(公財)堺市文化振興財団|Sakai City Cultural Foundation

大阪府堺市で、学校・こども園・こども食堂・福祉施設等と連携したワークショップ、コンサート、コミュニティプログラムを実施しています。お問い合わせは公式HP(https://www.sakai-bunshin.com)からお寄せください。

(公財)堺市文化振興財団|Sakai City Cultural Foundation

大阪府堺市で、学校・こども園・こども食堂・福祉施設等と連携したワークショップ、コンサート、コミュニティプログラムを実施しています。お問い合わせは公式HP(https://www.sakai-bunshin.com)からお寄せください。

最近の記事

令和5年度 こども食堂における芸術家派遣事業 事業検証調査 完了のお知らせ【報告書PDF公開】

こども食堂における芸術家派遣事業 とは 堺市内のこども食堂(3か所選定)を対象に年間複数回の芸術ワークショップを企画・実施することで、こども食堂の「居場所としての機能」を高めることをめざして実施する事業です。 事前にヒアリングした内容を基にそれぞれの食堂で1年間の目標を設定して、期間中は同じ芸術家が継続的に関わり、食堂実践者・芸術家・財団職員等が信頼関係を築きながら、目標に沿った芸術ワークショップを協働で運営します。 令和4年度の芸術ワークショップでは、こどもにとって

    • 地域や社会とつながる若手音楽家・美術家を育て、支える。~堺市新進アーティストバンクとは~【事業紹介】

      堺市新進アーティストバンクとは、「地域や社会とつながり、ワークショップ・アウトリーチ等の様々な企画を提案・実施できるアーティストの育成」を目指して、登録者に向けた、財団主催事業の出演・講師依頼、各種研修プログラムの提供、および堺市内における出演・講師依頼のマッチングを行う制度です。「音楽部門」と「美術部門」があり、登録期間は登録月から5ヶ年です。 バンクでの活動を通して、小学校やこども園、こども食堂などの現場でワークショップやアウトリーチの経験を積んだり、企画書作成やMCの

      • 康本雅子インタビュー【vol.2】 ――自分の感じたことを大切に、私はそれを踊りであらわしたい――

        Vol.1はこちら ――前回のインタビュー(vol.1)では、コンテンポラリーダンスとは「その人の思想」「その人が何をダンスだと思っているか」「身体をどういう風に捉えているのか」が踊りを通して立ち現れる表現だという言葉がありました。ここから先は、康本さん自身の「思想」についてお聞きできればと思います。 特に『絶交わる子、ポン』(2012、以下『わる子』)以降に発表された作品には、康本さんがダンスを始めた頃にはあまりなかったという「自分の世界」が表現されているように感じます。

        • 康本雅子インタビュー【vol.1】――コンテンポラリーダンスとは、私はこのように踊るしかない、という踊り――

          ――今回は、これまで実施された康本さんの作品・ワークショップについてお聞きしながら、来年2月に予定する公演・ワークショップの見どころ、楽しみ方が伝わるインタビューにしたいと思っています。実は、このたび実施予定の公演は、これまでコンテンポラリーダンスのワークショップをいくつか実施してきたフェニーチェ堺で、初めて実施する公演になります。ですので、コンテンポラリーダンスを鑑賞するのが初めてだという市民の方に向けて、初めに「コンテンポラリーダンスの観方・楽しみ方」についてお伺いしたい

          人と人とのつながりを「踊る」――ダンサー・マニシア インタビュー【後編】

          【前編】はこちら 私は作品というよりも、そのプロセスが好きなのかもしれない ――本当にダンスを通して様々な出来事が起きていて、それぞれにダンスが人や社会をつないでいく様子が、私たちが日頃「ダンス」と聞いてイメージするものとはまるで違っていて、とても面白いと思いました。「なるほど、これがコンテンポラリーダンスなのか」という気持ちです。 マニシアさんの踊るダンスは「振付ありき」ではなく、その場その場で、そのとき何ができて、何が起こるのかといったことが圧倒的に大事なんだと思い

          人と人とのつながりを「踊る」――ダンサー・マニシア インタビュー【後編】

          人と人とのつながりを「踊る」――ダンサー・マニシア インタビュー【前編】

          ――マニシアさん、まずははるばる大阪・堺までお越しいただきありがとうございます。はじめに自己紹介を兼ねて、普段のご活動について教えてください。 マニシアです。よろしくお願いします。日頃、地域では子どもから大人までを対象に、コンテンポラリーダンスを教える活動をしています。「誰でも踊れるよ!」という精神をみんなに知ってほしいので、障害のある人もない人も、ご高齢の方でも踊れるような場を作りながら、私自身も踊り続けています。 ――「コンテンポラリーダンス」というと、「何なんだそれ

          人と人とのつながりを「踊る」――ダンサー・マニシア インタビュー【前編】

          おわりに:アートと地域におけるコーディネーターの可能性

          文化芸術とコーディネーターの可能性 【常盤】 2年間本当にありがとうございました。多くの人にとって「文化芸術で社会的課題を解決する」というのは、ある種つかみどころのないテーマです。この研修ではそのテーマを抽象的に受け取るのではなく、相手のために何ができるか、というとても実際的な視線で、アートと地域の結ぶ態度を参加者がインストールしていくことで、改めて「文化芸術の可能性」というべきものを、それぞれが感じ取ってくれたのではないかと思っています。 【中脇】 今回耳原総合病院さん

          おわりに:アートと地域におけるコーディネーターの可能性

          公立文化施設職員が地域に出てアートコーディネーターになるための2年間 —— 社会包摂についての学びと実践をふりかえる【記録冊子PDF公開中】

          この記録冊子は、公益財団法人堺市文化振興財団事業課と堺アーツカウンシルが2022年度(令和4年度)から2年間、協働で取り組んだ研修事業を記録し、紹介する目的で作成されました。 本研修は、堺市内にある公立文化施設等の職員を対象として、参加者が地域の様々な主体(教育・医療・福祉・観光・国際交流・まちづくり)と連携したワークショップ事業を企画コーディネートするためのスキルやマインドを獲得することを目的とします。 1 年目は座学・模擬体験を通して、ワークショップとは何か、社会包摂

          公立文化施設職員が地域に出てアートコーディネーターになるための2年間 —— 社会包摂についての学びと実践をふりかえる【記録冊子PDF公開中】

          エンゲージメントを高めるチームづくり。常盤成紀さんに聞いた、事業課が大切にしている思いとは?【インタビュー】

          大学を卒業後、銀行・市役所での勤務、大学院の研究、アートプロジェクトの主など様々な経験をしたのち、2021年、堺市文化振興財団に事業係長として着任した常盤成紀さん。以前は、仕事では地方創生やまちづくりを、学問的には17世紀イングランド政治を専門にしてきたそうです。様々な経験を総合化して財団で働く常盤さんが大切にしているマインドを伺うことで、事業課で働くイメージを共有できればと考えています。(本記事は2024年2月時点のものです。) 常盤さんが堺市文化振興財団を選んだ理由ーー

          エンゲージメントを高めるチームづくり。常盤成紀さんに聞いた、事業課が大切にしている思いとは?【インタビュー】

          事業課は面白がりたい人の集まり。今野はるかさんが業界未経験者でも活躍できると感じる理由【インタビュー】

          舞台や芸術に携わる仕事がしてみたい、という気持ちから堺市文化振興財団の事業課に入職し、4年の勤務を経て、現在は岐阜県の可児市文化創造センターala(アーラ)で活躍されている今野はるかさん。そんな今野さんに、事業課での経験や現在のalaでのお仕事を伺うことで、この業界で働くイメージを共有できればと考えます。(本記事は2024年1月時点のものです。) 業界未経験で応募したーーー堺市文化振興財団で働くきっかけは何だったんでしょうか。 舞台や芸術に携わる仕事がしてみたい、という気

          事業課は面白がりたい人の集まり。今野はるかさんが業界未経験者でも活躍できると感じる理由【インタビュー】

          アーティストと自分たちで1からつくる仕事がしたかった。土田菜津美さんが企画をつくる上で大事にしていることとは?【インタビュー】

          学生時代からアートマネジメントを学び、コンサートの企画経験を経て、新卒で財団に入職した土田菜津美さん。土田さんに現在のお仕事や、どんな日々を過ごしているのかを伺うことで、この業界や財団で働くイメージを共有できればと考えています。(本記事は2024年1月時点のものです。) 企画で大切にしたことが相手に伝わり、反応が返ってきたときがうれしいーーー就職活動中、数ある選択肢の中で、堺市文化振興財団を選んだ決め手は何ですか? 文化芸術に関わる仕事の中でも、私は特に、アーティストと一

          アーティストと自分たちで1からつくる仕事がしたかった。土田菜津美さんが企画をつくる上で大事にしていることとは?【インタビュー】

          子どもと芸術の出会いを豊かに。石澤久美子さんが新しい経験を面白がりながら働く理由【インタビュー】

          音大を修了後、ピアノ講師として働いてきたという石澤久美子さん。その後、まったく業界未経験ながら堺市文化振興財団に転職したと聞きました。石澤さんから現在のお仕事や日々向き合っていることを伺うことで、この財団で働くイメージを共有できればと考えています。(本記事は2024年1月時点のものです。) 「アートマネジメント」という言葉すら知らなかった。ーーー数ある求人の中からこの組織に決めた理由はなんですか? 実は転職を決めるまでアートマネジメントという言葉すら知りませんでした。

          子どもと芸術の出会いを豊かに。石澤久美子さんが新しい経験を面白がりながら働く理由【インタビュー】

          芸術と人々の出会いをコーディネートする仕事。これからの文化芸術アウトリーチ事業をつくる堺市文化振興財団の取組

          堺市文化振興財団とは1994年4月、堺の文化的伝統を基盤としつつ、多彩な文化事業を展開し、広く文化交流を行う文化創造の推進母体として、私たち公益財団法人堺市文化振興財団が立ち上がりました。 2024年現在は、2000席の大ホールを擁する劇場、堺市民芸術文化ホール(フェニーチェ堺)をはじめ5施設を指定管理しており、様々な主催公演・展示事業、普及教育事業、そして市民による文化芸術活動のサポートを行っています。 その指定管理業務を行う部署に加えて、本部事業課では、市内小学校・中

          芸術と人々の出会いをコーディネートする仕事。これからの文化芸術アウトリーチ事業をつくる堺市文化振興財団の取組