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読書 #1

図書館に行く習慣は完全に身についてきていて、晴れた日に時間を見つけて本を探しにいきます。
あまり上手に感想を言える方でもないのですが、その時感じたことや、感じた自分について残すこともいいのかなと思い書いてみます。

「ドミノ」恩田陸

読んでみたかった作品ではあるのですが、なかなか自分で買うまでに至れず、図書館にあって迷わず借りた本。

2000年代の東京、丸の内。東京駅でおりなされる複数の登場人物によるストーリーが折り重なり結末に向けて動き続ける読む気持ちを切らさずに読め爽快感もある伏線回収が、コミカルな作品の王道を見ているように感じました。

保険会社のスタッフ、反社会組織グループの一味、あるオーディションに居合わせた子役の子、俳句のグループにして警察OBの方達、御曹司、映像研究サークルの大学生やetc etc。

その人たちの少しづつずれていながらも、東京駅を舞台に止まることのないストーリがおりなされる読み心地のいい少しのスリルと淡いロマンス、解決の爽快感がある物語。

当時には珍しく映像化されておらず、登場人物の多さかな、とも思う。その時代に丁度東京にいてしかも、出向していた勤め先にも近く毎朝通勤していた経験もあり‥と、読むべき作品だったんだなと思いました。

もう戻らないながら、この年齢で初めて読みやはり懐かしくこれからを考えていく中で自分の根っこを知っていくことをしていくべきなんだろうなと思う。恩田陸さんの作品を色々読んでみようと思いました。

次は漫画ですけど、まだ未完結の作品で

「海が流れるエンドロール」たらちねジョン

旦那さんに先立たれた60代半ばの女性。
ある時映画館で出会った「海」の名を持つ20代くらいの男の子。その女性も「うみ子」という名前で不思議なシンパシーだろうか、家に誘い映画を見て映画を撮りたいという自分に「うみ子」さんが気づき芸大に進み映画制作を行なっていくという作品。

「ブルービリオド」が芸大の作品では有名ではあるけど「海が流れるエンドロール」は、年齢が落ち着かれている女性の話なのでかなり安心してその世界で努力する姿をみれる。

恋愛要素は薄めでも、人に対する好意というカテゴリーの好感はよく登場して、年齢を重ねるとその少しあったかいような感情は自分にも心当たりがある。

どちらに対しても甲乙つけ難いけど、自分の好みとしては「海が流れるエンドロール」の方が飲み込みやすいスッと入ってくるような気がする。

するべきことが、映像作品に対して、無二の情熱を傾けるというより、生活や、周りの状況、その「うみ子」さんの個性や家族、登場人物の個性と家族、ありそうでなさそうな少し胸が暖かくなるようなお話。
次の巻が楽しみになるような作品を集めていて良かったと思った。

時々書ければと思います。
心身のコンディションを整えて、楽しい読書経験をできてよかった。また時間を見つけて読もうと思います。

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