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【R4年江東区】 3歳児健診にて屈折検査(弱視の発見)が導入されます

みなさん、こんにちは!

看護師、助産師、一児の母
江東区議会議員の酒井なつみです。


はじめに

私は看護師として、そして幼児を育てる母親として、子どもの眼を守るため取り組んできました。



この度、令和4年度から
3歳児健診での視力検査において、屈折検査機器と視能訓練士(国家資格をもつ専門家)の活用が決まりましたのでご報告します。(嬉)

3歳児健診での資料検査の重要性

3歳児健診は「弱視発見のゴールデンタイム」と呼ばれています。

令和2年度予算委員会で(1年前のことです)、3歳児健診における視力検査の充実を求めました。

きっかけは区内で開業される小児科の先生からの指摘でした。


子どもの視力は3歳までに急速に発達し、6歳位にほぼ完成します。
現行の3歳児健診では1次検査として家庭での視力検査とアンケートが、2次検査として対象者のみ視力検査が行われており、弱視が見逃される懸念があります。
先進自治体で取り入れられている弱視の発見に有効なスクリーナーの導入を求めました。

【解説します】
弱視とは?
メガネやコンタクトをしても視力が上がらない目のことをいい、子どもの1~2%に認められる


新たな取り組み(詳細)

新たな屈折検査の実施について、江東区議会厚生委員会で報告がありましたので、以下、資料またはテキストをご参照ください。



令和4年3月10日 健康部保健予防課

三歳児健康診査における屈折検査の実施について

1 概要

こどもの視力が発達する時期は3~5歳がピークで、 6歳頃には完成すると言われており、 この時期に屈折異常や斜視などの弱視を早期に発見し、適切な治療をすることが重要である。

このため、保健相談所で実施している三歳児健康診査における視覚スクリー ニングの精度の向上のため、 ご自宅で行っていただく視力検査とアンケートに 加えて、令和4年度より屈折検査を実施する。

2 屈折検査

屈折検査機器を使用し、 屈折異常 (近視・遠視・乱視 不同視) 及び眼位異 常(斜視)の有無を検査するもの

3 屈折検査機器

スポットビジョンスクリーナー (ウェルチ・アレン社製) を各保健相談所に 1~2台導入 購入費について、 令和4年度より国補助1/2の見込み )

4 開始時期

令和4年6月より

なお、4・5月対象者のうち、希望者には夏に屈折検査を実施する。

5 専門職の導入

小児の視能矯正や視機能の検査を行う専門技術職 「視能訓練士(国家資格)」 による相談・検査体制を整備する。

6 スケジュール

令和3年 11月 健康部にPT設置

令和4年4~5月 職員研修、区報 ・ホームページで周知

6月 屈折檢查開始

7~8月 4・5月対象者へのフォロー検査

江東区議会厚生委員会資料


検査機器の全国的な導入及び半導体不足によって、入荷するまでに時間がかかるとのことで、江東区では6月からの実施となります。

障害のあるお子さんにも検査可能

今回導入される機器は障害のあるお子さんへも有効で、機器を覗き込むだけで数秒で検査が完了するものです。(痛みもなし)
目を隠す必要もなく、安心して検査を受けて頂けると思います。

また、視能訓練士は私の友人にもいますが、眼の専門家(国家資格)です。
不安な点や気になる点がある方は、健診の際には遠慮なく御相談くださいね。

課題

これまでの江東区での弱視発見率からは、見逃してしまっている子どもたちがいます。
(計算上、本区では令和元年度34人を発見できていない)


何らかの形で発見され、治療を受けられていることを願うばかりです。

また、区内小児科でも、屈折検査を受けられる病院が数カ所あります。

私からもご紹介できますので、すでに3歳児健診を終えており、心配のある方は遠慮なく御相談ください。


今後も区民の健康を守るために取り組んでまいります。

応援お願い致します!

【参考】

区議会での質問はコチラからご覧いただけます。


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