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適応障害になった後~幼稚園編~

しっかり準備して就職した幼稚園。
まずは3月に研修がありました。子どもの前に立つ前の準備段階です。

そこでまず紹介されたのが、同期就職する人たちです。
大学を卒業したばかりの初々しい人たちと、他の幼稚園からの中途採用の人たちがいました。
研修では新卒組と中途採用組とに分けられたのですが、私は新卒組の方になりました。大卒3年目はギリギリ新卒らしいです(笑)。

研修は座学と実習形式がありました。
そこで私はまた嫌な現実を見ることになります。


実習で幼稚園オリジナルのリズム運動の練習時間があり、そのとき初めて先輩の先生方と接しました。
リズム運動の中には、ほふく前進やウサギ跳び、柔軟体操など色んな運動があるのですが、私はほとんど動けなかったです。
前職がデスクワークだったし、もともと運動が苦手で体力がない。
そんな私に対して、新卒の彼女らはバリバリ動ける。当然ですよね。

先輩たちは厳しく、最後までやり遂げるように声を荒げます。
最初は照れ隠し的に笑いながらできてたのですが、段々息が切れてきて笑ってもいられなくなりました。
ほふく前進も私だけ遅くて取り残されて、先輩たちにワーワー言われます。
いわゆる体育会系。文化系の私には初めてのことで涙を堪えるので必死でした。
柔軟体操も私だけできず、辛かったです。正座の状態から後ろにぺたーっと倒れる動きがあり、反り腰である私にはできない動きでした。先輩に骨格的にできないと訴えても、聞いてもらえず、腰を床につけるよう言われました。
どうしてもできないと分かると呆れられました。
先輩からの厳しい指導もそうですが、私だけできないことが辛かった。
恥もかいたし、自尊心も傷ついた。

厳しい実習を終えて、4月になり、私は25歳になりました。
本格的に幼稚園の先生としての生活が始まるにあたり、私は既に精神的にダメージを受けていました。
子どもの対応をしていても辛い。せわしない中で先輩から注意されてばかり。
子どものお昼寝の時間になると、寝かしつけのためにお腹をトントンするのですが、その時も「何のためにあなたには両腕があるの?1人ずつ寝かせてたら時間ないんだから、両腕で2人を寝かしつけて。片方が寝たら、別の寝てない子をトントンして」と怒られました。

まだ4月になって数日でしたが、もう無理。
毎晩毎朝の吐き気、涙、無断欠勤の適応障害のお決まりパターンがまた起きてしまいました。
またか……。再発のショックもありました。
こうなると退職するしかないです。結局、1週間たらずで退職しました。

しっかり下準備して就職したはずなのにダメだった。
幼稚園で働けないなら、どこで働けるんだろう。教育学部出身なのに、学校もダメ、幼稚園もダメなんて。

完全に道をなくしました。それでもどこかで働かないといけない。
いっそのこと、教育現場から離れてみようと思いました。
全く分野の違う仕事を。


今回はここまで!
お読みいただきありがとうございました(⌒∇⌒)

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