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【フリゲ感想】ジョーカーの花嫁

この記事の文字数は約5,400字です!

おはこんにちばんは! 富井サカナです。
今回はメチャクチャ高品質なミステリーゲームです!
舞台はちょっと変わっていてファンタジー世界となっています。

高品質っぷりは以下のOPを見れば一目瞭然ですから是非ご覧ください。
プレイの最後までこのクオリティを維持してますから本当に凄い。

専用ボーカル曲が流れるOPムービー

予告版ではキャラクターのセリフがたくさん聴けます。

1.どんなゲーム?

今回紹介したいのは、Freeorangeさんの「ジョーカーの花嫁」です!!

【制作】Freeorange 様
【制作ツール】ティラノビルダー
【プレイ時間】CGフルコンプ4時間~5時間(公式)
【ジャンル】王道ミステリー
【KW】ミステリー、ファンタジー、貧乳、魔法、ボイスあり
【筆者プレイ時期】2021年12月プレイ
【筆者プレイ状況】CGフルコンプ

【あらすじ】
五大一族の一つジョーカー家の仕来りで、花嫁は分家であるクローバー家、ハート家、ダイア家、スペード家の中から選ぶ。
花嫁候補がジョーカー家の屋敷に集まりパーティーをしている最中、花嫁候補の一人が殺害予告状を見つける。そこにはⅩⅢⅠⅡと書かれており
予告状通りにⅩⅢの人物が殺され、続いてⅠ、Ⅱと順番に消えていく。

【一言でいえばどんなゲーム?】
登場キャラの思惑が錯綜しまくる超高品質な王道ミステリーゲーム


2.こんな方に特におススメ!

・王道ミステリーが好きな人
・館モノと聞くとたまらない人
・高品質なグラフィックやムービーを楽しみたい人
・主人公に超ぞっこんなキャラが好みな人

本作はゲーム概要で自信を持って記載されている通り王道ミステリーです。
大金持ちの屋敷に花嫁候補が一堂に集結するというイベントの中で、
殺人予告が行われてから連続殺人が発生します。
犯人は誰だ!というメインのストーリーももちろんですが、
それだけでなくストーリーの背景に隠された様々な謎が明らかになります。
設定が練り込まれまくったスケールの大きなミステリー作品だな、と。

本作は基本的にはずっと主人公の屋敷で進行します。
この屋敷には妹のほかにメイド長や執事、料理長などが存在しています。
閉ざされた空間と相性の良いドロドロ人間関係的な要素も楽しめました!
権威のある名家の洋館では色々巻き起こっているもんですよねぇ。

本作はシナリオ、グラフィック、ボイス、動画、ボーカル曲と、
どの要素も極めてレベルが高くて驚きました。本当に凄い。
こんなん流石にお金を付けて売るものじゃないの!?となるレベル。
これが気軽にフリーで遊べてしまうなんて随分時代が変わったもんです。

ヒロインのマリィは主人公に超ぞっこんです。
普段は無理をして平静を保っているのですが、
気を抜くと直ぐに主人公にデレデレしてきます。
超美女が無条件でデレデレしてくるのが好きな方は是非!
私はそんな属性なかったはずですがかなり喜んでしまいました。


3.ネタバレなしの紹介

まずはネタバレなしの紹介をここで書きます。

【作品紹介】
ティラノゲームフェス2021の参加作品です!
DL数は3,500を突破しているそうです。

【超豪華品質】
シナリオ・グラフィック・ボイス・音楽・動画の全てが一級品!
とにかくクオリティが高いゲームが遊びたい人には
間違いなくおススメできる逸品です!

他にも色々書いたのですが前後とかぶっていたので消しました!
というわけで、未プレイの方はここまで。
まずはプレイするなり、OP動画や作品サイトを見て下さい!

作品DLページ

作品特設サイト


4.ネタバレありの感想

ここからは相当にネタバレを含みます。
プレイする前には読まないでください。

以下の感想を読む時間があったら本編を是非プレイして下さい。
公称は4,5時間ですが早い人なら半分くらいの時間でクリアできるはず。
絶品ですので遊んで後悔することはないはず!さっさとレッツプレイ!

↓ネタバレ記事開始カウントダウン5

↓ネタバレ記事開始カウントダウン4

↓ネタバレ記事開始カウントダウン3

↓ネタバレ記事開始カウントダウン2

↓ネタバレ記事開始カウントダウン1

さて、改めてここからはネタバレ感想になります。
なるべく配慮してモロネタバレ発言は避け気味ではありますが、
致命的なネタバレも含みますので未プレイの方は読まないでください。

■魅力的なシナリオ
シナリオはとても好みでしたし、非常に良かったと思います!

〇舞台設定
魔女や魔法使いが普通に存在する世界観で、
名家の跡取りとなる主人公が分家から花嫁候補を集める、
というところから始まるストーリーになります。
ファンタジー要素はガッツリとあるにはあるのですが、
本筋は本当に王道なミステリーだったように感じました。
有名な作品で言うと米澤穂信さんの『折れた竜骨』のような、
ファンタジー世界だけど本格ミステリー、みたいな感じです。
あちらはトリックにももろファンタジーが絡んできますが、
今作の場合は動機の方にかなりファンタジー要素が絡んできます。
何より、ミステリーと相性抜群の屋敷っぷりが良かったですし、
『婚約者を決めるために一同集結』という分かりやすい冒頭のおかげで、
無理なく登場人物が集結し、冒頭からストーリーが盛り上がっていました。

〇キャラ設定
登場キャラのほとんどがトランプに見立てられています。
キャラクターの1人1人の名前に至るまで徹底されており、
こういうパターンだと覚えやすいし意味も繋がるから良いなぁ、と。

〇コミカル要素
シナリオの大筋は真面目も大真面目なのですが、
特に最初の事件が起きるまでのテキストは相当なコミカル路線です。
テンションの高い会話は声優さんの熱演もあってとても楽しく読めました。
シリアスなシーンでもちょいちょいとユーモアは挟まれるので、
この点はシリアス一辺倒の方が好きな人もいるかな?とは感じました。
私はこういったノリは非常に好きです!
(が、世代が違うので一部ジャ〇プネタが分からず悔しい思いも)

〇終盤の展開
終盤の畳みかけるように様々な真実が明らかになるところは、
驚きを通り越して驚愕と言って良いくらいの印象を受けました!
序盤の伏線は感じてはいたのですが、こんなに錯綜しているとは!
想像のかなり上を行く素晴らしい構成だと感動を覚えました。
ボクシングで言うと手数のあるコンビネーションという感じではなく、
渾身のストレートを4,5発連打みたいな感じでした。
内容は次項■キャラクターのところでネタバレ含め記載します。


■キャラクター
素晴らしいクオリティのグラフィックとボイスにより、
ただでさえ個性的なキャラクターの魅力が炸裂していました。
申し訳ないですが、シナリオ以外は凄いしか言えません!
ここでは各キャラに対する感想などを並べます。

〇レイ=ジョーカー(主人公)
最後まで立ち絵が存在せず、イベントCGへの見切れもない不遇の人物。
また、集まってきた花嫁候補もほぼ自分に興味がないという悲しさ。
でもマリィからの愛が通常の愛情の1万倍くらいあるので、
それだけで完全に果報者です。裏山鹿!

〇マリィ=クローバー
もうメチャクチャ可愛らしかった。
デレ時も無理してまともを装うのも魅力の権化みたい。
通常のミステリー作品の分岐エンドといえば、
彼女にストックで喉元を突かれたりするものですが、
本作の場合は幸せのクローバーのおかげで分岐も総ハッピー。
しかもいずれも超美麗CG付きですからね。
どんな主人公であっても受け止めて愛してくれる、
全肯定ヒロインは癒しも癒し、全男性にとって夢のような存在!

そこまでデレるに至った過去の出来事も説得力がありました。
この辺は舞台設定があってこその説得力だと思いました。
寿命と引き換えにコンプレックスを解き放った彼女は無敵です。

〇テンマ=ジョーカー
ちっぱい代表の彼女は見た目可愛いのにあまり主人公に懐いてない。
なるほどどうして本命はお兄ちゃんの方だったか!!
巨乳許すまじにもきちんと理由があるのは素晴らしいですね。
細かく区切ってナナリーを仲間から外す意味もあっただなんて!

真相を知るとかなり見方が変わる妹ちゃん。
歪み切った愛もまた愛の一つの形。
忘れ形見が健やかに成長するのを祈るほかないっす。

〇アンナ=ハート
おっとりメガネ巨乳で隠しきれない魅力。でも主人公に興味がなさそう。
なるほどどうして本命はマリィの方だったのか!
いやもう百合とヤンデレまで追加されて属性のデパートが過ぎる。

でも残念ながら他の主要キャラと比べるとどうしても目立たなかったかも。
役者が違うというか本作中の『最弱キャラ感』を感じてしまいました。
仇が主人公とナナリーに分散したのも敗因かもしれませんし、
全体的に貧乳が巨乳を上回る、なんだか珍しい世界観だよなぁ。

〇ニーナ=スペード
スタイル抜群で凛とした元生徒会長の騎士。でも主人公に興味がなさそう。
なるほどどうして本命はお兄ちゃんの方だったか!!第2弾。
いやもうお兄ちゃんモテモテだな。さぞ良い男だったのでしょう。
オツム足りないけど人望があって生徒会長、好きなキャラです。
声優さんは皆さん一人も例外なく声質も演技も素晴らしかったのですが、
個人的にはニーナの声の方が特徴的な声質で特に魅力的に感じました。

ニーナとナナリーを比べたら個人的にはニーナ一択ですが、
やはり計算高すぎるナナリーの緻密な戦術が上を行ったのでしょうか。

〇ナナリー=ダイア
特殊性癖のお漏らし担当のちっぱいキャラ。でも主人公に興味がなさそう。
なるほどどうして本命はお兄ちゃんの方だったか!!第3弾。
いやもう主人公お兄ちゃんで良かったんじゃないの!?というレベル。
抜け目ないしたたかキャラでかなり好みの部類でした。

彼女は残念ながらあっさり冒頭で死亡するわけですが、
このあたりにまつわる真相については賛否両論ありそうです。
私は100%アリ派。ある意味十分な伏線は貼られていたと感じました。
肉を切らせて骨を断つ系の策士であるのはまちがいないものの、
最終的には真の勝者にはなれなかったとも言える感じでしょうか。

〇シオン=ロックスミス
超口悪い系メイドさんキャラ。主人公の育ての親的位置付け。
メッチャ魅力を感じていたのにまさかそういうことだとは気付かず。
彼女の存在が本作を館モノとしての魅力を一気に高めたと確信してます。
ある程度幸せな人生を過ごしていると言えなくもないのかな、と。

〇東不九兵衛
すみません!ただのギャグ要員と思ってました!
ズガーンと死んだ時には死体人数合わせ要員だと思い直しました!
でもまさか本作の中でかなり重要な役割を担っていたとは思わなんだ!
死後に特進二階級昇進みたいなイメージですね。

〇ワン・ムッシュ・ピエール
家を空けていた主人公よりよっぽどジョーカー家を取り仕切る執事。
立場的にゼロ亡き後の本家の屋台骨だとは思っていたものの、
まさかあんなに壮大なことをやってるとは思わなんだ。
忠誠と義を人生の中心に据えて必死に頑張る善人ってことでしょうか。

〇サンフランシスコ=フランソワーズ
さすがにギャグ要員でしかないと思っていたところ、
思っていたよりも少しは活躍のシーンがありました。
でも主要キャラからは放置気味の扱いだったような気がしないでもない。
おまけシナリオでは割とメイン的に輝いていた気がします。

■演出・その他
演出についてはゲーム中の画面演出なども良かったのですが、
とにかくOPムービーとテーマ曲のクオリティが凄かったなぁ、と。
動画とか歌とかノベルゲームの面白さとは関係ないという意見も見ますが、
やっぱりこれだけのレベルのものを出されると見栄えが違いません?
一般的には完成度がより高いと言って差し支えがないのではないかと。

■ちょっと不満に感じた点
何か感じた時はきちんと書いておこう、というスタンスです!
全要素が超高品質な部分と比べるとシステム面やUIが少し弱めかな、と。
特にバックログを中心にデフォルト感が強かったように思います。
また、CG表示の画面遷移時に表情差分が変な風に表示されていました。
気になる点はそのくらいです。重箱の隅と言えばそれまでかと思います。
本編もおまけも大満足で、プレイ後はホント満足感しかなかったですね。


ネタバレ防止緩衝地帯

ネタバレ防止緩衝地帯

ネタバレ防止緩衝地帯

ネタバレ防止緩衝地帯

ネタバレ防止緩衝地帯

ネタバレ防止緩衝地帯


5.おわりに(ネタバレなし)

というわけで「ジョーカーの花嫁」の感想はこれでおしまいです。
実は本作、シリーズ続編の制作が行われているようです!!
これはアツい!!超楽しみ!!


Youtubeで制作がアナウンスされている第一弾はどこかに存在するのかな?
これも面白そうなんで遊びたくて仕方なさすぎる!!!


最後に、本作のDL数はもう4,000目前だそうです!
もう残り100なので、是非ちゃっちゃと達成してほしいところ!!!
一片の曇りもない純粋な気持ちで祈るように応援させて頂きます!!


ということで面白いゲームの作者さんが次なる作品を作っているのは
ホント幸福度が高くて神様と作者さんと関係者に感謝でいっぱいです。
世の中色々ですが、創作続けてもらえるとファンは嬉しいものですね。

以上、富井サカナでした。


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