司書乃書店 日誌~棚主就任から1ヵ月~

ほんまるの棚主になって、1ヵ月が経ちました。

この期間をちょっとだけ振り返ってみようと思います。

そもそも…なぜ、シェア型書店の棚主になったのか?※ちょっと長いです。

私は、この春で図書館の司書になって7年が経ちました。
小説嫌いだった私を小説好き、かつ、本の虫に育て上げてくれたのは今の図書館のおかげです。内向的で、人と関わることが苦手だった人間を社交的にしてくれたのも図書館のおかげです。
また、うつ病一歩手前の精神ズタボロ状態にしてくれたのも、この図書館です(笑)

たくさんの本を読んで、多くの人に出会い、図書館の裏側や、本に関する話等色々と観たり聞いたりしてきましたが…私が観ている世界は、大きくないことに気づいたんです。同時に、もっと広い世界を観てみたくなりました。

まさに「井の中の蛙 大海を知らず」!!

せっかく挑戦するなら、誰もやらないようなことをしよう!と決め、探した矢先に出会ったのが「ほんまる」でした。
図書館司書が、(シェア型とはいえ)書店の棚主になるのは面白いと思い、応募しました。
オーナーは、推し作家のお一人である今村翔吾先生
しかもお店は、古書の街にして、本の聖地 東京・神田神保町。
図書館とは違った角度で、本にアプローチが出来る上、自分を変える何かキッカケになるのではないか…等。

しかし、司書は薄給です。今は手当がちゃんと付きますが、働き始めた当時は資格手当が50円でした(笑)
私は図書館の本を借りて読めない(返却期限までに読み終わらない)人間なので、本は買って読む派です。
加えて、高校時代から数えて約12年、乃木坂46を推しています。
また読書以外の趣味も多く、毎月、節約が欠かせない日々です。
つまり、「ほんまる」の棚主になる余裕は無かったんです。

今村先生が「ほんまる」の話を公表した時、私は大きな決断を迫られていました。
①「ほんまる」の棚主に応募するか?
②5月11日,12日に東京ドームで開催される
 乃木坂46 山下美月さんの卒業コンサートに応募するか?

①の入会金+借りる棚の値段と、
②のチケットの2日間の金額はほぼ同じでした。

悩んだ挙句、②に応募をして、1次先行応募でダメだったら、②に充てていたお金を①に充て応募しようと決めました。

ま、結果は今に至ります。

②でどちらか1日でも当たっていたら、今、「ほんまる」に私の棚はなかったんです。
ちなみに、この話、「ほんまる」の棚主に決まった後、Xのスペースで開かれた「ほんまるラジオ」に出演した際、今村先生に話しています。
その時は他の棚主さんのように、動機や並べたい本の話は一切なく、ほぼ図書館業界の話しかしませんでしたね。

棚主就任1ヵ月!!

オープン日、当日のセレモニーには参加できず、また、私の棚(以下「司書乃書店」)はオープン日までに郵送した本が間に合わず空っぽでした。
テレビで棚がチラッと映る度に恥ずかしかったです……。
GWを考慮して行動しろよという話なんですが……

「司書乃書店」に本が置かれたのは、オープンから2日後の4月29日でした。

現時点では、新刊/古書合わせて12冊置かれ、7冊が売れました。
近日中にまた7冊送ります。

売上は、赤字です(笑)
郵送で送っていますが、今のところ、郵送代分は回収できています。
ただ、借りてる棚の代金分はまだ先になりそうです……。

最初に送った時は何も考えなかったんですが…第2陣以降は、

・POPを付けて
・最後のページに、その本に関連づいた、
 次におすすめの本を書いた紙を挟み、
・noteで出品中の本を紹介し

……と迷走しながらも本を販売しています。

(新刊以外の)本に共通しているんですが、「司書乃書店」の本は、
全てブックコートフィルムがつけられています。
いわゆる「図書館の本に付いているフィルム」です。
司書になった当時、図書館で買った本や寄贈された本に、フィルムをつけるのが苦手だった私は、練習の必要性を感じて、「自分で持っている本にフィルムをつければ練習になる」と思い、つけたのが始まりです。

ちなみに、このフィルムを自分の本に付けてるという司書に、まだ会ったことはないんですが、どこかにいるんでしょうかね……。


当初は「本を売ること」に力を注ごうと思っていたんですが、最近は、「たくさんの本を知ってほしい」と考えるようになりました。
始めた当初は、読み終わった本を中心に…と考えていましたが、今は、北海道の出版社の本や、故郷の本も置くことにしました~。

また気が向いたら、日誌書きます。


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