デビューしませんか 夢日記2023.10.2
プロレス会場。
とある団体の興行を、見終わったところだった。
団体の代表がマイクでひとしきり喋った後、そこのふたり、プロレスラーとしてデビューしませんか、と僕の方を指差して言った。
いきなり何を、と驚いていると、隣の席の男性が、はいやります、と勢い良く返答した。
団体代表は、彼と僕が一緒に観戦に来た、仲の良い間柄だと思っているのだろう。もうひとりは?どうする?やりま?す?と承諾を促すような瞳で見つめながら、僕の答えを待っている。
いやいや、ちょっと待ってくれ。
そこのふたり、とワンセットにされたが、隣の席の、プロレスラーになりませんかと言われて即やりますと答えるような決断力がありすぎる男性は、赤の他人だ。じゃあ僕も一緒に入門します、となるはずがない。
しかし、断りづらい雰囲気なのは確かだ。
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