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沖縄復帰50年によせて

沖縄復帰50周年の式典に参加しました。
改めて、私が7歳になる直前まで、沖縄がアメリカの支配下にあり、ドルが流通していたということを思い起こさせられ、そんなに昔のことではないんだということを実感しました。
私が初めて沖縄に行ったのは、20代後半。日帰りで、当時仕えていた代議士の代理で会合に出席するためでしたが、考えてみればその時はまだ復帰20年余り。沖縄県はすでに日本の県の一つでしたから、その時はそういう見方は思いつきませんでした。

そして、この復帰そのものが極めて稀有なことだということも今日感じさせられました。
近代国家にとって、国家の三要件は「国土、国民、主権」です。その国土が返還されたわけです。北方領土や竹島を見てもわかるように、一度占領された土地は基本、戻すのが極めて困難なものです。
それが沖縄は平和裏に返還されている。多くの方々のご苦労と努力がそこにはあったんだろうと思います。
だからこそ、この復帰は先の大戦抜きには語れません。今日の祝辞の中にも島田叡知事の名前も出ていましたし、地上戦による多くの犠牲者についても触れられていました。
ましてや、ロシアのウクライナ侵攻が目の前で展開され、そこで多くの命が地上戦やミサイルで失われているという報道を聞くと、昔の話という気にはなれません。平和の大事さを感じざるを得ません。
私たちの世代だけではなく、次の世代にも平和な日本を引き継いでいくためにも、ここで安全保障の議論を避けるわけには行きません。憲法改正も含めてしっかり議論し対応をとっておくことが国政を担わせていただいている私たちの責務だと思います。

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