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カラッと。

ジワジワと部屋の気温が上がっていく。

部屋の中にいても、わかる陽の光の強さ。以前よりも霞がかった青空に、厚めの白い雲。午後の2時が一番暑くなると習ったのは小学校の理科の時間。実際の部屋の中にいて一番暑くなるのは、その暑さを帯びた空気が部屋の中に忍び込む3時から4時の時間帯ってことは、結構大人になってから知ったものだと思う。

夏だなあ。

いつの間にかセミが鳴いていてジーワジーワという声が聞こえるようになった。7月に入ってから、結構長いこと曇り空を拝んでいた気がする。曇りの日が続いて太陽が見えないと、少し気分も沈んでしまって、それに仕事の忙しさも重なって、先週までは大分暗かったなあ、なんて。

洗濯物を陽にたっぷりと、当ててやれば、気分は晴れやかになる。洗濯機は3回も回した。

洗濯に、皿洗い。水と一緒に何か暗い気持ちまで流れていってしまうように感じる。どちらが先なのかわからないけれど、落ち込んでいるときは洗濯物も洗い物もたまってしまう。それを流水で流してしまえば、心も洗われたように感じるのは私だけだろうか。

5時になると、さっきまでの暑さは鳴りをひそめてしまう。まだ夏の序盤だから、ピークを過ぎてしまえば、網戸越しに爽やかな風が流れ込んできて、心地いい。

カラっと、しているのがどうやら自分は好きみたい。

晴れ間がのぞいて、昨日の雨が乾いて、洗濯物も乾かして。風には湿気が感じられなくて。今日みたいな夏の晴れ間が大好きだ。

じめっとしたのはべたついて汗をかくし、食べ物とかも傷みやすくなるから好きじゃない。

唐揚げもしっとりしたのより、カラッと揚がった衣が好き。ご飯も堅めのさらっとしたものがいい。鶏むね肉はできればしっとり仕上げるように工夫しているけれど。

カラッと晴れた夏空に、湿気をこれからもどこかに飛ばしてくれますように、だけどこれ以上暑くなりませんように、お願いしたくなりました。


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