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朝ごはんの話。

朝起きたら、朝ごはんを食べる。


最近は毎朝決まって、8枚切りの食パンのトーストを2枚とコーンスープ。元々パン食ではなかったので、ウチにはトースターがない。代わりに、卵焼き器で両面をほんのり焼く。加減が難しくて、たまに焦げてしまう。


スープにトーストをちぎってはつけつつ、食べる。コーンスープの甘さと塩加減が本当に、食パンのトーストに合うんだ、これが。食パンを食べ終えて、温かくて、塩気のちょうどいいコーンスープを飲み干せば、寝起きの身体に染み渡るようだ。


飲み物は今朝は牛乳。冷たい牛乳は頭をシャキッとさせてくれる。


朝ごはんを食べれば、身体がうんとこしょと動く気力を取り戻し、一日が始まる。


***


少し前までは朝ごはんを食べれなかった。仕事の疲れもあったのだろうけど、たぶん朝ごはんに対する強い拘りが邪魔していたんだろう。


実家では、朝はお米を食べていた。
口の中に独特のもそもそとした水気が残るけれど、塩気のあるものがあればやっぱり美味しかった。卵焼きかハムが定番で、たらこなんかも好きだった。朝ごはんにお米を食べない日はなく、パンを食べることはほとんどなかった。お米は腹持ちがいいから、お昼までしっかりエネルギーを供給してくれる。だから、いつからか、「朝は米!毎日食べる!」みたいな固定観念ができていたのだと思う。


大学生までは良かったけど、社会人になってからはそれが辛くなった。


前の日が疲れが残っていると、胃がものを受け付けないことが増えた。特に、お腹にたまるもの。油物なんか朝から食べないけれど、それはお米にも当てはまるもので。お米は腹持ちが良いけれど、それは同じくらい消化に時間がかかるということなのかもしれない。だからといってしっかり、ゆっくり噛んで食べている時間もなかった。


ついつい、そんな風に朝にお米は、食べれなくて、けど、朝ごはんにパンなんて邪道だと思っていたから、朝ごはんを抜くようになっていた。


少しでも何か入れられたら違うんだって、それは何でもいいんだって早く気づければ良かったのにね。朝ごはんを食べれないことに少し罪悪感を感じながら、あの頃は出勤していた。


***


別にきっかけなんて、なかったのだけれど。気づけば、スーパーで食パンを手に取っていた。1カ月前のこと。パンならいけそうだな、朝でも。ついでに塩気のある付け合わせがあれば、と手に取ったのがコーンスープ。直感的に選んだ、その2つのコンビは今や食べない日が少ないくらい、我が家の朝に馴染んでいる。


なんで、あんなにお米での朝ごはんに執着していたのだろう。大切なのは毎日気持ちよく、健康に過ごせることなのにね。


少し見方を変えるだけで、日々の生活は、より心地良くなる。そんな発見をした朝ごはんの話。

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