一体感は無敵でした

「電車に乗ったんよ」
『久しぶりで疲れたとか』
「大丈夫やったの」
『何かいい方法でも？』

「よくぞ聞いてくれはった」
『あはは～言いたかったのね』
「テヘ。バレテーラやな」
『謹んでお聞き致しましょう！』

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こんにちは。フジミドリです。

昨日の私物語わたしものがたり、朝陽あさひになりきって、公園を散歩する自分が俯瞰ふかんできました。

では、朔川揺さんと創作談話プロセストークです──

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「教えてくれたやろ。仙骨センコツと蝶形骨ちょうけいこつの間で８の字にエネルギーが流れとる」

『宇宙の生命波せいめいはを、仙骨と蝶形骨がパラボラアンテナみたいに受け取ってるのさ』

「生命波が、自分の中で循環するんやった。たしか繋ぎ目のところみぞおちのあたりが心の在り処かや」

『うん。昨日の私物語でも、そこらは書けたかな。意識すると、さらに流れる感じだね』

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あくまでも、道術どうじゅつに伝わる波動の流れです。道術では、宇宙に流れるエネルギーを生命波と呼んでおります。

生命波が仙骨と蝶形骨に流れこみ、二つから発する共鳴で人は生きるという理解です。

仙骨が陽極で生命波を人体外部へ発します。蝶形骨は陰極で、内部へ流して精神を活性化するのです。二つの波動を魂線ことせんと呼びます。

魂線が切れたら死です。

現代医学とは異なる見立てになります。心臓が止まって死ぬのではございません。

道術では、魂線が切れて死んだから、心臓は役割を終えて止まる、そう理解するのです。

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「でな、それ思い出して、目はつぶって８の字を感じ取るようにしとったんや」

『へぇ～電車の中で。スゴいね。周りの人が雑念を発するから、一体感取りにくいよ』

「そしたらな。じんじんと心地よい波動が流れて、お風呂に入っとる感覚なったんや」

『おぉ～素晴らしい。電車の中で一体感取れたら、もう免許皆伝だね。お見事！』

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道術の肝きもは一体感です。

自分と他者が、別の存在に感じられるから、あらゆる不具合は起こります。

人だけではございません。全てとの一体感。そこに道術の醍醐味たのしみがあるのです。

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「フジさんと出逢うまで、生命波は知らん。８の字循環なんてやったの初めてや」

『オレも、やった方がいいと勧めたわけじゃない。知ってること伝えただけさ』

「面白おもろいのは、これでええいう加減が自分でわかるんよ。確認のため、フジさんに聞いてほしいのあったけど」

『そういうのが本物だね。外から取り入れるだけだと、死んだら消えちゃうもん』

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道術は、訓練によって技能を身につける形式ではございません。

私たち誰もが、生まれながらに持つ機能を、ご自身で感じ開発していく術なのです。

背骨の最下端にある仙骨を意識すれば、道は自おのずと拓ひらけて参りましょう。

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「初めからあったんや。せやけど、知らんとわざわざ外へ探しに行くねん」

『自分には無尽蔵むじんぞうの宝庫ヒミツが眠ってる。それに気づいて、人生が面白くなったよ』

「今回の朝陽あさひもそうやな」
『あんなの初めて見たからさ』
「太陽高度が低いと朝焼け」
『波長の長い赤は残るんだよ』

「納得いかんのね。科学の説明」
『なるほどって思うんだけど』
「説明されたかて何も変われへん」
『そう。理解とは違うんだよ！』

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あの朝、正に呼ばれたという感覚でした。

何度か同じ時刻に同じ場所へ立ったものの、陽光は眩しく見ていられません。

地学について私の知識ときたら、せいぜいが大学入試程度です。もっとも、説明できたら納得いくという性質ものでもないのです。

私は、全て決まっているという運命論者なので、偶然の僥倖ぎょうこうとは捉えません。なぜ、このように見せられたのか理解に努めます。

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「陽光は直じかに見ることがでけへんけど、フジさんの体験をお裾分すそわけしてもろて、一瞬だけ真まことの姿が見えた気分になれたわ」

『嬉しいお言葉だよ。そう。違う角度。パンデミックや戦争も、厄災やくさいとしてしか見ないと不安になるだろうね』

「理屈はわかるんやで」
『感情がついていかない？』
「思いはどうもでけへん」
『そのままでいいよ』

「なんやあると、あわあわする自分がおる。せやけど、ジッーと眺める自分もあるな」

『いいね。揺さん、中真の自分を感じてる。霊魂たましいは輝ける来世を描いているのさ』

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眩しくて目を開けられない陽光が、どうした加減か肉眼で見ていられる。この経験を物語化するに当たり、初稿は行き詰りました。

一応の形が取れたものの、今一つしっくりきません。堅苦しくて窮屈な感じです。

揺さんのイラストで、のんびり欠伸あくびするネコちゃんを見て、思わず微笑みました。

そこからは安心して書けたのです。

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「お役に立てたらよかったわ」
『オレ一人だと単調だろうね』
「わたしらこれでええんやな」
『それぞれのスタイルだから』

「次は何を書くんや」
『厄災やくさいいろいろかな』
「暗くなりそうやね」
『じゃあイラストで』

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道術は、座禅を組んだり滝に打たれたりといった、特別なことを致しません。

日常生活こそが理解の宝庫です。

スキを下さる方の記事は、できるだけ読ませて頂きますが、皆さまそれぞれ理解の道を進めていらっしゃる。心強く感じます。

前世ぜんせの宿業しゅくごうは、坦々と生きるだけで済まされるからそのままでよいのです。何をどれだけ理解するかで来世らいせが決まります。

輝ける来世みらいを☆

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シーズン２は残り５回となりました。
お読み頂きありがとうございます！

次回フジミドリ１１月１３日午後３時☆
こちら翌１４日午後６時です♡

ではまた💚