見出し画像

【ADVゲームレビュー】ひとりぼっちのピューロランドからの脱出 / リアル脱出ゲームオンライン (2022)

ひとりぼっちのピューロランドからの脱出/リアル脱出ゲームオンライン

リアル脱出ゲーム×シナモロールとして、SCRAPが制作したオンライン型のリアル脱出ゲーム。


あらすじ


ある日、見覚えのない鏡が手元にあったので手に取ってみると、突然鏡の表面が波打ち始める。
そこに映し出されたのは、ひとりぼっちでピューロランドにいるシナモンの姿だった。
鏡を通してシナモンから話を聞くと、どうやらシナモンはピューロランドに閉じ込められているらしい。
そのうえ、そこはいつものピューロランドではないようで。
謎を解き明かして、シナモンを不思議なピューロランドから脱出させることを目的としたリアル脱出ゲーム。



概要/感想(ネタバレなし)


インターネットを使えばいくらでも無料で謎解きが出来る時代だが、持ち帰り謎だからこその体験型の興奮は代えがたいものがある。
ということで、謎解きにハマった娘と出来るものはないかと探してみるのだが、子供向けの謎というのは、さすがに市場が狭いようで。
実際、娘と周遊型の謎解きをする際は、謎解きの道筋は大人が示して、作業などを娘に任せる役割分担で折り合いをつけているので、オンライン型でもそれでやってみるか、と選んだのが「ひとりぼっちのピューロランドからの脱出」。
世界観としては、むしろ子供のほうが刺さりそうである。

シナモンとは、鏡越しに会話をしているという設定で、シナモンからの情報を動画で受け取り、手元のキットの謎を解いていく。
ややピューロランドとのタイアップ色が強すぎる感はあるも、動画越しに伝えられるピューロランドの映像や配布されたパンフレットをキーにする必要があるので、なるほど、周遊型の謎解きをオンラインでやっているような気分である。
動画や画像の中からヒントを探すという作業は、概ね子供たちにも好評。
個人的には面倒だな、と思ってしまうタイプの問題だったので、役割分担としてもちょうど良かった。

娘と一緒にやっていたから、というのもあるのだろうが、ボリュームはなかなかのもの。
解いたと思っても、もう少し先がある展開が続くので、それぞれのステージに大謎が待っているようなイメージ。
求められるひらめきの質もワンパターンではなく、満足感は高かった。
もっとも、ストーリーとギミックに感じる子供と一緒に楽しめますよ、的な雰囲気とのバランスを踏まえれば、英語を前提とした謎を避けるとか、もう少し子供に寄せても良かったのでは、と思わないでもないけれど。

ちなみに、ひとつ注文をつけるとすれば、固定用シールの粘着力。
不正解でやり直す必要も想定しなければいけない謎解きの性質上、はがしやすいシールを採用しているのだと思うが、固定用のシールも同じものを使っているので、固定するという役割を果たしてくれずにはがれてしまう。
この部分で導かれる答えが、文章として微妙なラインだったこともあって、余計に悩んでしまった感は否めず。
面白かっただけに、自分との相性が悪かったのが悔しい。
もう少し童心に帰ることができれば、フィーリングが合っていただろうか。

この記事が参加している募集

#全力で推したいゲーム

13,777件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?