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余白だらけのベンチャーでインターンをするということ。(きわめて私的な学生インターン受け入れについての覚え書き)

こんにちは。リクルーティング・パートナーズのおおた(@kekobus1989)と申します。
普段は求人原稿のライティングのかたわら、会社の人事まわりや企画まわりを担当しています。

さて、この度5ヶ月のインターンを卒業した中村綾乃ちゃんが、卒業制作としてリクパーの広報動画を作成してくれました!

彼女と取り組んだ仕事の数々を振り返ってみたら、思いのほかエモが暴発した文章に……。

あらかじめ申し上げておきますが、本記事、とりたてて役に立つ話はございません。

・学生に任せまくるインターンに興味がある人
・福岡のベンチャーでのインターンや就職が気になってる人
・リクパーのことは知ってるけど何やってるかはよく知らない人

あたりの方に読んでいただけたらうれしいなあと思います。

リクパーインターンの方針転換。新しい受け入れ方に挑戦。

「長期インターン生に、飛躍的な成長の機会を。」
2018年半ばから、リクパーでは長期インターン生との向き合い方を少しずつ、でも大胆に変えてきました。
かつてのインターンは、就業体験とはいうものの実際には社員が依頼したルーティン業務をこなしていただくのが主業務でした。
これはこれでとても大切な仕事だったのですが、ただのアルバイトと変わらなくない?という声があがり。
主に派遣ブランチ&RPOブランチ(現戦略商品推進グループ)を中心に、学生が自立自走できるインターンを推進することにしてみました。

直近の卒業生からけっこう手厳しい指摘をいただいていた(非常にいい意味で…)こともあって、私たち戦略商品推進グループでもインターン生の受け入れに際しては期待と不安が入り混じっていました。

そんな中、インターン募集Webサイトを通じて応募してくれた最初の学生が、冒頭に紹介した彼女、中村綾乃ちゃん。
大分の大学でマーケティングを学んでいて、現在休学中。夏には語学留学や海外インターンも考えているとか。よう分からんけど、春休みはアゼルバイジャンにいるとか。なにそれ、なかなかおもしろそう。

実際会ってみると、にこにこハキハキして、可愛らしいお嬢さん。
マネジャーの鮎川が、面談から戻ってきてすぐに「あ、ほぼ採用で。」と言っていたのが印象的でした。
さてさて。なにをやってもらおう?

学生インターンに、(ためしに)会社の未来を託してみる

せっかく新しい受け入れ方に振り切るのだから!
ということで、彼女には「今までなかなか着手できなかったけど、ずっとやってみたかったこと」に着手してもらうことにしました。
大きく分けると、次の4つ。

・インディードにおける「効果」の仮説検証
・学生向けキャリアイベントの広報、集客
・インディード原稿制作マニュアル整備
・インターンブログ、広報動画制作

仕事内容について詳細はここでは書きませんが、とりわけ春から新しい取り組みとして始めた学生向けキャリアイベントの実現は、彼女の尽力なくしては叶わなかったなあと思っています。

あるときは九大伊都キャンパスにぱっと赴いて直接学生さん達にイベントをおすすめしてくれたり、またあるときはゼミの先生と交渉して告知依頼をしてきてくれたり。
息をするように次々と行動する身軽さは、隣で見ていてとても気持ちがよかったです。

逆に、原稿制作マニュアル整備のお仕事は、仕事を振った側としてひやひやでした(笑)。
慣れていない原稿制作に、一日中座り仕事。知らない職種名、資格、企業、媒体と必死ににらめっこしながら、「向いてないかも…」なんて弱音をぽろりとこぼすことも。

「向いてる向いてないは自分で判断するものじゃなくってよ〜ホホホ」とか先輩面してお伝えしながらも、内心はいつ業務を剥がすべきか?と気がせいて仕方ありませんでした。

それでも、「絶対に社員の皆さんにとって役に立つマニュアルにしてみせる」という強い意志の力で粘り通してくれ、社内の原稿制作担当者とやりとりしながら完成まで持っていってくれました。
彼女の場合、こうやって仕事を自分で「腑に落とす」力みたいなものをちゃんと腹の中に持っているなあ、と感じました。

自ら手を上げてくれた、広報動画企画

「リクパーって、正直怪しいです!」
就業中のある日、彼女はそう言って、リクパーの広報動画をつくりたいと提案してくれました。

「リクパーは情報発信が少なすぎて、入社直前までけっこう不安だった。他の学生も同じように、情報がないことで離脱している可能性もあるのではないか」という採用に対する課題感を持ってのことでした。

目の前の業務のみに終始することなく、自分のリアルな体験をきっかけに企業の課題を見つけ、解決へ向けて提案する。
はじめは突飛な提案におどろきましたが、この視点はリクパーが大事にしている顧客起点とも通じるものがあるかもと感じ、実際に形にしていただくことにしました。

もちろん、思いつきだけでは多くの人を動かすことはできません。
ということでまずは課題の整理と、企画を通すための企画書づくりから。社内プレゼン~決定プロセスを経て、テーマ決め、絵コンテ、ディレクション、撮影、編集までの全てをほとんど彼女が担当。
社員やグループ会社の映像担当を巻き込みながらずんずん進んでいく姿は、5か月前には想像もつかないことでした。

動画の細部に見える、リクパーへの「スキ」

ここからはちょっと、ひいき目が過ぎてしまうことをお許しいただきたいのですが(笑)。
綾乃ちゃんが編集してくれた社員の言葉や些細な表情は、「ようわからんけどリクパーのこういうとこスキ!」にあふれていたなと感じます。

田苗さんが目を伏せながら話す仕草とか、唯ちゃんの熱っぽい眼差しとか、藤吉くんが鼻をこすりながらちょっといいこと言うところとか。編集して、残してくれた言葉たちとか。

彼女がこの5ヶ月の間にリクパーのことをどれだけ愛と情熱と当事者意識をもって考えてくれていたかが、動画を通して改めて伝わってきました。
普段なかなか言語化できないものをカタチとして残していただき、会社にとっても大事なたからもののひとつになったなあと、勝手に感慨にふけっています(笑)。

余白だらけのベンチャーインターン。だからこそ、意思決定の機会は最大限に。

ところで今、私のチームには3人の学生インターンがいます。

就活模索中の長井さんには、インディードの運用に関するブログのコンテンツマーケティングを。
エンジニア志望の三溝くんには、ニーズが高い市場調査ツール開発を。
内定者の秋吉くんには社員の一員として顧客フォローを担当してもらっています。
日々社員から「自分で調べて〜」とか「勉強して〜」とか「もっと死ぬほど考えて〜」とか突き放されながら(笑)。

リクパーは、外から見ると何をやってるのかよく分からない、怪しい会社だそうです(笑)。それに、やりたいことはたくさんあるけど、できてないこともその分多いなあとも思います。
よくもわるくも、余白だらけの会社。

だからその余白によく分かんないまま飛び込んできたインターンの皆さんに対しては、できるかぎり多くの機会と経験を差し上げることができればなあ、と思っています。
今回綾乃ちゃんに動画をイチから作ってもらったみたいに。
「よく分かんないまま走りまくってたら、いつの間にかこんなとこまで来てた!」って笑ってもらえるように。

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