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保育所における「医療的ケア児への支援」について江東区に聞きました!

みなさん、こんにちは!
助産師・看護師・一児の母
がん・不妊治療経験者
江東区議会議員の酒井なつみです。

江東区議会の9月議会で3回質問を行いましたので、順にブログにまとめる形でご報告したいと思います。

ジェンダー平等/DV対策/ワークライフバランス・男性の家庭進出/障害者施策と、これまでの活動をより深め、未来のために取り組んでいます。

本日は保育所における「医療的ケア児への支援」についてを取り上げます。

医ケア児は全国に2万人弱、本区では70名程度と推計されます。対応できる保育所などが少なく、親の重い負担が課題になっています。昨年、認可保育所などに支援の責務があると定めた法律「医療的ケア児支援法」が成立・施行されました。


保育所における医療的ケア児の支援と受け入れについて


保育園入園のニーズと受け皿について


Q.障害児保育には、統合保育と分離保育の2種類ありますが、区民ニーズはそれぞれどのくらいありますか?

A.相談件数というのは一定程度あるところではありますが、保育課のほうで統合保育や分離保育など、そういったような形での件数を統計的には取っていないという状況であります。
※ニーズ調査(後述)では、調査しております。

江東区医療的ケア児及び家族へのニーズ調査結果より



Q.相談対応件数や届いた声から区民ニーズをどのように認識されていますか。

A.相談件数は一定程度ありますので、当然、区民のニーズというのは一定程度あるものと認識してございます。


Q.区として入所相談を受けたものの、入園できなかったケースがどのくらいあるのか伺います。 

A.昨年度、区の特別支援児保育所等入所検討委員会の中で集団保育不可とした方につきましては、1名おったところでございます。

【要望したこと】
障害特性や保護者ニーズを適切に把握し、情報提供を行うと共に、受け皿の整備を進めること。



医療行為(喀痰吸引、経管栄養等)と受け入れについて

保育現場の看護師からの不安の声を取り上げ、研修によって支援することや、区立園12園にはすでに看護師がいることから、区立園での受け入れを積極的に開始するよう求めました。

「小児科の経験がない/医療的ケア児の基礎知識がない」、「医療行為をすることに不安を感じる」等の声が聞かれています。

保育現場の看護師からの不安の声


Q.現行では、医療行為は研修を受けた保育士が行うことも可能となっていますが、負担増を避け、看護師を置くべきと私は考えております。保護者として、園に看護師が存在することは、平時からも心強い存在です、
 また、厚労省の行う医療的ケア児保育支援事業の積極的活用と、研修受講には都との連携を行うべきと考えております。医療行為と受入れについて、区の見解を伺います。

A.おっしゃるとおりで、看護師につきましては、そういった医療行為から少し離れた方とかもいらっしゃって、研修の必要性についてはあるのかなということで、それは課題と認識してございます。
 また、国の『医療的ケア児保育支援事業』についても、制度の存在は承知しておりまして、ほかの体制とかも含めていろいろ課題があるというところで、研修の実施、都との連携というところも含めて、必要性も含めて検討を今後してまいりたいと考えております。

【要望したこと】
『江東区医療的ケア児支援連携会議』での検討が長引いていて、保育を望む保護者にとって、これは喫緊の課題であり、早急に体制整備を行うこと。
また、区立園12園に既に看護師がいるため、区立園から積極的に受入れを開始すること。


さいごに

医療的ケア児の子育てをされているご家族の皆さんには、
様々な負担、働きたいというニーズ、預けたい時に預けられない、ゆっくり休みたいなど、様々なご苦労と願いがあると推察しています。

また、お子さんの希望するような過ごし方、保育や教育の提供にはまだまだ社会が追いついていません。昨年は入園できなかったお子さん(ご家庭)が1人いたとのこと、胸が痛みます。

令和4年2月に、区は『医療的ケア児及び家族へのニーズ調査』(ニーズ把握調査)を行いました。

自由記載欄にはどのような記載(ニーズ)があったのか、担当の職員さんに聞いてみましたが、詳細は議員には公表できないとのことで断られてしまいました。(調査の時に同意をとっていないとのことを後から聞かされてびっくりしました。)

想像できる限りの苦労に関しては、区にアプローチできますが、限りがあります。
当事者だからこそ気付くことっていっぱいありますよね。
なので、どんどんお困り事聞かせてください。

私ができることは精一杯やって、少しでもお子さんと保護者の方が生きやすい社会になるよう努めて参ります。

また、医療的ケアの必要なお子さんをケアする人材確保のためにも、働く人を支援し、ケアを受ける側、提供する側両方が安心して過ごせるようにしていきます。

働く職員さんの声もぜひ届けてください。

お待ちしております。





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