置き換える、というのはなかなか難しいものです。
でもこういう、ロボットであることを活かした「エンターテイメント+ 実用」みたいな見せ方は面白いし、色々と新しい事例が生まれそう。
ロボット好きとして、とっても楽しみです。
読んでくださってありがとうございました!