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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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2023年1月の記事一覧

限りなく酢豚に見えて上海料理…、パイコー丼

新宿で打ち合わせをしてテクリテクリと家に向かった。 お昼を「シェフズ」でおいしい中華料理にしようとちょっと寄り道。 夜は繊細にして上等な上海料理をたのしむことができる店。上海蟹のシーズンにタナカくんとも来たことがある。 昼は手軽でおいしいのっけご飯が人気のお店。 先日は鶏もも肉をオーブンで焼いて香味野菜と一緒にご飯にのせた「海南丼」を選んで食べた。 今日はそのときどちらにしようかと悩んだ「パイコー丼」にすることにした。 まず小さなサラダがやってくる。お供は熱いプーアール

西荻窪で6年ぶりの肉まみれ

ある店のことをふと思い出し、無性に行きたくってしょうがなくなり電車にのった。 西荻窪駅の近くの「キッチンキャロット」っていう洋食屋さん。 はじめて来たのが10年前。 肉でお腹いっぱいにしたいときにぴったりで、タナカくんもいたく気に入り何度か通った。最後に来たのは6年くらい前だったかなぁ…、ひさしぶり。 グリル系の料理がメイン。オールビーフのハンバーグにステーキ、チキンソテ、その組み合わせで20種類のランチメニューが揃ってる。 一番人気にしてタナカくんがいつも食べてたのが「

お誕生日にハンバーグ

今日は千駄ヶ谷で朝昼食べようと仕事道具を持ってでた。 ランチのはじまる時間までテキパキ仕事をこなして時間は11時20分。 目当てのお店は「「CHACOあめみや」。 すでに2組、お店の入り口で待ってらっしゃる。 入り口脇の石窯に火をおこし置いた網の上で焼いて仕上げるステーキ、ハンバーグで人気のお店。 夜には1キロの塊肉を切り分けシェアして食べるステーキが名物で、よく来てふたりでペロリと食べてた。なつかしいなぁ…、最後に来たのは3年前の夏だった。 薪に火が付きおいしい匂いが

バリッでふっかり、シャキッととろけるパニーニ一番

63歳の誕生日の今日。ひさしぶりに「パニーニ一番」。 タナカくんがこの上もなく好きだった「BiRd&rUbY」のパニーニ。名前が変わっても味はおんなじ。 カウンターの下にパニーニがおさめられたショーケース。エスプレッソマシンが置かれたキッチンはお店の半分以上を占める大きさで、ショーケースの前にベンチがひとつ。 可動式のテーブル一個と、まるで屋台の前で食事をしているような感覚。 ほとんどの人がテイクアウトで利用する。 タナカくんも原付きにのってやってきて買うのは3個。1個は

おひつご飯にだし巻き卵…、京風情

ひさしぶりに「やげんぼり」。 赤坂見附も駅近く。路地をちょっと入ったところの小さな京都。 赤坂の町は南北に大きな通りが3本。田町通りにみすじに一ツ木。「みすじ」の由来は三味線の3本の弦が由来と、東京の花柳界の中心だった時代の名残り。 大通りから小さな路地が東西へ。そこにぎっしりお店がたち並ぶ。小売りのお店は数えるほどで、それらお店がほぼ飲食店という東京有数の食の町。 この店がある路地は一際目立たぬ小さな路地で、そこにそっと置かれた小さな行燈。風にたなびく生成りの麻の暖簾に柳

食べるとお腹がスッキリするの!

お腹がどうもスッキリしない。おいしいスープで景気づけをと神保町に蘭州拉麺を食べに来る。 お店の名前は「馬子禄牛肉面」。 マーズルーニューローミェンと読む、100年以上の歴史をもったお店の日本進出一号店。 2017年の夏に開業。つまり5年前のコト。それからずっと人気を保ち、今やランチどきにはいつも行列ができるほどに定着をした。 行列ラーメンのほとんどがカウンターだけの小さなお店で提供時間もたっぷりかけて、結果、実力以上の行列ができてしまうというからくり。 ところがここは45席

野菜のバフェに麻婆豆腐。遊猿の昼

もりもり野菜を食べたくて、うちの近所の「遊猿」で昼。 鉄板中華の気軽なお店。ビルの2階にある店で、外階段がちょっと急。タナカくんも好きな店でよく来てたけど、よっちらおっちら階段上がる姿がかわいく、いつも下からお尻を押してお手伝い。 今日はひとりでよっちらおっちら。お店はちょうどお客様の入れ替わりのタイミング。カウンターに一席もらって落ち着きました。 スープや冷たいお茶がおかれたテーブルの上にメニューボード。 油淋鶏にやわらか鶏肉、麻婆豆腐がいつも定番。黒ごまの風味がおい

一度は帳場に座ってみたい神田やぶ

神田淡路町には好きなそば屋が二軒ある。 一つは「神田まつや」。もう一軒は「神田やぶ」。 まつやのメニューは多彩。丼もある。一方、やぶの献立は絞り込まれていて極めてスリム。なにしろエビのかき揚げはあるけれど天ぷらはないといった具合。 だから、おいしい蕎麦を気軽なムードで心置きなくたのしもうと思ったときには「まつや」が最高。 けれど神田やぶには心地よい緊張感に満ちた見せ場がある。 それが壁で隔てられた厨房と客席の間に存在している帳場。女将か主人が必ずそこに座っている。 どの客席

皮がバリッと焼けた鮭。代々木の田んぼの朝ご飯

ひさしぶりに代々木の「おひつ膳田んぼ」の朝食。 代々木のお店だけの贅沢。しかも朝8時から10時までの2時間限定。ちょっと早めに家を出て、歩いて歩いて代々木まで来る。 入り口脇には2つの大きな米袋。ちょうど配送直後のようで帰るときにはなくなっていた。 お店は朝からかなりにぎやか。ほとんど満席。残りひと席に運よく座ってメニューを探す。 ちょっと値上がりしてらっしゃった。 田んぼの朝ごはん…、鮭の塩焼き、味噌汁に漬物、海苔に、卵焼き、おひつご飯で980円。以前は880円。 とは

あけましておめでとうございます…、なベルク

ベルクで早めの昼ごはん。 ホットドッグやサンドイッチをたのむとブランチセットにしてもらえる時間帯。 メインをマイスターベーコンドッグ、お供の飲み物をホットミルクにしてたのむ。 朝ごはんでも昼ごはんでもない時間。 だからお店の中はのんびり。ちらりほらりとビールを飲む人の姿が目立つ。 飛沫感染パネルも半分ほどに間引かれて、テーブルに貼られた注意喚起のシールも剥がされコロナ以前の景色にちょっと近づいた。 なんだか気持ちがホッとする。 ブランチセットにするとメインのホットドッグ

新春のシンちゃん。シンちゃんのラーメンを食す!

新宿にとてもステキなラーメン屋さんができたんですよ。 女性だけでやっていて、サービスがとても気持ちいい店。しかも名前が「シンちゃんラーメン」! サカキさんに是非行ってもらいたい店でした…、って友人に言われたお店。年中無休というので今年最初のお店に選んだ。 場所はバスタ新宿の脇の路地裏。 白い暖簾に「シンちゃんラーメン」の文字。通りに置かれた看板に「味の店」。「炊きたてのスープは香りが抜群!」とストレートにしてわかりやすいメッセージ。 お店に入る前から「いいぞ」ってワクワク