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【Starlight Destiny#28】ドンパン節の延長はお彼岸とお盆とお正月

母が難病を乗り越えて退院してから
急にちーちゃんが自分の子供たちを家に招いて
みんなで顔合わせ会を夏のお盆と春のお彼岸・秋のお彼岸に
してみたいと言うようになった

私もいとこに会うのも楽しみだし、大人どおしも楽しみじゃないかなと
思っていたけど、母は苦笑いだった
父の姉弟は父の上に姉・父の下に妹が2名
それぞれ旦那さんがいて、子供たちもいた
私たちを入れて孫が10人・大人夫婦が8人・ちーちゃん1人
全部で19人が年に3回会うこととなる。
ちーちゃんの奥さん、私たちのおばあちゃんは父が14歳の時に
他界しているため写真でしか知らない。

始めたのが私が小学3年の春のお彼岸から
時間は14:00に家に集まりみんなで夕ご飯を食べて帰るだけの
儀式だったが、ちーちゃんは喜んでいた。
私も母以外の人においなりさんの作り方・おにぎりの握り方
台所の片づけ方、てんぷらの揚げ方などを習う
母のように料理のしょうゆの量を聞いても
「見て覚えなさい!!」だったが
伯母たちはちゃんと大さじ1杯などきちんと教えてくれてメモを取った
いまでも私の宝のメモである。

いとこと一緒に勉強したり、遊んだりするのも楽しみの一つだった
費用はすべてちーちゃんの軍事年金からもらうことにしていた

みんなが帰る21:00がとても寂しくて
妹といつも二人で悲しくなる。それはドンパンと同じで
もう会えなくなってしまうくらい涙が出た
決まって父の一番下の妹が私たちに
「もう、すぐ夏だからそれまで聞きたいこと遊びたいことを考えておいてね」と言ってくれてそのあとは手をギュっと握ってあったかかった

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