週末の終末に。

日曜の夕方は、「終わっちゃうな」と思う。

何をしたかは少し曖昧な頭で、少し晴れ間がのぞいていたから洗濯物洗っちゃえばよかったな、とか、そういえば柔軟剤をきらしていたんだっけ、なんて思い出す。

ゆっくりと身体を休めることができたのに、外に出て何かをしていないだけで、少し損した気分になってしまうこの気持ちにはなんと名前を付けるのがふさわしいのだろうか。

今は違う世界に行きたいな、と無意識に思っているのかもしれない。仕事はうまくいっているとはいいがたくて。あと半日とちょっとすればほろ苦い現実と向き合わなければいけないことが憂鬱で、目を背けたい。けれど、頭からはなかなか離れてくれないから、ついつい仕事のことを考えてしって不安になる気持ちを消すために、ここではないフィクションの世界に自分を浸らせたいのだと思う。

フィクションは逃げ場を提供してくれるから心地いいけど、そればかりでは何も解決しないのでもどかしい。もやもやしている自分を認めてあげる、のが今の自分の精いっぱいかな。理想になり切れない自分がいて、それをもどかしく思う自分がいて、両者を抱える自分がいて。そのどちらも自分と認めてあげること。

強い言葉で弱気を吹き飛ばす、ということも時には大切かもしれないけど、それでは、弱気になっている自分の一部を否定することになってしまうから。一番大切な自分のこと。全部丸っと受け止めたい。

気付けば夏至も終わっていた。後は冬至に向けて日の長さは短くなるばかりだけど、それでも夕方の6時はまだまだ明るく、雲の隙間から見える青空は夏特有のぼんやりとした青だ。

じめっとした空気に、じわりじわりといつの間にか暑いと感じるような部屋の気温に夏が近づいていることを感じる。今年は春もあっという間に通り過ぎてしまったから、夏もそんな風にあっという間に過ぎていってしまうのかな。社会人になってからは、より一層、季節が過ぎるのがあっという間、な気がするから少し切ない。

気付けば、またひとつ歳を重ねたのが先週で。これからもどんどん時間の流れが速くなっていくのだろうか。光陰矢の如しだなあ、なんておセンチになって、今週も週末は終末を迎えるのでした。

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