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解答・解説速報 第36回 社会福祉士国家試験解説 心理学理論と心理的支援



榊原福祉チャンネルを運営している社会福祉士・弁護士の榊原尚之です。
第37回の試験に向けて、直近の試験の内容を知ることは大事なステップになります。
是非、一日も早く、過去問で目指すべきターゲットを知り、その過去問を読んで正解に導けるための知識やスキルを身に着けてください。
YouTubeの榊原福祉チャンネルの動画と合わせて学習することをお薦めします。


問題8

知覚に関する次の記述のうち、大きさの恒常性の事例として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 形と大きさが同じ図形は、空間内でまとまっているように知覚される。

2 電光掲示板で表示されている絵や文字が動いて、大きさが変化して見える。

3 同じ人物が遠くにいる場合と近くにいる場合とでは、距離の違いほどに人の大きさが違って見えない。

4 線遠近法を使った絵画では、奥行きを感じることで書かれている物の大きさの違いが知覚される。

5 月を見ると、建物の上など低い位置にあるときは、天空高くにあるときよりも大きく見える。


解説

大きさの恒常性とは、遠ざかる車は目には小さく映るようになるが、その車が小さくなったようには感じないというものです。
大きさの恒常性は、「遠くにあるものは小さく見えているはず」 「近くにあるものは大きく見えているはず」 という前提に基づき、実際の大きさに近づくように、見た目の大きさが「調節」されるという知覚の性質です。
要するに、生活に支障がないように、実際に網膜に映っている大きさを認知過程で是正しているわけです。

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