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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2020年9月の記事一覧

地焼きの鰻はしみじみ旨い

東京の街はコロナの影響で経済活動が停滞しているにお関わらず、商業施設の開店が相次いでいる。 東京五輪でひと稼ぎと目論んでいたのに、コロナのために開業時期を探ることとなり、ほとぼり覚めつつある今になって一気に開業…、って感じのところも結構あって、ここもそんな場所のひとつ。 日比谷OKUROJI。 有楽町と新橋の山手線の高架下。 何もなかった空間を使った施設で、線路の下の細長い空間を路地に見立てて開発している。高い天井。奥へ奥へと続く通路。等間隔に柱を立てて、アーチ型を装う天井

なだ万で朝食がはじまった。とにかくめでたい

緊急事態宣言と東京への移動宣言のせいでずっと休みをとっていた帝国ホテルの和食のなだ万。 昼や夜の営業は7月末から再開したけど、朝はずっと休業してた。 ウェブにブックマークをかけて週に一度の割合で、営業再開はいつなんだろう…、と見続けていた。 それがやっと営業再開。 うれしくって、うれしくて、銀座近くで仕事の今日に早起きをしてやってくる。 入り口入ったところに大きな立て看板。 ホテル内の各施設の営業時間が整理されてて、見るとたしかに朝食営業やっていました。ランデブーラウンジ

鍋焼きそばがおいしい季節になりました。

家に帰る途中で軽く、夕方の虫を養いましょう…、と「志な乃」によった。 新宿御苑の近くにあって、民芸調のひなびた造り。 今日はなんだか不思議な時間に忙しくって…、とお店の人はテーブルの上の後片付けにてんやわんやの大忙し。 小上がりのテーブルは手つかずで、ひさしぶりに靴を脱ぎ畳の上に胡座をかいた。 小さい頃。家族で外食と言えば靴を脱いで畳に置かれた食卓を囲んで食事をすることがほとんどだった。最近、そういう機会や店がどんどん少なくなって、そう言えば畳に座るということそのものがと

焼き小龍包がちょっとブレイク?

昼、ひさしぶりに「阿杏」に来てみる。 小籠包をはじめとして中華点心がおいしいことで有名な店。しかも点心師が若い女性ばかりということもあってでしょうか…、まえから女性に人気のお店ではあった。 ペンシルビルの5階という場所が微妙で、だからそれほど大人気というわけではなかった。 それでのんびり来てみれば、お店はあっと驚く、大繁盛。 最後のテーブルに案内された。しかもその後、次々お客様がやってきてウェイティング。 どうしてなんだろう…、何が人気でこんな状態になってるのかなぁとみん

メトロ街の永坂更科布屋太兵衛もあと4日

新宿で蕎麦。「永坂更科布屋太兵衛」にやって来る。 丸ノ内線とJRの新宿駅の改札をつなぐ通路の上のフロア。天井裏のようなムードのある場所に、食堂街があってその中、小さなお店。 町場のそば屋が引っ越してきて、ぽつんと営業している…。 店そのもののしつらえもさることながら、働いている人ものんびり。おばちゃんたちが自分のペースで仕事をしている自然な空気がいい感じ。 贔屓にしてきたけれどまもなく再開発で営業終了。再開発の足音がひたひた近づき、お店の中には浮足立って営業状態が良くなく

銀座のスペイン、ランチどき

昼、銀座に来る。ひさしぶりに来てみたかったお店があって、そこでランチをと思った次第。 エスペロというスペイン料理のレストラン。 覚えているかなぁ…、20年ほど前にここで男3人でクリスマスディナーをしたことがある。さすがに周りは男女のカップルばかりでかなり気恥ずかしいムードだった。 でもクリスマスはあまねくすべての人に幸ある日のはずで、ボクらは負けずにスパークリングワインをあけて大いにたのしく盛り上がった。 食事のあとは多分、ボクの家でアニメ三昧だったんじゃないかなぁ…、記憶

よく焼きトーストが好きな人が焼くよく焼きトースト

ひさしぶりのローレル。 伊勢丹の程近く、ビックロの裏という新宿三丁目の中心と呼べる場所にあるお店。 タバコ天国だったここも、喫煙室付きほぼ禁煙のお店になった。 そのせいかちょっと静かになったよう。 まぁ、新宿の人出そのものが少なくなってもいるから、当然のことなのかもしれないなぁ…。 お店の人は大変だ。 かつては朝の時間だけだったセットメニュー。今は一日、たのしめるようになっている。 ボクがオキニイリなのはAセット。トーストにフランクフルト。プリンかゆで卵、サラダがサイド

トラヤのあんスタンドで栗のパフェがはじまったよ!

新宿駅の新南口。新宿駅といいながら、住所で言えば立派な代々木。 代々木というとあれだけど、渋谷区なんだと思うとたしかに新宿にある渋谷の出島って感じのお洒落がこの界隈の特徴かもネ。 トラヤあんスタンドにやってくる。 まだかき氷を扱っている。 けれど徐々に秋の気配も漂っていて、毎年、この時期になると売りはじめられる「栗あんペースト」がはじまった。 今年はその栗あんペーストを使った栗のパフェがある。 それで今日はやってきてみる。 小さなテーブルの真ん中に飛沫予防のビニールシート

フレンチトーストにベーコン添えて

四番町の「№4」。 江戸時代には武家屋敷街。ずっとお屋敷街として歴史を引き継ぎ、そのせいで街区が大きい。マンションやオフィスビルのロケーションとして最高で、ボクも一時期住んでいた。 ただ住むとなると案外不便で、まずスーパーがない。昔からいるというご近所さんに、買い物はどうされてますと聞くと「御用聞きさんに来ていただいていますのよ」とこともなげに言う、そういう界隈。 気軽に使えるレストランも少なくて、もしこの店が当時あったら入り浸っていただろうなぁ…、って思ったりする。 再

手づかみできるビフカツ、それもとびきりおいしいの…。

銀座の街をぶらぶらし、そうだ、あそこのサンドイッチも食べておきたい。 そう思って新橋演舞場を目指して歩く。 銀座といってもほぼ新橋。 柳が揺れるどこかのんびりした町並みに、かつてこの界隈が木挽町と言われた時代の風情を感じる。 「新世界グリル梵」というお店があります。 ビフカツのサンドイッチで有名な店。 新世界の梵と言えば渋い街の渋い洋食屋さんで有名で、そのビフカツサンド部だけが独立して東京に店を作って…、って感じの店。いくつかの小売店におろしていたりするので食べる機会は増え

生粉打ち三昧、小松庵

蕎麦にしました。小松庵。 新宿の高島屋の中にある店。大きな窓の外に西新宿の超高層ビル。店の中に目を転じれば、趣のある数寄屋造りの和の雰囲気と、ある意味、東京らしい店の風情がオキニイリ。 テーブルとテーブルの間に置かれた飛沫予防のビニールシートがいささか無粋ではあるけれど、もともとゆったりとした客席配置の店だから、それほどムードが変わらずたのしめるのがありがたい。 今日は店頭のそば打ちコーナーで蕎麦を打ってた。 かつては二八そばと十割の生粉打ちそばの2種類が用意されていて、

ハロウィンドーナツがやってきた!

銀座から家に帰る前にちょっとクリスピークリームの前を通った。 そろそろ季節のドーナツが出てるかなぁ…、と思ってきた。そしたら予感的中でハロウィンドーナツがちょうど昨日から販売開始。 パンプキンドーナツを食べて季節の変化をたのしむ。 クリスピークリームがハロウィン用のドーナツを売りはじめると、今年の仮装はどうしようかって、彼と一緒に考えはじめるタイミング。去年はちょっと手抜きをしたから、今年は気合を入れようよ。渋谷の宮下公園にできるホテルに泊まってさ…って、ちょっとイメージ

朝のお粥に黒酢はお供…。

朝。ひさしぶりに中華粥を食べたいな…、と新宿西口。 粥餐庁にやってきてみる。 一時期、朝の営業をやめていて、11時からの営業だった。 昼食、夕食をお粥で…、というのはいささか寂しくてしばらく足が遠のいていた。 それが先日偶然に朝、お店の前を歩いていたら営業してて10時までが朝食営業、1時間の休みをとって11時から本営業というスタイルになっていました。 その1時間で仕込みをする…、ということなのでありましょう。2時間だけの朝食営業もありがたいといたしましょう。 朝食セットは

夏の終りの青汁は苦い…。

銀座に来たら野菜を飲んでおきましょう…。 青汁サービススタンドにくる。 時間帯がちょうどお昼休みが終わるタイミングということもあったのでしょう…、おそらく昼食を終えてオフィスに戻る前に立ち寄るサラリーマンが次々お店に入ってしばらくしたら飛び出していく。 青汁だけの専門店。午後を元気にがんばるための健康を手に入れるための対価はたったの350円。グラス一杯の青汁で、体が救われる以上に気持ちがシャキッとします。 お店に入った途端に緑の香りに包まれて、スタッと出されたグラスの中は