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ヘルシオ ホットクック を買ってみた (1)

2023年9月29日
ネットサーフィン中にシャープの ヘルシオ ホットクック が目に入った。我が家の炊飯器は相当な高齢で壊れてはいないんだけどどうもふっくら感がなく、もっと美味しくならないものかと思っていた。東京へ出てきて直ぐに買ったので既に12年経っている。家電の進化を考えたら毎日食べるご飯を美味しく食べる為の出費が勿体ないとは思わない。でもゾウさんのIH圧力釜は今も日々頑張って私のご飯を炊いてくれててまだまだ現役、ゴミに出すのは可哀そう。この相反する思いがここ何か月か続いていた。

ホットクックの事は何となく知っていた。材料を入れてスイッチポンで勝手に調理してくれる魔法のような家電だと聞いている。先ずはホットクックでご飯が炊けるのか調べてみよう! ・・・炊ける! ほんとに美味しく炊けるんだろうか?! ・・・心配だ。 でも一応炊けることは判った。

次に、独り暮らしでも便利に使えるんだろうか。大きさが3段階に別れていた。大きいのは2~6人用、その次が2~4人用、小さいのは1~2人用で、買うなら小さいサイズが良い。小さいサイズでもご飯が1~3合選んで炊けることも判った。なんて素敵なホットクック! 🍚

今の炊飯器と交換したら置けるんだろうか。小さいタイプは今の炊飯器と大して変わらない。置き換えてご飯が炊けて他のメニュー調理もできるなら買換えた方が便利に使える。購入に向けて気持ちが一歩前進した。

ヘルシオホットクック KN-HW24G-W [ホワイト系]
ヘルシオホットクック KN-HW16G-W [ホワイト系]
ヘルシオホットクック KN-HW10G-W [ホワイト系]

色は 24G がホワイト・ブラック・レッドの3色、他のサイズはホワイトとブラックの2色だった。我が家はキッチンの家具家電は白色に統一している。狭く暗い部屋なので広く明るく見せる為に白い物を選ぶことが多い。10Gだとサイズもぴったりで、買うとしたらKN-HW10G-W に決まった。

9月30日
勇んで家電量販店に向かった。売り場に直行し先ずは現品が置かれているか確認。残念ながら置かれていたのは24Gだけ。きっと売れ筋なんだろう。価格表示は置かれていて10Gは4万円台になっていた。きっとお店では価格交渉があり価格を下げたりポイントを付けたりする為最初の表示が高めになっているんだろうと思う。でも昨日見ていたオンライン価格は32,000円台だった。なので交渉より楽なオンラインショップを使うことにした。

帰宅後昨日調べていた家電量販店の直営オンラインショップで購入。東京への送料無料、5年保証を付けて34,000円台で購入。商品は宅配で10月3日に到着する。ホットクックでご飯が美味しく炊けるようなら今あるゾウさんは引退になる。もしかしたらあと数日のおつきあいかもと思いながらゾウさんでの最後かもしれないご飯を炊いた。

10月3日
宅配のピンポンが鳴りホットクックがやってきた。家電を買い換える際ある種のわくわく感があるけど今回はそのわくわくが数倍大きい。ご飯が上手に炊けるとゾウさんは引退、でもそれほどかなと思った時は近辺を片づけて2台並べようと考えた。ホットクックくんの腕前はどうなんだろうね。

箱を開けたら商品と取扱説明書とメニュー集が出てきた。今まで袋に入ってた保証書も取説の裏表紙全面に載っている。どんどん無駄は省かれていく。必要な事項は判りやすく、もっと知りたい人にはQRコード。分厚過ぎる取説は見たくなくなる人も多い。時代と共にペーパーレス化が進んでいる。
メニュー集は全ページがつるんとした用紙になっている。キッチンで水撥ねしても拭き取りやすい。大きさもA5サイズで扱いやすい。52ページに沢山の煮る・蒸す・発酵・スープなどのメニューが写真付きで判りやすく掲載されていた。

先ずは炊飯! 早速、炊飯器があった場所にホットクックを置き換えた。
本体には取り外して洗える部分がある。蒸気口カバー内ぶたつゆ受け内鍋を洗って取り付け。ご飯の時にはまぜ技ユニットは使わないので付属の蒸しトレイと共に洗って保管。
お米2合を洗い内釜に入れ、2合の目盛りに合わせてお水を張る。(炊飯器と同じ要領) 「メニューを選ぶ⇒カテゴリーで探す⇒ご飯類⇒ごはん⇒分量を上下の三角で2合に合わす⇒スタートボタンを押す」で、2合だと55分で炊きあがった。1合だと50分、3合だと60分と時間的にはほぼ同じ。

途中触ることなくホットクックにお任せ。あと1分、あと10秒と声でのお知らせがあって炊きあがった。調理時間中に何回くらいだろう、女性の声で話しかけてくれる。お知らせだけでなく何か楽し気な話しかけもあった。独りで居る時にこういう会話調の声は案外嬉しいものだ。不要な時には設定で無くすこともできる。シャープの COCORO の気配り度が面白い。
そして炊き上がり。目盛り通りの水加減でこんな風に炊きあがった。1膳はお茶碗に盛りつけ残り2膳分はパックに小分けし冷蔵庫の瞬間冷凍室に入れた。2合で3食分になる。

2合炊きあがり蓋を開けた状態
ごはん茶碗に盛り付け! 美味しそう!

早速お夕飯。ご飯茶碗に盛ってみた。ふわっと炊きあがっているのが判る。お米の甘みも出てとても美味しい。炊飯中、炊飯器のような蒸気があまり上がらなかった。ということは水分がお鍋の中で循環していて栄養も美味しさも外に逃がさないということ。余分なお水はセッティングしたつゆ受けに落ちるけどそれも少量だった。無水調理もできるということはご飯も圧力釜のような炊き方ができているんだろう。この瞬間、ゾウくんのIH圧力釜の引退が近づいた。

10月4日
渋ラジの日。渋谷の日はいつもスクランブルスクエアかヒカリエでお弁当を買って帰る。でも今回は冷凍ご飯を試したくヒカリエB3でご飯無しのおかずパックを買って帰った。レンジで4分温めたあと食べてみたけど炊飯器と同様の美味しさだった。こちらの方が元がふわっとしていた分美味しかったようにも思う。おかずも作り置きが簡単そうだしこれからお弁当の日数は減っていくかもしれない。

10月5日
今日は何を作ろうか。ホットクックのサイトにあった動画でシャープの人がカレーを作っていた。材料を切って順に上に乗せて、かき混ぜることも無く最後にお肉、カレールーを入れて蓋をしていた。メニューのボタンを押してスタートすると約1時間後にはカレーができあがっている。動画では途中で一度ストップしてかき混ぜてまたスタートボタンを押していた。圧力鍋のような調理過程でも圧力鍋ではできない途中の蓋開けができる。調味料を足したりかき混ぜたりが自由自在だ。これは大きなメリットだと思った。

出来上がり状態に更にとろみをつけたい時はそのまま加熱ボタンを使って好きな分数追加加熱ができる。動画メニューは無水カレーだったけど今日作るのはメニュー表に載っている普通のカレー。しかもメニュー表の牛肉が無かったので豚カレーに変わり、野菜室にあったシメジを足した。

メニュー表19ページのビーフカレーを見ながら家にある野菜も加えて、
豚切り肉 115g
玉ねぎ1個、人参1/4本、じゃが芋1個、シメジ1/2袋、
中辛カレールー 1/2箱
を順に上積みし、水 250ml を入れて 「メニューを選ぶ⇒カテゴリーで探す⇒カレー・シチュー⇒ビーフカレー⇒スタートボタンを押す」 これで約1時間待てば火加減も吹きこぼれの心配もなく他の事をしていられる。ガス調理より楽だしガス調理のような危険と心配が軽減。高齢者や小さい子にも安全で失敗が無いと思えた。
ごはんの時には付けなかったまぜ技ユニットを今回は装着。24Gと16Gはまぜ技ユニットが2本だけど10Gは1本しか付いていない。大丈夫かな。これは調理の際の確認事項だ。

メニュー表に書かれた材料の順に積み上げるだけ、かき混ぜも不要。
こんな感じの出来上がり。お料理本のようには映らないけど。

できあがりが少ししゃぶ感があったので10分追加加熱をしたらちょうど良いとろみになった。お水の分量をいつも雑に量っているので少し多かったかもしれない。無水調理もできるんだから次回はお水を少し少な目にして調理してみよう。食べた感じはいつものルーなのに辛さが強く感じた。蒸気で飛んでいない分、味の方も濃縮されているのかもしれない。じゃが芋もほっこり中まで火が通っている。カレーは通常少し置いて温め直す方が美味しいんだけど直ぐに食べても変わりなく美味しかった。残ったカレーは2食分小分けして冷ましてから冷蔵庫のパーシャル室へ。冷凍室で眠っている松阪牛のバラ肉で作ると美味しいカレーができそう。ストック(防災用)で置いてあるレトルトのカレーが最近1箱500円以上していて、なんか勿体無く思い始めた。作ろう! 作るに限る! まぜ技ユニットは1本でも問題無かった。

特に汚れてたのはまぜ技ユニットとつゆ受けの2か所

動画でも見ているとホットクックはお手入れが本当に楽。洗剤をつけたスポンジでまぜ技ユニットつゆ受けをしっかり洗えばあとの部分は毎回ならさっと洗いでよさそうなほど蓋の部分が汚れていない。しかも取り外しも取り付けもかなり簡単で楽、失敗が無い。この家電は鋭い主婦目線で作られている気がする。

カレー用に解凍した冷凍ごはんは少し柔らかめに感じた。ご飯として食べるには美味しかったんだけどカレーだともう少し固めぱらっとした感じが欲しい。これは自分の水加減の問題なので水加減をほんの少しだけ減らすとか、これからの課題になる。それにしても炊飯器以下の価格で炊飯器以上の調理家電が買えたという今のところ嬉しい感想になっている。5年保証にも入ったしじゃんじゃん使って美味しい物を簡単に、より楽に作っていきたい。

ひとつ、早速失敗したのがカレーを金属のお玉を使って掬ってしまいフッ素加工の内鍋を傷つけてしまった。使用上の注意にしっかり書かれていたのを今頃気づいた。気をつけないといけない。買い物に行った時にプラスチック製のお玉を忘れず買ってこよう。
それから時間設定を一度するとコンセントを切っても時間設定は保留されていることも判った。ホットクック自体にON・OFFスイッチが無い為コンセントは繋いだまま本体からマグネットのコードを外し使う時間だけ着けるのが良いのかなと思う。

お夕飯時に再びご飯を炊いた。今回は3合炊いてみたけど吹きこぼれるような心配もなく炊け3合で5食分の小分けができた。問題なのは1台だと炊飯と調理が同時にできないことだけど我が家はご飯を小分けし冷凍保存するのが常時なので時間差でうまく使い分ければ良いと思う。
ご飯を炊いた時に仕上がりにさっきのカレーの匂いは残ってないかと心配したけど炊きあがったご飯はお米の良い香りがしていた。調理時間は概ね1時間なのでご飯の炊く時間を上手にずらせば1日に何度でも調理ができる。ちょっとした工夫で1台で済むのでこれ1台に頑張ってもらおう。

ごはんは炊いたけどおかずは何にしよう。ホットクック使いたいから何か作りたいけど冷蔵庫にある食材で何ができるだろう。冷蔵庫を開けたら目に入った物 「豆腐・シメジ・ごぼう天・白ネギ1本」 取りあえずこれらを切って内鍋に入れ、メニュー集でそれらしい何かを探す。お豆腐があるから混ぜると砕けてとんでもないことになりそうでまぜ技ユニットは外す。スープのところまでページを捲るとなにかそれらしき写真が出てきた。
これを応用しよう! ということで冷蔵庫の濃縮出汁をいつもと同じくらいに薄めて200cc 上から回しかける。間違ってるかもしれないけどどうせ食べるのは自分だけ、失敗覚悟で46ページのカボチャのポタージュを参考にアレンジしてみた。まぜ技ユニットは使わず沸騰後5分加熱で指定。それでできたのが下の写真、なかなかの出来になった。肝心のお味はやはりガスで作るより幾分味が濃い。次回からはもう少し薄いお出汁で作ることにしよう。心配だったごぼう天は短時間でできたと思えないほど牛蒡まで柔らかだった。全部で20分かかってないと思うのでガス調理より速いと思う。

冷蔵庫の残り物を放り込んだ内鍋
そして出来上がった本日のおかず。見た目より美味しかった!

後でメニュー集を見たら32ページの酒の肴セットの下段のみ使う方が適切だったかも。でも美味しかったから大満足。ありがとう、ホットクックくん。
今日は3回も出番があったホットクックくん。明日はまた渋谷行きなので作る時間も体力も無さそう。今日作った小分け保存のカレーで生き繋ごう。サラダは作ろう。また明後日新しい何かにチャレンジするからね、と言いながらホットクックくんを綺麗にして蓋を閉じた。

ホットクックの良い面は何より安全性と調理の簡単さだと思う。高齢の方、仕事で時間が足りない人、小さい子が家で走り回っているおうち、お子さんと一緒にお料理したい人、忙しくガスのうっかり忘れが心配な人、新しいメニューを簡単に作りたい人などなど。普段料理をしない男性陣も料理に興味を持ち始めた小学生も、切って、入れて、スイッチポン!
ホットクックはシャープの製品で cocoro kitchen に繋ぐと新しいメニューも随時ダウンロードできるそうだ。まだ私はそこまでできてないけど新たな便利な使い方を学んで更にレベルアップしたい。奥が深そうだ。珍しいメニューを作れたり、新たな良い報告があれば今後も追記していこうと思う。


▼ヘルシオ ホットクック を買ってみた (2)
ヘルシオ ホットクック を買ってみた (2)|すぎもとかよこ (note.com)


【参考】
ホットクックでnote内を検索するとたくさんたくさん出てきました。ビギナーの私も学びたいと思います。
「ホットクック」の人気の記事一覧|note ――つくる、つながる、とどける。

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