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令和5年度 こども食堂における芸術家派遣事業 事業検証調査 完了のお知らせ【報告書PDF公開】


こども食堂における芸術家派遣事業 とは

堺市内のこども食堂(3か所選定)を対象に年間複数回の芸術ワークショップを企画・実施することで、こども食堂の「居場所としての機能」を高めることをめざして実施する事業です。

事前にヒアリングした内容を基にそれぞれの食堂で1年間の目標を設定して、期間中は同じ芸術家が継続的に関わり、食堂実践者・芸術家・財団職員等が信頼関係を築きながら、目標に沿った芸術ワークショップを協働で運営します。

令和4年度の芸術ワークショップでは、こどもにとって自分なりの仕方で他の人と関わる様子が見られ、また食堂実践者にとっては日頃接するこどもの違う一面が見られる機会となりました。さらに芸術家にとっては、こどもと関わることで音楽・演劇・ダンス等における表現の新しい可能性を発見する機会となりました(令和4年度調査報告より)。本事業は令和3年度から開始しており、1年目は「出会い・試行錯誤」、2年目は「事業の基礎固め」、そして3年目となる当年度は「2年目を踏まえた発展」と位置付けています。

令和5年度実施食堂/アーティスト

いづはまスマイル食堂
…… 古橋果林(音楽ワークショップリーダー/ファシリテーター)
…… 岩本美貴(ユーフォニアム)※
   伴菜生(フルート)※
   竹村七音(ピアノ)※
※堺市新進アーティストバンク登録者

にしのこまんぷく食堂
…… 淀川テクニック(美術家)

PROJETO CONSTRUIR KODOMOSHOKUDOU
…… 大熊ねこ(俳優)
   池川貴清(俳優)、はせなかりえ(俳優)

事業検証調査 実施概要

調査委託:合同会社文化コモンズ研究所

本事業の成果を検証するため、以下の3点から分析を行い、事業の結果(アウトプット)、成果(アウトカム)、波及効果(インパクト)を総括することを⽬的として、検証調査事業を委託しました。

[1] 各食堂共通項目のアンケート調査による基礎データ把握
[2] 各食堂での事業において、年度途中の実施に調査員が訪問することによる、事業経過のモニタリング評価
[3] 全事業終了後における、食堂実践者・アーティストへのグループインタビュー

【参考】こども食堂 とは

こどもが一人でも行ける無料または低額の食堂だと定義されます。多くの場合、こどもからお年寄りまで、地域の多様な方たちが参加される「多世代交流拠点」として運営されています。「貧困家庭のこどもに対象を限定して食事を提供する」こども食堂は少数派であり(約2割)、条件を設けず誰でも歓迎することで、あらゆる人が参加しやすくなっている取り組みだと言えます。

またこども食堂は、自分たちの地域にこどもを中心としたい場所がほしいと願う市民の自発性に支えられています。こどもやその親、そして地域の高齢者などが周囲を気にせず、ありのままの自分を出せる「地域の居場所」として、地域の人々によって運営されています。

★より詳しい解説はこちら
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ


いづはまスマイル食堂/音楽ワークショップ
にしのこまんぷく食堂/造形ワークショップ
PROJETO CONSTRUIR KODOMOSHOKUDOU/演劇ワークショップ

こども食堂実践者、アーティストの皆様をはじめ、事業実施にご協力いただきましてすべての方々にお礼申し上げます。

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