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猿でも分かるインサイトの見つけ方と活かし方の本があったのでやってみた

はじめに

2人の先輩に勧められて『The First Penguins』という本を読んだ。インサイトをどのように見つけて活かして新規事業を作っていくかが書かれた本だ。
 本の書き方のパターンとして3つあると思っている。①普通に説明してくれる本と②絵や図を使って本を読まない人でも気軽に読める本と③物語ベースで説明してくれる本。この本は3つ目の物語ベースで説明してくれる本なのでどんどん引き込まれて、小説のように続きが気になる。本をあまり読まない人でも読みやすいと思う。
 ちなみに、少し前に放送されていたテレビドラマの『ファーストペンギン』と、ファーストペンギンの意味は同じだが、インサイト発見などの中身は異なる。

ファーストペンギンとは?

ペンギンは臆病な生き物。しかし生きるためには危険や敵が潜んでいる海に飛び込まないといけない。最初に飛び込む勇気あるペンギンがいると、他の仲間も次々と海に飛び込む。そんな勇気ある1羽目になろう。ということを意味している。

どうやってインサイト(潜在ニーズ)を見つける?

本の中のインサイト、新価値の見つけ方を要約する。本の後半に組織の意思決定に関するところの説明もあるがここでは省く。第二弾を書くかもしれない。

①着観力|「すべては気付きから始まる」→実際の場に足を運んで観察して事実(fact)から気付き(findings)を得る。自分の今までの思考の枠組みから出て受容してあらゆる観点で学びを得ようとすることが大事(unlearn)。
 ②インサイト(潜在ニーズ)を出すためには下記3つをグルグル繰り返す。
 ・アブダクション(仮説的推論)|「意外な真相を突き止めろ」→新しい解釈、洞察、仮説を出してみよう。正しさに囚われると新たな発想は出てこない。
・統合|「整理するな、感じ取れ」→分類すると想定内のことしか分からない。一見矛盾することでも統合してみよう。AとBを統合して新たなCを生もう。
 ・リフレーム|「ボケよ」→インサイトには画期的さ(新規性、意外性、妥当性)が求められる。発散思考で本気で大喜利する気持ちで解釈してみる。
③インサイトから新価値へ変換|「異質なものを結びつけて、新たな軸を創れ。そのために統合とリフレームを使え」→ 統合、リフレームで市場機会を発想する。当たり前の既存の軸に囚われない価値を考えるために新たな第3の軸を考える。

やってみた

①着観力

ここ一年くらいの違和感のある事実とそこから感じた気付きを挙げてみる。しょうもない話も多いが、皆さんも自分の気付きを考えてみてほしい。
・事実
A. 私にとっての非日常体験は海外旅行。上司にとってはソロキャンプ。友達にとってはガーシーチャンネル。
B. スケジュールの正しい立て方を知っていても、自分の行動には反映できないし、自覚できない。
C. 自己認識は自信がない、しかし周りから見ると自信がある行動をしている。
D. 土日家にいないくらい仕事人間だった父が早期退職した。犬を飼い始めて溺愛、DIYに勤しむ、かまってちゃんの加速。

・気付き(自分の解釈)
A. 私にとっては全く違う文化、常識、景色のある海外が刺激になり、1番ワクワクする。そして日本の良さに改めて気付くことで日本での生活に感謝したくなるんだと思う。
上司にとっては家族や家、仕事などの日常から離れることが非日常。スタバのサードプレイスのように役割としての自分以外の自分らしさを発揮できる場を求めているのかもしれない。
友達にとっては自分が入ることのない芸能界の裏側を知れることが面白いらしい。自分にとっては遠い世界の話で、異世界のように感じるのだろう。2次元と同じ感覚なのかもしれない。
つまり非日常体験には今から離れるという身近なところから、全く違う世界に行くというスコープがある。その結果、自分らしさを取り戻せたという自分に焦点を当てた結果と自分の周りや環境に安心・感謝するという結果を得ている。どちらも現実が上手く行くようになる。
B. 理論として、他人に対して説明することはできるし、内容も正しい。それなのになぜ自分の行動に移せないのか?表面的にやることを理解しているだけで、本質的になぜ必要かを理解していないのかもしれない。ただ、できていないことに気付けていない。今までは周りに言うだけだったのか、周りから指摘される機会が無かったのか。
C. 自信がないから相談できないというのは過程しか考えておらず、最終的な結果を考えると自信がないからこそ早く相談した方が良い結果になると思うが、正常な判断ができない。または自分のプライドを守ることが悪い結果を出すことよりも大事?
D. 仕事大好きな人間だと思っていたが、すごいストレスを感じていたらしい。ちょっとした病気にかかったのを良いことに、それを理由に早期退職した。しかし、日常に自分を必要としてくれる人が減ったり、やることが無くて張り合いが無くなったのか、極端なDIYをしたり、片付け、犬溺愛を始めた。また、それらを理由にLINEで認めて欲しそうな連絡が頻繁に来る。ストレスだった仕事でも求められる頼られる承認されることが染み付いて、ストレスだったものが逆ストレス(無いと困るもの)に変化してしまったのだろうか。

② アブダクション&統合&リフレーム

考えてみたが、すごく難しく、意外な真相に行き着いていない感じがする。
・アダブクション
A. 日常が非日常の人もいる?日常に非日常を見つけられたら、わざわざ新たな体験をしに行こうと思わない?アニメやゲームもみんな非日常の世界に行きたくてハマっている?若者がアニメ好きなのはより自分と全く違う世界に行きたいから?現実逃避したい?希望がない?年齢によってどこに非日常を求めるか変わる?クセになる?日常は流されて選択している生きている自覚がある?
B. あえて守らない・やらない?自分が今やる必要ないと思っている?実は理解していない?指摘するかどうか逆にチェックされている?
C. 時間軸で判断できない?実は自信がある?楽し過ぎて気付かないだけ?実は失敗させたい?できない人を演じている?かまってほしい?仕事を請け負う数を増やしたくない?
D. 好きとストレスは相関がある?ストレスを感じた方が習慣、クセになりやすい?ずっと自分が主役でいたい?

・統合
何を組み合わせてみようか。適当にやってみる。
AとD. 流されて生きてもクセになって、変わらない価値観になってしまう。

・リフレーム
流されて生きている実感を持ちたくない。今までの生き方を否定することになってしまうと思っている。自分の選択が正しいことを証明するように行動する。

③新価値変換

どんな軸が考えられるだろう。。。
選択した⇄選択していない、事実を自覚する⇄事実をねじ曲げて認識を変えて自覚する、行動する⇄行動しない、自分の生き方を自分で肯定する⇄周りに肯定してもらう、時間軸で判断する⇄その場ごとに判断する

自分の生き方を自分で肯定できる、そんな価値を提供したい。

終わりに

数時間ではインサイトになりきらなかったが、少しは近付きそうな状態になったと思う。何度もサイクルを回すのが大事なので引き続きやってみようと思う。
仕事、業務内容だけではなく、身近なところから気付く、考えるを自分も含めて周りにも習慣付けたい。ぜひ、一緒にインサイトを探そう!!

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