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近所のコンビニが嫌いだった話

ぼくは近所のコンビニが嫌いだ。
そもそも、なんでコンビニエンスストア(日本語に訳すと便利なお店)をコンビニって呼ぶのだろう。
じゃあ何すか、
「便利なお店」略して「便」ってことすか?
うんちってことすか ?(WANIMA っぽく)
………… ごめんなさい、ただの屁理屈です。

最近気づいたことがある、ぼくは甘党だった。
体がチョコをやたら要求してくるのだ。
だから近所のコンビニに寄らないといけないのだけど、そこで問題が発生する。
店員さんに
「こいつ毎日甘いもの買ってんなぁ!」
と思われたくない。
コンビニなのに不便だと感じてしまう。
ぼくはぼくの生活習慣を知られたくない。

書店で本を買う時も、店員さんに
「こいついつも自己啓発本買ってんなぁ!」
と思われたくない。
本が好きだからではなく、馬鹿だから読んでいるのに。
自分の弱点を知られたくないから、補いたいから読んでいるのに。
バレたら元も子もないじゃないか!
ぼくはぼくの弱点を知られたくない。

外で洋服を買う時も、店員さんに
「こいつアロハシャツばっか買ってんなぁ!」
と思われたくない。
アロハシャツを着るのは人に会う時、このネガティブな性格をマイルドに見せるため。
アロハシャツさえ着ていればそのアホみたいな陽気さで大体の人は誤魔化せていると思うから。
ぼくはぼくのファッションセンスを知られたくない。

いつからだろう、
いつからチョコも本も洋服も CD もお酒もエッチな本も自由に買えなくなったのだろう。
自意識過剰だから?
世間の目がお手厳しいから?
ウーバーイーツやアマゾンが人気な理由がわかった気がする。
いつかは誰の目も気にせず自由に買い物ができるのだろうか。

そういう訳で、
今日はカモフラージュ作戦だ。
サラダと春雨スープに紛れてチョコをレジに持っていく。
お昼時の OL みたいなぼくがそこにいた。

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