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とびきりの朝のとびきりの粥、そして梅餡

友人がとびきりの朝ご飯。
それも和朝食を食べたいというので、誘い合って帝国ホテル。

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地下アーケードのなだ万に来る。
今どき和朝食を和食堂で食べられるという、そのこと自体が貴重でなんともありがたい。しかも帝国ホテルというこの場所が、駅から近く便利であって待ち合わせするのに窮屈じゃない。
宿泊客のためだけのホテルが増える昨今。街の人たちの気軽な贅沢、非日常を提供し続けてくれるホテルは本当にありがたい。というか、宿泊特化のホテルは「宿屋」であってホテルではない…、とボクは頑なに思ってる。
それにしてもロビー入り口真正面の階段前の飾り花のいつもうつくしく艶やかなこと。秋の色づく山の景色を生け込んだような姿にウットリします。ホテルはやっぱりこうでなくちゃってしみじみ思う。

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さて、ホテルの地下の和食堂にてお粥の定食をもらいます。

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蓋付きで深い器にたっぷりの白粥。ご飯の粒は壊れておらず、なのに米の成分が溶け出しポッテリ乳白色になった汁との輪郭がぼんやり、曖昧になっているのにウットリします。お供に梅餡。ハッとするほど色合い鮮やか。ぽってり、なめらか。口から胃袋まで一直線にかけおりて、体を芯からあっためる。
朝のお粥って値千金ってニッコリします。

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おかずもいつものごとく多種多様。焼き鮭、野菜の炊合せ。厚焼き玉子にご飯のお供があれやこれやとお膳の上はなんともにぎやか。大ぶりの鮭の切り身はしっとりおいしく、厚焼き玉子は甘くてふっくら。ご飯のお供もたっぷりと、朝のお腹がよろこんだ。


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