遠くの街と街をつなぐポータル
どこでもドアがあったら。
いつでも瞬時に好きな場所に行くことができたら。
海外旅行にいけない日々が続いている今、それに近い気分を味わうことができるものが開発された。
リトアニアとポーランドのとある広場に設置された巨大な円形の丸い窓、その名も「ポータル」を覗き込めば、遠く離れた街の人たちとリアルタイムで交流することができる。
遠くの街と街をつなぐポータル
5年の製作期間を経て2021年5月26日に完成したポータル(PORTAL)は、リトアニア、ヴィリニュス駅前広場とポーランド、ルブリンの広場に設置
カメラを内蔵した丸型巨大スクリーンで、インターネットを介して2つ街がリアルタイムでつながることができる。
視覚的な架け橋として異なる文化で暮らしている人々をつなげ、調和や結束の意味について考えてもらうことが狙いだそう。
丸いデザインは、はっきり言及されていないが、『スターゲイト』ではないかという噂も。
また、そのミニマルなデザインは、未来都市のイメージを形作る手助けになるよう意図されたものでもあるそうだ。
PORTALプロジェクトの仕掛け人ベネディクタス・ギリス氏は次のように語る。
社会の一極化・温暖化・経済問題など、人類は滅亡に追いやられる可能性があるいくつもの難題に直面しています。
ですが、よくよく観察してみれば、優れた科学者・活動家・指導者・知識・技術がないことが原因ではないことがわかります。
原因は個人主義・共感の欠如・ゆとりのない世界の見方なのです。そのために国境の内側のことしか考えられなくなっています
彼がPORTALを考案したのは、人々を結束させる架け橋をつくり、過去のものでしかない偏見や不和を超えて招待状を送るためだ。
たった一度きりのプロジェクトではなく、今後もヨーロッパをはじめとする世界中の都市をつないでいく予定であるとのこと。
いつか日本のどこかにも設置されるのかもしれない。
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