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昨日書いた「LOVE LIFE」の追記。

2022年9月某日

昨日書いた「LOVE LIFE」の追記。

#深田晃司監督  の #LOVELIFE
とても良くて、一晩寝て書き忘れた感想が溢れたのでまた書きます☺️

あ、感動するらしい!と思って観に行くとリキミが悪影響もして肩透かしくらいがちですよね笑

人によるみたいです。
全然刺さらなかったり、複雑な嫌な気分になった方もいたみたい?です。

余談ですが先日ある俳優さんのYouTubeで、
演じ分けについてレクチャーされている面白いものがありました。

演じ方には、頭で演じる方法と心で演じる方法があって、
その違いを演じて見せてくれます。
日本のテレビドラマなどでは前者(頭で)を求められる事が殆どだという。
それはどこか整然としていて、感情が重すぎず、老若男女に理解できて適度に共感できる感情表現。

後者は、要はエモーショナルで、
観る方の積極性に関わらず、俳優から発せられる感情が勝手に流れ込んでくると。

この、他者の感情が勝手に流れ込んで来るという体験が、
好きな人と苦手な人がいて、
苦手な人はこういう演技を不快に感じる場合があると。

膝を打つ。

全てのテレビドラマの、映画の、
演出や監督が、それを理解して演技指導しているのか私は知りませんが、
非常に納得が行くし、今後そう言う見方をするのが楽しみになりました。

…おおいに脱線話を書きました。

今日は手話について感想を書きたかったんです。

朝起きて思い返すと、
手話にハッとした場面が幾つも思い出されました。

まず、「怒ってる人の手話」を初めて見た気がします。
ニュースの横での的確な手話通訳、
誰々のコンサートでこんなに情熱的な手話通訳がいました、
という動画を見たこともあります。
先日のNY図書館の映画では演劇の手話通訳者が登場しました。
レストランで働いていた時に、
私に超絶態度が悪かった可愛くない後輩が、
突然お客と手話で談笑し始めて、
彼女が天使に見えた事があります。

妙子が怒っている、それを手話で見たこと、なんだか新鮮な経験で、
いかに自分のろう者への認識が狭いかを痛感しました。
人間なのに、喜怒哀楽があることに新鮮さを感じるなんて、自分の失礼さに腹が立ちます。

手話は日本語ではなく、韓国手話だそうですが、
妙子は日本人らしい、抑えた感情表現をする人で、
それも手話が分かる方には目で見て感じるものがあるのかもしれません。

あと鮮やかだったのが、
遠くから言葉を伝えるシーン。
前半と後半の二度あったと思います。
鮮やかでした。

しかも電車が走ったりしてうるさい。
夜の港も音が多いでしょう。
それでも、距離があっても、
想いを伝える事ができる。
手話の特権が、とても美しいシーンになっていて感動的でした。

私、音楽が好きで踊るのも好きですが、
クラブは苦手です。音が大きすぎて、すぐに頭痛がします。
友人と話がまともに出来ないのも苦痛です。
若い時から、あんなとこに朝までなんていられませんでした。

でも、手話が出来たら素晴らしいなぁ!
躍動する人々と非日常の照明、
それで友人と楽しく会話ができるのなら、
ずっと踊れそうです。
低音の振動はろう者の体に伝わるのでは?!
パクシンジも、楽しそうに踊るシーンがありました。
あのシーンのせいで #木村文乃 はトラウマが出来たとパンフレットに書いています。
そんな最悪なシーンですが、
踊るパクシンジの姿は素晴らしかった。
ダメダメな(女にとって)クソ男の、
哀愁のある小さな背中が楽しそうに踊っている。
もしかして彼の人生最上の日かもしれない。

それぞれの人生に泣けます。

あと存在を書き忘れたけども、
#永山絢斗  演じる二郎の身になってみたら、
とんでもない状況ですよね。
可哀想すぎて笑えてくるぐらい。
目が合わない男。
それでも福祉を仕事にして、
ダメな自分と折り合いをつけながら、
どうにか誠実に生きている男。

誰も悪人がいないのが悲しい。

つい先日観た #カッコーの巣の上で は1人の男がずっと聴こえないふりをしていました。
聴こえない人、が同じ空間にいる時、
聞こえる人々はどんな会話をするのか。
そう言う場面が多くあります。
ろう者が弱く、無垢な存在であるかような印象を受けます。

しかし、パク・シンジはそれが違う事を示す。
シンジも、妙子も二郎も、
他の登場人物も、
みんな同じように愚かでずるい。

恋愛や、結婚で、失敗がない人っているかしら。
失敗を失敗じゃなく解釈して上手に生きてるんじゃないかしら。
極論かしら。
元アカの他人と生きるなんて!
ピッタリ理想の人なんているのかしらw

そう思いつつ、
この人たちの、「いや、それ間違ってるんじゃない?」とか観てて思っちゃう選択や衝動、
果たして自分はどうなのかしら。

命だけはね、
誰も死なずに生きて欲しいのは大前提なのだけど、
それ以外は、みんなただ、
自分の人生をただ生きてるんだなぁ、としみじみします。

毎日ワハハと笑って生きてる人なんていない、
ただちょっと、どうにかより良く生きられたらいいなぁと、
神がいるかどうかは人それぞれだけど、
やっぱ祈っちゃいますねぇ。

#砂田アトム  #映画LOVELIFE #手話 #映画記録

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