見出し画像

子育てとキャリアと日本語教師の私

こんにちは。
日本語教師のさじここです。

今回は、タイトル通り「子育てとキャリア」と「日本語教師の私」についてお伝えしたいと思います。


みなさんは『82年生まれ、キム・ジヨン』という本をご存知でしょうか?

ちょっと前に社会旋風を巻き起こしたベストセラーです。

私はお恥ずかしながら、本ではなく映画をさっき見ました(Amazon Primeで)。

その当時は私はちょうど息子の育児で本を読む余裕もなく、やっと…という感じです😅

この本の主人公「キム・ジヨン」は、まるで私のようだと本当に思いました😥

ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかの様子のキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児……彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。

筑摩書房HP:「82年生まれ、キム・ジヨン」チョ・ナムジュ著


キム・ジヨンは苦労して就職した会社を出産によって退職し、その後専業主婦として娘の子育てに追われている。

他から見たら彼女は幸せそうに見えます。

でも、彼女は満たされず病んでしまう…

産後うつと一言で済まされたらそれまでですが、「キャリアを諦め家庭に入らざる負えない女性の苦悩」が見えました。

念願に子どもを授かれた私ですが、授かったときはちょうど大学院合格直後で、進学を断念しようかかなり迷いました。

指導教授や主人や家族の支えで、進学を継続し大学院に通い、修士1年の秋に出産し休学したら、研究どころではなくなりました。

しかし、同じ時期に入学した同期は教育実習や自身の研究がどんどん進んでいる。
また、日本語学校の同僚や、前職の同期たちは着々と自分のキャリアを歩んでいる…

SNSでそういう姿を見たら、自分だけ時間に取り残されているような……そんな気分になりました。

はたからみたら順風満帆に見えますが、自分の心の中はなぜかぽっかり穴が……

私の息子は抱っこでしか全く寝ない子だったので、自分の睡眠時間も短く体力的にもきつかったのも要因かもしれません。

その上、里帰りから帰ると、頼れる人や友人は近くにおらず、いつも孤独で、夕方になるといつも「なにやってるんだろう…私…」と涙を流していたのを今でも覚えています。(若干、産後うつだったと思います😥)

そんな中で、日本語教師の資格は私の心の支えでした。

キム・ジヨンのように、子どもはもちろんかわいいけど、家庭以外にも自分の世界を持ちたいと私は強く思いました。

でも、そんなの他の人に話しても「贅沢な悩みだ」と思われるだろうし、「母として子育てに専念するのが当たり前だ」と言われると思っていましたから、誰にも打ち明けられませんでした。

キム・ジヨンの物語の映画を見て思ったことは、「日本語教師の資格を持っていなかったら私もキム・ジヨンみたいに精神的に病んでいたかもしれない…」ということでした。

私は息子が6か月のときぐらいから子育てだけでは自分は耐えられないと思い始め、italkiというオンライン言語プラットフォームで、ほそぼそと海外の学習者に日本語のプライベートレッスンをして働き始めました。

そして、その勢いで大学院にも復学し、修論を書いて卒業するという目標を持ちながらなんとか子育てと学業と仕事の両立をしました。

おかげで子育て中も『外の世界』と繋がれたことは本当に良かったですし、塞ぎがちだった気持ちが少し開放されました。

私は一つのことに集中するより2、3個同時にやったほうがいいことにも気づきました。

そして、現在、自分らしく子育てと日本語教師の仕事を両立できています。

昔ぽっかりと空いた穴には、いろんな夢が詰まり「自分にもまだできることがたくさんある!やりたいことがたくさんある!諦めなくていい!」と思っています😊


キム・ジヨンの物語を見て、私のようにもう一つの世界を求めているママは割といるのでは?と感じます。

日本社会はまだ子育てと仕事の両立に悩んでいる女性は多いかと…

出産を機に辞めざる負えない人も多い。

キム・ジヨンのように苦労して就職しても出産を機にキャリアが途絶えてしまうことも…

なかなか、今までのキャリアを活かせず苦悩を抱えているママって多いと思うんですよね……

働きたいけど働けない…
子育てと両立できる働き方を探しているけど見つからない…

そんなとき「資格」を持っているってやっぱり強みになりますし、心の支えにもなります。

「資格」があれば働く場は見つかりますし、自分で作ることも可能です。

「日本語教師」の資格も立派な資格です。

今流行っている、オンライン日本語教師の職は、キャリアを断念せざる負えなかった女性の活躍も促しているといえます。

もし、子育てしながらでも働ける資格を探していて、「人に教えるのが好き」「誰かのために何かをしたい」「海外の文化に興味がある」人は日本語教師を目指してみてはどうでしょうか?

日本語教師は正直稼げる仕事ではなく、常に勉強し続けなければなりません。

プライベートの時間を削って授業準備をする必要がありますから、生半可な気持ちでは続けることが難しいと思います。

でも、国内だけでなく海外でも働ける資格です。

子育てでできたキャリアの空白があっても、新たにスタートできます。

子育て中のママでも活躍できる仕事です。

何歳からだって学ぶことはできます。

キム・ジヨンや私のように、もう一つの世界を求めるなら、今、一歩踏み出してみませんか?

日本語教師に興味がある方は、以下の私のブログ↓を読んでみてください😊

https://sajicoco.com/japaneseteacher-merit/


最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?