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図書館

最近はリハビリも進んでいて少しづつ社会復帰に向かっているなとも思うし、正直に話すと病状がかなり深刻な状態まで進んでいたなと治療が進むにつれ少し怖くもなる日々。

リハビリのできる施設の徒歩圏内に図書館がある。
気楽なつもりで歩いていくとちょうど昼休みの間に行って帰れるくらいの距離で、気分転換がてら出かけては本を眺め晴れた日の日課になっていた。

しばらく通って、借りて読めるくらいには体調は戻ったかな?と、思い貸出カードを作って初めて本を借りてみた。

「古本食堂」  原田ひ香

原田ひ香さんの本は「三千円の使い方」で読んでいて食べ物と何かを組み合わせた作品が多いなと、本屋で眺めている時に気づいていつか読みたかった。

古書店を持っていた大叔父(もしくは兄)が、亡くなりその古書店を妹さんにあたる珊瑚さんと、姪っ子になるみききさんが切り盛りしながらさまざまな登場人物、恋愛や、大叔父さんの謎なんかを軽やかな読み味で読ませてくれる物語。

登場人物の設定がわりと一癖あったり、複雑ながら最終的にはハッピーエンドな終わり方が好感を得られて読み終えて、「また本を読もう。」と思える読後感だった。

もう一冊借りてきて入るけど、それを読み終えた頃にまた日記を書くことにします。

ドラマでいえば「深夜食堂」や、小川糸さんの「喋々喃々」が好きなので、東京の暮らしを切り取った話は自分にとっては栄養のような読み物だった。

ドラマや、アニメなんかも面白いけど求めているところと違う時にそれでも最後まで見ないといけないという使命感があり見るということがここ最近は多くなってきた。

しっかり働き出したらみようとか、体調が整ったらみようとかで先延ばしにしているアニメも容量の関係で消したり、それほど見たくなったんだなと思う場面もある。

20代から、少しづつアニメを見出して、40代に差し掛かり次の自分の趣味の方向性に悩み出した頃、小説でもファンタジー小説ではなくもっと暮らしに近い物語を欲しているんだなと思った。

子供っぽい趣味でなく、文庫であれば歳をとってきたけど楽しみ方が変わったんだなと思う。
知っている土地であれば尚更共感もするし、知ってる場面であれば落ち着き価値観の再認識にもなる。

とてもいい時間の過ごし方ができて本をもっと読もうと思った。

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