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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2020年10月の記事一覧

うつくしきことはおいしきことでもある…。

移動の途中の東京駅で朝ご飯。 駅改札内のグランスタのほぼ全店が朝食営業。先日、拡張部分が開業したばかりだからデベロッパーも気合が入っているのでしょう。 ただ中にはかなり無理してるよなぁ…、って感じるお店もいくつかあって、いつまでこの状態が続くんだろうって思ったりもする。 どのお店も朝は大賑わいというわけでなく、なかでも一番人を集めているのが近大マグロの味わえる店。ただこの店、生臭い匂いが店の外までただよっていてどうにも食欲を湧かせてくれない。それで一階下のフロアの「田中田式海

朝から寿司、4貫から寿司、ありそ鮨し

東京駅の大丸さんに用事があって、朝早くからの東京駅。 朝ご飯を改札内のグランスタにて。 お店はたくさんあって、新しい店をぐるぐる回って何にしようかと思うも迷う。 どこもガツンとくる魅力を感じぬ「大屋さんがやれというからやってます」的な空気があってお店もそれほどにぎわってない。 ならいっそのこと、朝に寿司でもつまもうか…、ってありそ鮨しってお店を選ぶ。カウンターが中心で朝の寿司の盛り合わせもある。けれどグランドメニューからも選べるというので決めた。 お好みで寿司を一貫から握

台湾の朝に胡椒餅

胡椒餅って言う料理がある。 台湾の屋台料理で、おやきみたいな形をしてる。サクッと歯切れて、なのにもっちりとした生地の中に胡椒まみれの粗切り豚肉が入っててたちまち手から唇、口の中が肉汁まみれになるオゴチソウ。 タナカくんが大好きで、特に台北の中山寺の門前町にある店に行くたびわざわざ行って食べていたほど。 日本でも食べられないかなぁ…、って探したけれど見つからなくて台湾旅行の目的の一つに大切にとっておいた。 そしたらここ一年。ポツリポツリと胡椒餅のお店の噂を聞くようになり、しか

日曜だけだけど、バフェが朝に戻ってきたよ

今日は空気が軽くて気持ちいい。西新宿を散歩しようと思って地下鉄で移動して、ふとヒルトンホテルの人たちのことが気になって、お茶でも飲ませてもらおうか…、ってロビーに入った。 そしたらこれがニギヤカで、なんと朝食のバフェが動いてた。 GoToキャンペーンのおかげで週末、宿泊客がにぎわっていて急遽、日曜だけ朝食をバフェにしたんだというのです。たしかにお店の中はほとんど満席状態。 もううれしくってウキウキしちゃって、二度目の朝食を取ることにした。 さすがに自由に自分でとりわけるか

ルモンドのステーキはルモンドにしかないステーキ

ひさしぶりに「ルモンド」。 新宿西口の電気街の真ん中にある小さなステーキの専門店。カウンターだけ。カウンターの中にはキッチンと臨場感溢れる店で、おいしいステーキでお腹いっぱいになってやろう…、って人たちでいつもニギヤカ。 昔は長い行列が開店前からずっと続いた店でした。 さすがに今は行列が出来ても短く、気軽にこれるようになった。カウンターの席数は昔のままで、ちょっと密な感じがするけれどこういうザワザワした空気感がなつかしくってワクワクします。 メニューはステーキだけ。外で待

駅前のパン屋さんの2階の喫茶店

今日は池袋で友人と会う。ちょっと早めに到着し、朝ご飯をタカセで食べる。 一階がパン屋さん。洒落たベーカリーでなくて街のパン屋さんで、その上層階に喫茶店やレストランがある。 その喫茶店が朝から営業をしていて池袋に来るときはなるべくここで朝ご飯を食べようと思って早めに家をでるお店。 オキニイリはホットドッグにスクランブルエッグの朝食セットで、スクランブルエッグと名乗っているけどおかぁさんが作ってくれる炒り卵みたいなふっくらとした仕上がりが好き。 …、だったのだけどメニューが

とびきりの朝のとびきりの粥、そして梅餡

友人がとびきりの朝ご飯。 それも和朝食を食べたいというので、誘い合って帝国ホテル。 地下アーケードのなだ万に来る。 今どき和朝食を和食堂で食べられるという、そのこと自体が貴重でなんともありがたい。しかも帝国ホテルというこの場所が、駅から近く便利であって待ち合わせするのに窮屈じゃない。 宿泊客のためだけのホテルが増える昨今。街の人たちの気軽な贅沢、非日常を提供し続けてくれるホテルは本当にありがたい。というか、宿泊特化のホテルは「宿屋」であってホテルではない…、とボクは頑なに思

カキフライに茶碗蒸し

カキフライの季節です。 かつてこの季節になるとそわそわしながら有楽町のレバンテに行ったものです。 東京フォーラムの中にある店で的矢牡蠣を贅沢に使ったフライがおいしかった。まず生牡蠣をいくつか食べてそれからフライ、〆に牡蠣のピラフと牡蠣づくし。 ところが今年の春にひっそり廃業してしまってた。今年はどこでカキフライを食べようね…、ってタナカくんと言ってたものです。そのタナカくんもなくして今年は気持ちがワクワクしなかった。 でもやっぱり好物だったカキフライを食べなきゃなんだか寂しく

ソルロンタンの超専門店、朝の潤い、心の元気

朝、元気をだそうと赤坂の「一龍別館」にやってくる。 赤坂の町外れ。 不思議な店です。 24時間営業で一年365日オープン。 しかもメニューはほぼソルロンタンだけという超専門店で、このやり方でもう何十年もやってるし、しかもほどよく流行ってる。 本館ではなく新館や別館の方が有名になるってことが結構ある。中には本館がなくて別館だけ…、なんてお店もあったりするけど、ここは同じビルの5階にキチンと本館がある。 そちらの方もメインの商品はソルロンタンで、ただそれ以外にもクッパ、ビビンパと

プリンにエスプレッソトニックに

プリンが足りない。 そう思って、オールシーズンズコーヒーに来た。 人気が随分安定してきたようで、ほぼ満席。ちょうどお客様が帰ったあとのテーブルが残ってて、そこをもらってホッとする。 この店にくるためワザワザやってきている人も結構いるようで、コーヒーという商品が持っている「人を引きつけるパワー」をしみじみ感じたりする。 もっともここはコーヒーだけじゃなくて、スイーツ類も充実していてどれもがほどよくバエルというのもいいのでしょうね。特にプリンは人気の商品。 今日はぶどうのサンド

優雅な時間をホットチョコレートが温める

銀座でちょっと甘いもの。ひさしぶりに和光のティーサロンにやってくる。 昔、時計道楽だったことがあって和光で散財することがままあった。 買った時計をそのまま持って帰ることができないのが和光という店のスゴいところで、調整のために2、3週間お預かりします…、ってことになる。 お金は払った。その高揚感をおさめるためにティーサロンを重宝してた。 コロナの時期にあってもうやうやしいサービスは昔のままで、街場の喫茶室というよりもホテルが日常の隣にある贅沢な場所だった時代のラウンジのような優

チャーハンが麻婆豆腐に出会うシアワセ

今日は中国料理を食べたいなぁ…。それも上等な中国料理。 そう思って、伊勢丹の中の銀座アスターにやってくる。伊勢丹の向かい側にある銀座アスターもいいかなぁ…、と思ったのだけど、やはり向こうはある程度のまとまった人数でいかないと申し訳ないような気がする。 それに比べて百貨店の中の店です。 おひとりさまが結構他にもいる店で、だから今日はここを選んだ。 せっかくだからいつもはたのまぬものをたのもうと、いつもは点心ではじめるところ冷菜の盛り合わせをたのんでスタート。 蒸したアワビと

いばらぬ食堂、ビーフシチューに盛り合わせ

友人と誘い合って浅草にくる。 気分転換。こういうことでもなければ来るきっかけのない東京の街の反対側で、おいしいものを食べようよ…、と。 まず洋食をと「ぱいち」に到着。 カウンターにテーブル数卓。こじんまりしたまるでおばあちゃんちに来たみたいな昔ながらのお店のムードにほっこりします。カウンターの中ではご主人が孤軍奮闘。料理をてきぱき作ってく。 ビーフシチューと盛り合わせをもらって分け合う。 ビーフシチューは鉄鍋に入ってやってくる。 お店の人が「熱いですから気をつけてネ」

甘くてふっかりでやわらかなのにジャリジャリするの…(笑)

ちょっと仕事で打ち合わせ。終えて家に帰る前にホノルルコーヒーによってみた。 かつてお店の近所には、甘いマカデミアナッツの匂いが漂っていた。 それがちょうどホノルルの免税店とかロイヤルハワイアンセンターを歩いているときに香る匂いに似ていてそれが好きだった。 ひさしぶりに来た今日。 それがドーナツ屋さんの店先に漂う油の匂いのような香りがしてきてちょっとびっくり。 店の中に入るとその油の匂いにシナモンの香りが混じって、あぁ、なるほど。マラサダの匂いだ…、って気がついた。 そし