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組織と「音」について

組織の強さを決める要素はいくつもある。
そして、どの要素が強く機能するかは組織によって違う。

その要素のひとつとして、「音」があると思う。
ポジティブで前向きな「音」を発し続けることができる組織は強い。

そう思うからこそ、CFPコンサルティングの行動指針に「活気 熱気 本気!ポジティブな音を伝染させよう」という言葉を入れた。

なぜそう思うのか?
今日はその原体験を振り返りながら、文章を書いてみたい。

1、無敵だったクラスの「音」

皆さんは、強い組織にいた経験はお持ちだろうか?
私は、ある。高校時代のクラスだ。
なにも全国大会で優勝したという話ではなく、学校内のスポーツ大会で勝ちまくったという他愛もない話であるが、私が経験したあのクラスは、確かに強い組織だったと思う。

私が通っていた浦和高校では、毎年様々なスポーツのクラス対抗大会が開かれる。
1年のクラスは、同学年では他の追随を許さないほど、3年のクラスは学校内のありとあらゆる他の追随を許さないほど、学内のスポーツ大会で強かった。

強さの理由はスポーツの技術や個々の運動神経ではなく、「一体感」。
クラス全員がスポーツ大会で勝つという共通目標を持って、活動できていた。

進学校のため、クラスにはいわゆる「ガリ勉」タイプもいた。
しかし、行事の前にはリーダー的存在の「みんなで練習やるぞー!」という声に呼応して、一人残らず校庭に走り出て練習に打ちこんだ。

高校入学までずっとシニカルに構えていた私も、熱狂する組織に引き込まれた。
「うわ、こっちの方が全然楽しいじゃん」そう気づいた瞬間だった。

スポーツ大会当日も、
「うぉーーー絶対勝てーーー」
「行けるぞ行けるぞ!!!!」
「よっしゃ勝ったぞ!!」
そんな前向きな言葉がクラス全員の背中を押した。
ひとつのことに熱狂できる組織。
全員で勝利を喜べる組織。

それが最高に楽しかったのを覚えている。
そして、声をかけるリーダー、ポジティブな音、そして全員がひとつのことに向かう一体感がチームを強くするんだと学んだ経験だった。

2、あえて「音」を行動指針に入れた理由

リーダー、ポジティブな音、一体感。
高校時代のクラスで経験した強い組織の要素はこの3つだった。

ただ、物事を一般化するときは、要素をコントロール可能なものとコントロール不可能なものに分ける必要があると考えている。
コントロール不可能なものには「前提条件」や「結果」などがある。

高校のクラスの3つの要素でいうと、リーダーは「前提条件」であり、一体感は「結果」である。
リーダーや一体感はコントロールができない。

しかし、「ポジティブな音を周りに伝える」ことは、プロセスであり、誰もが意識すればできることだ。
だから私は、「活気 熱気 本気!ポジティブな音を伝染させよう」をCFPコンサルティングの行動指針に入れたのだ。

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