さかい学(坂井学)

「大切なのは、実現すること。」 神奈川5区(横浜市戸塚区・泉区・瀬谷区)選出 衆議院議…

さかい学(坂井学)

「大切なのは、実現すること。」 神奈川5区(横浜市戸塚区・泉区・瀬谷区)選出 衆議院議員(当選5回) 内閣官房副長官、財務副大臣、総務副大臣 兼 内閣府副大臣 等歴任。家庭では3人の娘の父。元野球少年。野菜づくり ※スタッフと共同運用中

最近の記事

自民党総裁選挙にあたって

小泉進次郎衆議院議員が自民党の総裁選に立候補を表明しました。 同じ神奈川であり、彼は自民党神奈川県連会長として仲間のためにさまざま汗をかいており、また、私と同様、初当選以来、一貫して無派閥で活動してきました。その姿を見ていた私は、この総裁選で彼の支援をしています。 私が支援する理由 ①信頼できる改革意欲 現状を変革しようとすると必ず反発が起きます。 しかし、小泉進次郎議員は信念に基づいて、その摩擦を恐れて立ち止まることはありません。 ②柔軟性に裏打ちされた能力 多くのア

    • 立ちはだかる「22倍の壁」 ~ 独り暮らしの高齢者の入居をサポートするために ~

      小紙でも何度か触れてきましたが、昨年より「身寄りのない独居者」をめぐる課題について取り組みを進めてきており、現在は自民党社会保障制度調査会の中に置かれた「幸齢社会実現PT」の座長としても仕事をさせていただいています。 この課題は、厚生労働省が最も関係するのですが、それだけでなく法務省、経産省、総務省、消費者庁など幅広い省庁にもかかわることです。 今回のテーマである「独り暮らしの高齢者が部屋を借りられない問題」に関しては、国土交通省所管の課題となります。 ■ 物件数の22倍も

      • 戦後79年の全国戦没者追悼式

        私が生まれたのは昭和40年。 大東亜戦争が終わり、まだ20年です。私の両親をはじめ、多くの国民が戦前・戦中を体験していたという時代でした。 今から20年前と言えば、私が初めて選挙を戦った次の年。 この年になって思うのは、20年と言うのは「きわめて、ついこの間」と感じるということです。 それを考えると、戦争を知らない子どもたちであった私も、改めて戦争が遠くなっていると、本日の全国戦没者追悼式に出席したときに痛感しました。 しかし一方では、日本はその戦後がそこまで遠くなるほど、

        • 政策をブラッシュアップ ~ 政策提言を「出したら終わり」にしないために ~

          昨年、情報通信戦略調査会の中の「情報通信インフラ特命チーム」の座長として、骨太の方針に合わせて総理に提言を渡したことは、すでに小紙でもお伝えしましたが、今年はその提言をもとに、骨太の方針、つまり現政権の方針として記述された中身の検証作業を行っています。 光ファイバーの更新作業、5G基地局の増設、国際海底ケーブル敷設、データセンター増設、そして空や宇宙の活用など、それぞれ提言した中身が、濃淡はありますが、今年度の予算で進められていることも確認しました。 ■ 求められる「非常時

        自民党総裁選挙にあたって

          安倍晋三元総理の志

          「安倍晋三元総理の志を継承する集い」に参列しました。 政治の原点を確認させられました。 明るさ、希望、やる気。 政治家はここを訴えていかなければならないし、そういうメッセージを出し続けなければならない。 そして、諦めない。 また、憲法改正を論じることが、日本の在り方を論じることと同義であると、改めて認識しました。 令和6年7月7日 さかい学

          安倍晋三元総理の志

          骨太の方針 ~ 継続と加速、ときに転換。安定した政策遂行のために ~

          先月23日に通常国会が閉会しました。最終盤は政治資金規正法案の議論がメディアでしきりに取り上げられていました。 一方で、自民党の国会議員は「骨太の方針」作成にもエネルギーを注いでいました。正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」ですが、長いので「骨太」と呼び、その政権の政策の基本骨格、柱のことです。 ある意味この方針で政権の方向性が決まり、行っていく政策も絞られ、そこに予算づけがなされていくという意味で私たちには大事なとりまとめとなります。 ■ 随所に見られる前政権からの

          骨太の方針 ~ 継続と加速、ときに転換。安定した政策遂行のために ~

          「沖縄慰霊の日」に寄せて

          本日6/23をもちまして、一月から150日間開会していた通常国会が閉会します。 今国会では「身寄りのない独居者支援」「能登半島被災地支援」を主に取り組み、政府に対し働きかけを行ってまいりました。 まだまだ課題は多いものの、皆様からいただいた声をもとに少しずつ進めることが出来ています。 また昨日で、私が党において旗振り役を務めている「GREEN×EXPO2027 横浜国際園芸博覧会」の開催まで1000日となりました。 開催の成功はもとより、地域の発展に大きく寄与するイベントに

          「沖縄慰霊の日」に寄せて

          「おひとりさま」の新しい社会保障 ~「骨太の方針」への提言~

          この季節、与党自民党の国会議員は、自分たちが議論している政策を「骨太の方針」に反映させるため、それぞれのテーマにおいて政府への提言の取りまとめ作業が佳境に入ります。 骨太の方針とは、政府がまとめるもので、政府が力を入れていくことが盛り込まれています。つまり、ここに自分たちの提言した政策が盛り込まれると、政府の方針として予算が付き、実際に施策が進むことになります。そのため、我々にとって政策的に大事な節目となるのがこの時期なのです。 ■ 「おひとりさま問題」の言いだしっぺ 党

          「おひとりさま」の新しい社会保障 ~「骨太の方針」への提言~

          能登 視察報告②

          4/30~5/2に、今度は個人で、再び輪島から珠洲市へ足を運びました。水道や仮設住宅など、状況は改善されていましたが、まだ十分ではありません。 そうしたなか、全国から1週間交代で応援に入っている派遣職員さんは、水道が復旧していないある学校の校舎の教室にテントを張って生活をしていました。自炊もできず、街中の食堂も開いていないなか、カップラーメンやコンビニ弁当で頑張ってくれている姿は有難いと言うほかありません。 ■ 現場の進捗状況 ①水道引き込み工事 自宅回りの配管は全面的な

          能登地震発生から4ヶ月 能登 視察報告 ~求められる奥能登の人口流出を防ぐ手立て ~

          私が与党の筆頭理事を務める衆議院災害対策特別委員会で、3月の新潟・富山の視察に引き続き、4月には能登半島を視察しました。 輪島市では、港、朝市跡、仮設住宅、農業・農地被害、伝統産業(輪島塗)、流出した土砂による川せき止め現場を、そして穴水町では統合避難所を視察・現場ヒアリングを行った後、石川県庁で馳知事とも意見交換をしました。 ■ 未だに静かな街 既に先月の小紙でも触れましたが、罹災証明書における自宅倒壊度の判断や公費解体、インフラ整備に産業回復などの課題は、引き続き存在

          能登地震発生から4ヶ月 能登 視察報告 ~求められる奥能登の人口流出を防ぐ手立て ~

          能登地震発生から3か月 新潟・富山 視察報告 ~ 求められる「寄り添う対応」 ~

          ■ 委員会視察のメリット 3月25日に衆議院の災害対策特別委員会にて、新潟と富山の現地視察を行いました。私は大きな災害があると、必ず現地に足を運んでいましたが、基本的に個人の立場で行っていたので(先月の能登視察も同様)、衆議院の防災服を着用しての視察は初めてでした。 今回は災害対策特別委員長と与野党の理事で団を組んでの視察でしたが、衆議院と国の関係省庁の職員さんに付き添ってもらい、現地でも知事や市長をはじめ、自治体の責任のある方に対応いただいたうえで、国の補助金や交付金など

          能登地震発生から3か月 新潟・富山 視察報告 ~ 求められる「寄り添う対応」 ~

          能登地震 視察報告 ~ 永田町では聞き取れなかった現場の声 ~

          2月23、24日の二日間、石川県七尾市、輪島市、珠洲市を回り、視察とヒアリングをしてきました。震災の爪痕は深く、途方に暮れるとしか言いようがない状況になっているところもあり、改めて寄り添い、そして丁寧な対応が望まれるということを確認させられました。やはり、現場では混乱や忙しさのために十分な対応がとられていないところが多く、様々な不安や不満を抱えている方がいらっしゃいました。 ■ 被害認定の難しさ その最も大きいものは自宅の損傷の程度判断に関するものでした。罹災証明書に表示

          能登地震 視察報告 ~ 永田町では聞き取れなかった現場の声 ~

          運営責任者として復興を後押し

          能登地震で亡くなられた方にお悔やみと、被災された方々にお見舞いを申し上げます。 今回の地震において、私は東日本や熊本などの様々な震災や、内閣官房副長官だった時の経験を元に、一月三日に内閣官房副長官を通じてガソリン、灯油の不足が見込まれるため、その対策を対策本部に要請しました。 また、孤立集落に残された他県ナンバーの車に車検切れのものがあることを知り、県内ナンバー同様、期限を延長する対応や、輪島の魚市場が機能しなくなり、水揚げされるはずの魚が金沢市場に流れている現状を鑑み、

          運営責任者として復興を後押し

          新しいグループの在り方 ~ 無派閥議員としての提案 ~

          1/25に自民党は政治刷新本部による「政治改革の中間とりまとめ」を決定しました。 「派閥パーティーの政治資金収支報告書不記載問題」に対する国民からの痛烈な批判を受けての対応です。これを機に岸田総裁が立ち上げた「政治刷新本部」で第一回目の議員全員対象の会合が1月16日に開催されました。 その後2回の会合を経て、中間とりまとめが決定されたのが同月25日。私は、その会合で「まだ充分な議論がなされていない。拙速な取りまとめは避けるべきだ」と意見を申し上げましたが「中間であって、これが

          新しいグループの在り方 ~ 無派閥議員としての提案 ~

          無派閥としての役割を担う

          派閥とは 自民党は派閥の不祥事で、多くの方からお叱りを受けています。派閥は政策集団と呼ばれていますが、総裁選で自らの領袖を総裁にすることを目的にしている集団です。 自らの派閥の領袖が総裁候補でない場合は、まとまって別の候補を推し、主流派となってポストなどでの優遇を目指します。 つまり、総裁選のための集まりが基本です。 わかりやすく言うと、私たち国会議員にとって、最も重要な選挙の一つと言える総理を決める一票を派閥に預ければ、通常活動を人事面での処遇や活動費、人脈づくり、事務所

          無派閥としての役割を担う

          令和6年度税制改正大綱 ~ 税調幹事が見た、改正のプロセス ~

          ■ 与党が持つ税制の最終権限 先月14日に、与党は令和6年度税制改正大綱をとりまとめました。「デフレからの脱却」を引き続き掲げ、日本経済の成長を目指したもので、減税規模数兆円とも報道されました。毎年末、私たち与党の国会議員は税制大綱の取りまとめと次年度予算原案策定のために、せわしい日々を送ります。 これらの作業は、国会日程とはまったく切り離され、与党のみの仕事となります。予算案の最終的な権限は政府であり、財務省の主計局にありますが、税制に関しては与党にその最終権限があります

          令和6年度税制改正大綱 ~ 税調幹事が見た、改正のプロセス ~