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とさか世界一周旅行記 ボストン後編

こんにちは!とさかです!絵本を描きながら幼児教育の勉強をしています!
本連載は、2015年に僕が世界中の幼稚園の取材をしながら各国を旅行した際の日記を紹介しています。
今回はいよいよボストンを発つため、最後にはかなり感傷的になっています。


2015/11/6 0:45
今日(昨日)は本当にだらだらと過ごした。取材を終えた安心感だろう。
朝起きて、やる気が全くないのを自分で悟る。
とはいえ何もやらないのはもったいない。洗濯をしようかとも思ったが、なんとなくそんな気にならなかったので、あと数日を過ごせるだけのラーメンを買いに行く。
ラーメンを買ったついでに何か食べようと思い、ちょうどゴーゴーカレーが5が付く日のキャンペーンをやっていたので列に並んだ。しかし、クーポンを使えるのは次回ということでカレーをやめてパンを買う。甘いパンだったが、アメリカで買ったにしては甘さが強すぎず美味しかった。さすがH Mart。
その後、近所に百均があることがわかり、靴下を買いに向かう。少し治安が悪そうな地域だった。百均では8足の靴下を6ドルで買えた。これで靴下が足りなくなることはないだろう。
その後帰宅し、友人にドアを開けてもらおうと思ったがなぜか反応がない。寝ているのを起こしたら申し訳ないのでぶらぶらと時間をつぶす。以前行ったスーパーに行くと、パンがまた安売りになっていた。買うか迷ったが、その時おなか一杯で食べ物を買う気分じゃなかったのでやめておく。
友人が反応したので帰宅した。課題をやっていて気づかなかったらしい。
宿では、全くやる気が出ないのでただただぼーっとyoutubeを見ていた。
その後、ラーメンを食べて再びぼーっとしていると友人が返ってきた。食器すら洗ってなかったのでそれだけぱっぱと片付け、少し作業する。といっても真面目なことは一切できそうになかったので、お礼メールを送りつつ、今後の旅程を色々考えて楽しんだ。
そういえば、昨日の取材でお世話になった方がなんとマレーシアのご友人を紹介してくださるとのこと。貴重な東南アジアでのアポ獲得に感動。感謝。
その後、だらだらと過ごしたらそれなりにいい時間になったので、寝る。


2015/11/7 4:00
朝は7時に目が覚め、微睡んでいたら9時になった。
歯を磨いたあと、家族にスカイプした。両親が元気そうで安心した。弟も元気そうだが、受験勉強は芳しくないようだ。俺はとにかく余裕だったんだぞ、とアピールし彼らを追い詰めた。特に目的はない。こちらは少し太ったというのを伝えた。大きな事件もないが、旅程が変わったので向こうは少し心配みたいだ。
さて、スカイプを終え、旅程を作成する。するとどうも、取材面で考えなければいけないことが多すぎる。そのため、先にどれくらいのことを決めなければいけないのか把握するためにTodoリストを作成した。やはりとても複雑だ。しかし、だからこそ面白いという面もある。今日のリサーチで新たに北欧への旅行予定が加わり、俄然楽しみになってきた。
11時ごろに昼食を食べに行く。以前French Morningを食べたFlat Pattyだ。今日はダブルチーズバーガーを食べた。ドリンクなどについてちゃんとNoと言えた。ハンバーガーはボリュームがあり、トマトも挟まっており、肉の味もしっかりしていて、肉汁がしたたり、素晴らしかった。こちらに来て入ったハンバーガー屋さんでは一番安いお店だが、一番おいしいかもしれない。とはいえ7ドルだが。
宿に帰り、執筆を進めるもその気にならず、しばらくまたYoutubeを見る。友人が返ってくると、さすがにYoutubeを見ているのは恥ずかしいので作曲を行った。今までは150bpmの曲が多かったが、今回は120bpmでゆったりとした曲を作ろうとしている。そろそろ作曲する時間的余裕もなくなってくるが、あと何曲か作りたい。
友人がコンサートに出かけたので、晩御飯のラーメンを食べる。とにかく美味しい。飽きが来ない。味わったのち、早めに片づける。昨日放置しすぎたせいで洗うのにちょっと苦労したからだ。
その後だらだらと執筆の準備をして過ごしていると、友人が返ってきた。そして、卓球をやろうと言われた。そう、実は卓球台が数日前から突然共用スペースに置かれていたのだ。卓球を始めて5分ほどは俺の運動神経の悪さからラケットが空振りしまくり、かなり悲惨だった。しかし、途中から徐々にコツをつかみ始め、友人側でラリーが終わってしまう場面も何度か出てくるようになった。その間、たわいもない会話を楽しんだ。卓球はゆるやかにやる分にはいいものだなあと思った。共用スペースの椅子で俺のウォークマンが見つかり、落としていたことにすら気づかなかったので焦った。
最後、アジア系の人たちのパーティ帰りに巻き込まれ、卓球台を明け渡すことになったので部屋に帰った。
部屋に帰った段階で23時で、そこから一気に記事を書きあげた。
記事を書く際はまずアウトラインを書き、そこから膨らませていった。取材の際にメモを取ったノートがとても役に立った。録音しているなら不要だろうと言われたこともあったが、やはり必要だ。思考が整理されると同時に、記事のイメージがわきやすくなる。
書いている途中で気づいたが、それなりに自分では興味のあった情報が記事にする過程で失われていたりする。そんな時、自分の能力のなさを感じる一方で、その内容を今後の記事の中でちりばめることができるのではないかとも考えた。それなりに良い内容を聞き出せてるな、とも思った。
空腹でイライラしながらも一本目を書き終えた。その後、小休止として翌日の昼食を調べたが、これがいけなかった。とにかくおなかがすくし、和食を調べてしまったので白米が食べたくてたまらなくなる。白米がほしくてイライラするのは人生初の経験だ。こんな中毒みたいなことになるとは思わなかった。良いお店を見つけたが、キャッシュオンリーと知って迷う。牛角の方が近いし美味しいのでは。この答えはすぐには出ない。考えすぎたら本当におかしくなりそうだ。今日記を書いているのだが空腹もピークで本当にヤバい。
さて、その後二本目の記事を一気に書き上げ、3時半ごろになった。関係各所に連絡し、布団に入ってすぐ、日記を書き忘れたことに気づく。そして今書き終わり、寝る。起きたらすぐに昼ご飯食べに行く!!!!

2015/11/08 0:00
今日はなぜか10時には目が覚めてしまった。そこからさらに眠れる気はしなかったので、シャワーを浴びる。気持ちいい。今日は気温が低いのか、シャワーを浴びているときの感覚が少し肌寒かった。
シャワーを浴びた後は、たまっていた洗濯をする。一気に全部やると乾かせないので、たくさん調達した靴下は後回しにした。
この部屋は扇風機があるので洗濯物がすぐ乾いて良い。シャワー、洗濯ととてもいい気分になった。その後、ついに昼ご飯だ!と思ったが、意外と自分がそんなに空腹でないことに気づく。いや、空腹ではあるのだが、そこまで和食を渇望していない。お金をセーブして、イギリスでお酒を飲みたいと思った。そこで、普通にラーメンを食べた。美味い。美味いのに、味変しようと梅エキスを入れてしまった。すると、それはそれで美味しかったが、チキンの風味が失われてしまった。普通の醤油ラーメンの方に入れればよかった。
食事のあとは爪を切った。かなりさっぱりした。
せっかくなので出かける。昨日のように間食がなくてイライラするのは避けたい。スーパーのパンを帰りに買うことにして、とりあえずH Martに向かう。途中のATMでマスターカードを使ってお金をおろそうとしたが上手くいかなかった。
H Martはいつになく混んでいた。パン屋でサツマイモパンとラズベリーパンを食べる。サツマイモパンがめちゃくちゃうまい。
これを買った時点で実は和食に行くのと大差ないくらいのお金を使っていたのだが、気にしないことにした。
その後、スーパーで2ドルのパンを買い、帰宅した。パンは可もなく不可もなくだったが、塩気がそんなに強くないのはうれしかった。ナッツをかむとたまに農薬の味がして怖い。
前日の反動でとことんやる気が起きなかったので、ひたすらweb漫画を見て過ごした。
米を食べたくなって、炊いてみた。火力に不安があったので、最初からお湯の状態で水を入れ、加熱した。しばらくするとちゃんと沸騰したのだが、水が足りなかったのか沸騰が早すぎたのか芯が残ってしまった。ということであまりおいしくなかったが、とりあえずコメの甘みを堪能できた。梅も入れたが、こちらは普通に美味しかった。
その後、web漫画を再び読みはじめ、読み終わってやることがなくなったので日記を書いた。途中、クレジットカードについて気になったので電話してみた。すると、マスターカードの方はそもそもキャッシング枠が付いていないことが分かった。また、visaカードの場合は収入の証明が必要らしい。いずれにせよめんどくさいので、新生銀行に頼るしかなくなった。だとすればもうしょうがないのであきらめる。さて、明日は次の取材準備を完璧に終えて、ハーバード最初の夜に食べたブリトーをもう一度食べに行こう。

2015/11/9 4:00
11時ごろに起き、ラーメンを食す。美味い。
洗い物を済ませ、リサーチにふける。
次の取材の準備をここで終えてしまえば、ニューヨークに着いた日から遊べるからだ。
ということで取材先への質問を書き出し、英訳した。
途中で飽きが来たので、帰国後にこの日記や取材及び記事執筆の実績を上手くマネタイズできないだろうか、と色々調べた。
とはいえそれはまだ100日以上先のことだ。ああ、そう考えるとかなり長く感じる。旅の間の一日は、たとえデスクワークで一日外に出なかったとしても長く感じる。今日もそうだった。
18時半ごろ、ブリトーを食べに行った。かなり美味い。前食べた時は風邪で鼻が利かなかったのを思い出す。友人が「あまりおもてなしできなかったから」と奢ってくれた。なんて良い奴だろう。こちらがお世話になりっぱなしだったのに。
その後、彼はミュージカルを見に行くとのことでカギだけ預かって別れた。ハーバードで過ごす最後の夜なので、せっかくだから最初の夜と同じ行動を取ろうと思い、前回ブリトーを食べた時のようにアイスを食べに行った。ピスタチオアイスを頼んだ。正直、例のボストンNo.1の店より美味しい。これからも色々な国や地域のスイーツを味わおうと思った。
宿に戻り、質問を書き上げる。友人は途中で戻ってきたが、すぐに勉強しに出発した。
質問を書き終わった段階で、まだ眠くなかったので、少し作曲をしてみる。ごちゃごちゃ足した後に色々抜いていくと少し良いものができるという感覚があり、趣深い。
さて、というわけで眠くなったので寝る。


2015/11/10 8:20(ニューヨーク)
夜行バスでボストンからニューヨークに移動し、到着してスタバに入って前日の日記を書いている。
起きたのは11時ごろ。ついにボストンを出発するということで、ちょっとしんみりしつつ出発の準備をした。具体的には、まずシャワーを浴び、次に洗濯を済ませ、乾いたらしまってパッキングを行い、最後に部屋を掃除した。掃除の際、ずっと寝てたマットを見て思ったのだが、これは俺の毛が刺さりすぎてほかの人には使ってもらえないだろう。友人に捨てるよう進言した。
洗濯ももう10回目くらいなので、かなり手早く洗えるようになった。絞るときに結構体力と時間を使うので、できれば今後も扇風機や暖房のように乾きやすいツールがあったらいいのだが。
また、ここでトラベルクッカーとお別れした。今後は先進国ではキッチンがあるし、途上国では水道水の質が不安だからだ。2000円程度なのにかなり役に立った。重くなければ持ち帰ってまた使ったのだが、1kgは結構な重量なので置いていくことに。
昼食も夕食も、残ったラーメンを食べた。アメリカで食べる最後のラーメンだと思うと感慨深い。思えば食費的にも味覚的にもとても助けられた。食べた後匂いが部屋に充満するのだが、それに文句を言わずにいてくれた友人に感謝したい。
というか、ここまで三週間ほど泊めてくれた友人には感謝でいっぱいだ。俺はどちらかというと厄介な同居人だったと思う。リラックスしてると鼻歌を歌ったりしてたし、スナック菓子もボリボリ食べてた。俺が部屋に入るために彼がわざわざ寮に戻ってきたことも何度もあった。夜遅くまで作業していた日は、俺のために電気をつけたまま寝ていた。また、そもそも部屋の1/4くらいのスペースを占領していた。邪魔だっただろうに、彼は全くそういうそぶりを見せなかった。人格者だ。大したお礼もできなかったが、せめて彼が今度帰国したときにはこちらが何か奢ろう。
出発の際も、わざわざこちらの出発時間に合わせて寮に帰ってきてくれた。見送りの際、今までなぜか撮らなかったツーショット写真をようやく撮る。その後、歩いてSouth Stationまで行こうとしたら、なんとT(ボストンの交通網)のチケットを渡してくれた。どこまで良い奴なんだ。。。
さて、というわけでハーバードスクエアに行き、まずは現金を下ろそうとする。CVSのATMでおろそうとすると、なんと手数料が6ドルもかかることがわかった。さすがに高いので、駅のATMでおろすことにする。そちらは3.5ドルだったので、まあいいやと思って100ドルおろそうとしたのだが、制限に引っかかった。どうやら一日におろせる金額を10000円に設定しているようだ。とりあえずその場でおろすのは諦め、ホームに入ろうとした。しかし、なぜかチケットが使えなかった。買ってもよかったのだが、別に早く着く必要もないので、歩いていくことにする。
約1時間半、ボストンの夜道を歩いた。22時ごろだったのだが、日本に比べて人通りが少ない気がする。家の明かりもついてないことが多く、気味が悪かった。襲われたら終わりだなーと思いながら歩く。長時間歩く際は音楽を聞いていることが多かったが、夜は近づく足音などで危険を察知しなければならないのでやめておいた。何度かこういう場面はあったが、たまたま襲われていないだけでおそらくかなり危険な選択をしているのだろう。途上国で同じことをしないよう気を付けたいが、やむを得ない場合におそらく自分は歩いてしまうだろう。。。
さて、意外とあっさりSouth Stationに着き、グレイハウンドのチケットを取ろうとする。が、なぜか地図が指す場所に行ってもチケット売り場が無い。23時に到着し、バスの出発までは2時間の余裕があったのだが、24時には窓口が閉まってしまうので焦る。カスタマーセンターに電話しようと思ったが、3週間ほぼ日本人と過ごしていたため耳も鈍っているだろうしやめておいた。となると、周辺の人に聞くしかない。インフォメーションの窓口に居た人がずっと電話していたので待っていたが、電話が終わった途端にどこか行ってしまった。ちょっとヤバいなと思ったが、とりあえず駅の人なら何か知っているだろうと考え、メトロのチケットの窓口に行く。すると、あっさりと場所が分かった。バスターミナルに行けばよいらしい。バスターミナルは実は先ほど通ったのだが、地図上では違う場所を指していたので素通りした。そして気づいた。バスターミナルとメトロのターミナルは同じ建物であるために、同じ住所で登録されているのだ。だから、その住所で検索すると建物の中心であるメトロのターミナルが表示されることになる。ややこしいが、少し考えれば当たり前とも言える。
さて、場所がわかって精神的余裕ができたので駅を観察すると、やはり日本とは違う点が多い。印象的なのは二点。まず、改札が無い。これでは簡単に無賃乗車できてしまうなあと思った。もちろん捕まった時のリスクを考えると(そしてそれ以上にモラル的に)やるべきではないし、実際にそんなに無賃乗車してる人は多くないらしい。そしてもう一つ印象的だったのは、駅が閑散としていることだ。South Stationはかなり大きな駅で、重要度で言うと京都駅か少なくとも宇治駅くらいはあるのだが、それでも23時ごろにはほぼ歩いている人はいない。深夜便を待つ人が15人ほどベンチに座っているくらいだろうか。アメリカの公共交通がそんなに強くないというのは本当だなあと思った。
そんなことを思いながらバスターミナルに行き、機械でチケットを発行する。ちゃんと登録されていて安心した。チケットに#5と書かれていたので5番ゲートに行けばいいのかなと思ったが、聞いてみると2番ゲートらしい。ややこしい。。。
出発まで1時間以上あったし、小腹もすいていたので近くのCVSに入る。滞在中10回くらい買った1ドルのプリッツェルを探したのだが置いてなかった。そのため、何を買うかめっちゃ迷う。2.5ドルで10個くらい入ったミニドーナツや、2ドルのハーゲンダッツ、2.5ドルのプリッツェルなど色々検討したのだが、最終的に2ドルで安売りされていたコーンフレークと、名称のわからないお菓子を買うことにした。が、コーンフレークを無人レジに通すと、なぜか割引前の値段で表示された。店員さんがたまたま近くにいたのでキャンセルしてもらったが、もう一品もなぜか割引前。さすがに二回キャンセルは申し訳ないので、仕方なくその値段で買う。3ドルもした。まあ味が美味しければいいか、とも思ったが、食べてみるとひたすら甘いし後味が微妙だ。こんなことならプリッツェルを買っておけばよかったと激しく後悔する。
その後、1時間ほどぼーっとして、バスに乗った。今までと違い、バスがほぼ満員だったので、隣に人がいる状態での乗車となる。体臭がキツイ人とかだったらしんどかっただろうが、幸い普通の人だった。バスではしばらくネットで滞在先の確認などをしていたのだが、高速道路に入ると一気にWifiが遅くなったので、電源を切った。すぐ隣に人がいるとさすがに少し不安だったので、全部ポシェットに入れてカギをかけた。
バスはアメリカ人に合わせて作られているため日本人にはそこそこ広く感じられるのだが、やはり眠るのに適した環境ではない。座席が少し硬いのか、尻が痛い。音楽を聞こうかどうか悩みながら、あるいは色々と考え事をしながら、ぼーっとしているといつのまにか寝ていて、ニューヨークに到着した。ここからは次の日の日記としておこう。

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