#32 豊かになるということ

こんにちは。sacaikumiです。

この「考える」マガジンでは、私が関心を持ったトピックを幅広いテーマで自由に書いています。

最近、お金についての考え方を改めてアップデートしていこうと思い、豊かさについて考える時間を増やしています。

ちなみにこちらが2年前に書いた当時の私のお金に関する考え方で、当時の記事と比較していただくと変化が分かります。

私は、お金について考えることは、自分自身の持っている価値観をあぶり出すのに最も手っ取り早い手段だと考えています。

そして、一度価値観をこうだ、と決めたら終わりということはなくて、自分の心の変化に合わせて都度見直していくべきものなのだろうとも考えています。

自分の在り方になんとなく満足がいっていないけれど、でもそのモヤモヤが何処から来るのか分からない…という方は是非一度お金についての価値観を見つめてみるのがおすすめです。

話が抽象的なので、ここでひとつ具体例をあげてみます。

たとえば500円のコーヒーを高いと思わず月に5000円以上コーヒーに使ってた20歳の私がいます。そんな当時の私は、飲み会の会費5000円を許容できず、サークルにも入らず、それでも時々いただく飲み会の誘いもほとんど断っていました。(ごめんなさい)
この例から、私は自分の「すきなもの」には社会的に「高価」と言われるものでもサラッとお金を出したいし、支払えるという思考が浮かび上がってきます。ただし、自分が90点以上を付けられるものやこと以外には一円でも支払いたくない、頑固さも持ち合わせています。

そんな性質に気付いた20代後半以降、私はほとんどファストファッション服を買わなくなりました。2000円の服を10着買うより、20000円の服を1着買う方がはるかに幸せな20000円が使えることに気付いたからです。

この性質は今の自分が物を買うとき、あるいは買うのを見送るときに必ず考える指針となっています。

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「お金との信頼関係を深める」

これは今の私のテーマのひとつでもあるのですが、お金との信頼関係を深めるとはつまり、自分の思考パターン（どのようなお金の使い方ができれば同じ額を使うにしてもより自分自身が幸福と感じられるか）を深く理解して、支出の質をなるべく高めていくことにあります。

先ほどの例で挙げたのは心が満足する支出方法を知ること、でしたが、最近、私の心は求めているはずなのに「支出」への抵抗感で手が出せないものがいくつかあることに気が付きました。

たとえば、飛行機に乗る際エコノミーとビジネスどちらの座席を取るか。先日、夫の仕事の都合で人生初めてのビジネスクラスに乗せて頂きました。12時間のフライトが20分ほどに感じてしまうほどあっという間の夢のような時間で、お料理も、寝心地も、CAさんのお気遣いにも、深く、ふかく感動してしまいました。私も自分のお金でビジネスクラスに乗れるように頑張ろう！と心から思いました。

ですが、いざ旅行の計画を立ててみると、エコノミー席との約3倍の値差を見て真っ先に頭をよぎるのは（このお金でホテルと、現地での食費と、タクシー等の移動費全部まかなえるんだよね…）というすごく現実的な思考。

飛行機代自体安いものではないので当然とも言えるかもしれませんが、体験として豊かさを知っていながらも、いざ支払うと考えたときにまだ自分の心に抵抗感が生まれるとき、自分の思考に改善の余地があると考えています。本質的には、100円でもコーヒーを買えるのに500円のコーヒーを迷いなく選べることと同じはず、というのが個人的な見立てです。

繰り返しになりますが、お金が湯水のように使える環境に身を置く方々は別として、基本的に私たちは、その時の自分の稼ぎをいかに充実した形で経験に変換していくかに頭を悩ませた分、お金との信頼関係が深まり、心が豊かになると考えています。

だから、心が求めていながらも支払いが出来ないことからも学びが得られると思うことにしました。

今回の件を通して私が気が付いたことは、今の私はもう少し自分自身のことを大切に扱ってあげたいと願っているということでした。自分の身の回りの大切な人たちと同じくらい自分のことも大切にしたい、だからビジネスクラスのような環境に身を置きたいと願うようになれた、と考えれば、それはこの2年で私が得たポジティブな心の変化です。

今すぐに自分のためにビジネスクラスの席を予約することにはまだ抵抗感があります。それはそれで良い、と自分を認めてあげた上で、その時得た体験 - 自分をすごく大切に扱っていただけたことの喜びの気持ち - だけは、今後の生活に取り入れていこうと決めました。たとえば、ベッドのシーツを起きたら毎日整えるとか、お風呂で身体を丁寧に洗うとか、はじめの一歩は細やかで良いんです。

少しずつ自分のことを大切な存在として扱っていった、先の先のほうに、ビジネスクラスを予約できる自分がいるのかもしれない、という希望を持って取り組んでみます。

お金に関する記事、第三弾ではまた自分の生活に変化が生まれていますように！

最後まで読んでいただきありがとうございました :)