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シリーズの"お決まり"を確立 「ゴーストバスターズ2」感想

昨日の記事に引き続き「ゴーストバスターズ」強化週間!
現在公開中の「ゴーストバスターズ アフターライフ」のためには旧作を見るのはマストということで。
1を見たなら2も見るよね~。

1984年公開の前作「ゴーストバスターズ」から5年。
おバカでシュールな笑いはそのまま。
前作のキャストも勢揃い、ファンにはたまらない正統派続編だった。

話の流れは前作を踏襲

おそらく前作が思いのほか大ヒットしたのか、今作も基本的な物語の大筋は同じだ。

①怪奇現象が起こる
②ゴーストバスターズ出撃!
③手柄をあげるも、役所に「まやかし」だと言われて監禁される。
④その間にゴーストが街に溢れてえらいことに
⑤監禁が解かれ、最終決戦!

ざっくり言えばこんな感じ。
本筋を忠実に踏襲しすぎて、目新しさはあまりなかったかも…
でもこの王道パターン、わかってても楽しい。
逆にこうでないと寂しいほどだ。

奇跡のようなキャスト

やっぱりゴーストバスターズシリーズの何が良いって、主人公から脇役まで、しっかり魅力的なところだ。
ほとんど前作と同じキャストが揃っているのが最高。

前作は敵役だった(まあ操られていただけだったけど)リック・モラニス演じるルイスが今回は味方の弁護士に、さらには5人目のゴーストバスターズとして参戦。これはファンには嬉しすぎる展開。
そしてルイスと受付嬢のアニーンがちゃっかり結ばれるのも良い。
リアルタイムで見ていたならたまらんかっただろうな。
こういう空気感って当時映画館でリアルタイムで見た人の特権だと思う。

当時のニューヨークの世相を表した最終決戦

今作のカギになるのは「スライム」の存在。
地下水道を流れる大量のスライムは、人の感情を増幅させる効果がある。
当時のニューヨークの人々は、イライラや不安など、暗い感情で満たされていて、それがゴーストの力を強くさせてしまっているようだ。

しかしゴーストバスターズは「まだこの街にも良心が残っているはず!」という願いと共に、自由の女神にスライムをぶっかけ、明るい曲を町中に響かせる。すると"良心の力"が増幅され、自由の女神が動き出し敵の牙城を豪快にぶっ壊す。
陽気な歌を歌うギャラリーに見守られながら、ニューヨークのビルの間を闊歩する自由の女神は、絵面的にも景気の良いシーンだ。
こんなストーリーを作るなんて、逆に言えば当時のニューヨークがよっぽど景気が悪く、陰鬱なイメージだったのかなとも想像した。

前述したように、今作は前作ほどのインパクトもなく、「マシュマロマン」のような魅力的な敵役も出てこない。
でも文字通り「人々の想い」がゴーストをやっつける展開は胸が熱くなる。
市民が一体となって戦う今作は、見た人をも元気にする映画だと思った。

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