一年以上ぶりに、の夢(2022.11.28)

 勤め先の食品工場。
 一年以上ぶりに、プリンを製造する機械を担当することになった。
 以前に使っていた手順書を見ながら作業するのだが、度々、どこまで進んだか分からなくなってしまう。当てずっぽうでやるわけにもいかず、確認のために中断しながらの作業になってしまい、時間がかかる。
 その間に、プリンにつきもののカラメルソースを機械に補充するのを忘れていて、警報ブザーが鳴った。
 製造日報を記入しなければいけない時間も、少し過ぎていた。あわてていたので、本来記入するべきなのと違う欄に書き込んでしまった。
 あ~あ間違えた、と小声で言うのが聞こえた。プリンの素になる液体を作る部署の男だった。さらに、(僕の作業が)遅れるとこっちが大変なんだよな~、と言いながら、去っていった。
 こんなときに限って、機械の調子が悪い。またもや、警報ブザーが鳴った。トラブルを解消するには、僕の知らない間に新しく設置されたレバーを操作する必要があるらしい。
 現実では同じ会社にいるはずがない、中学校時代からの友人が、いつの間にか近くにいて、そのレバーを動かしてくれた。
 しかし、そのレバーというのが、機械の中でも動いている部分がむき出しになっている場所に近かった。うっかり手でも滑らそうものなら、巻き込まれて、指の一本くらいは簡単に失ってしまう。本来であれば一旦、機械を止めてから操作するものなのだ。
 僕はとにもかくにも、押した瞬間に機械がびたっと止まる、非常停止スイッチを押した。

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