従業員の働き甲斐を第一に考える企業・有限会社久保建材
有限会社久保建材は昭和46年(1971年)に京都府亀岡市で創業しました。
役員をのぞいた従業員は8人。30代2人、40代1人、50代3人、60代2人が活躍しています。
砕石の運搬をメインに事業を展開しており、再生可能エネルギー発電事業も手がけています。
「社員の働きがい甲斐」を第一に掲げた創業時の理念を大切に守りながら、従業員の人間的な成長を目指すことを目標に加えました。
会社にも従業員にも新たな付加価値を創造しようと奮闘する代表取締役の久保さんにお話をうかがいました。
ーー個人的に気になっていたことを最初にうかがいます。会社名がサッカー日本代表の久保建英選手と一字違いなのですね。
ははは。そうなんです。久保選手は22歳ですよね。有限会社久保建材は創立52年ですから、うちのほうが先輩です(笑)。
久保選手の名前が世に出るようになったときには「なんたる偶然!」と驚きました。
今はとにかく久保選手の活躍に負けないように、がんばらなければならないと思っています。
ダンプ1台から始まった
ーーさて、有限会社久保建材の創業時のお話を教えてください。
私の父である先代が創業しました。
バスの運転手をしていたのですが55歳定年のところを2年早めて早期退職しました。
ダンプカー1台から始めた会社です。
当時、神戸製鋼に勤めていた兄が呼び戻され、私は大学3回生だったのですが学業のかたわらダンプの運転をすることになりました。
私自身、この稼業を当時は「ダンプ屋」と呼んでいました。いわゆる、きつい、汚い、危険という3Kですよね。
決してやりたい職業ではありませんでした。
ーーやりたくはなかった「ダンプ屋」への思いが変化したきっかけがあったのでしょうか
本当は30歳まで手伝ったらあとは辞めようと思っていました。
転機は兄の死です。
兄が27歳のとき体調不良で急死してしまったのです。
創業した父の思いに加えて、志なかばだっただろう兄の気持ちも感じるようになりました。
ここは腹をくくろうと決心しました。
次々に変革をすすめた
ーー本気で「ダンプ屋」をやるにあたって心がけたことはありましたか
「ダンプ屋」というイメージを改善しようと思いました。
自分で「ダンプ屋」と言っていながら、こういうのも矛盾しているのですが、3K企業というイメージを払拭して従業員が誇りをもって働ける雰囲気を作ろうと思ったのです。
考えてみてください。砕石や砂利の運搬は世の中のために絶対に必要な仕事で、間違いなく社会のためになっているんです。
ーー具体的にはどういう変革を行ったのでしょうか
社会保険の加入をしました。退職金の規定も整えました。それまで白ナンバーだったダンプを営業ナンバーに変更しました。
これらを40歳までに実現しようと目標を立てて取り組みました。
その結果、36歳までには達成することができました。
そのころから仕事はどんどん軌道に乗ったといえます。
バブルに踊らされなかった経営
ーー世の中がバブル景気を迎えたころですよね
業界全体が浮き足だっていたと思います。仕事はいくらでもありましたし、稼ごうと思えばいくらでも稼げました。
でも、うちは地道に業績をあげていくことを最大目標にしました。
バブルがはじけることを予見していたわけではないのですが、創業時の理念が「従業員の働き甲斐」だったからです。
ーーその堅実経営が実るわけですね
結果的にバブルは崩壊しました。
砕石業界の売り上げは業界全体で70%も落ち込んだのです。
それでも生き残ることができたのは、地道な堅実経営のおかげだと思っています。
有限会社久保健在の現在地
ーー現在、有限会社久保建材で活躍している従業員の方々について教えてください
ダンプを運転していた経験があって入社した人は2人だけなんです。
大型トラックを運転していた人、コンクリート製品の運搬をしていた人もいます。観光バスの運転手だった経歴をもつ従業員も立派に活躍してくれています。
また、土木作業員だった人もいますね。
勤続30年というベテランも働いてくれています。うちが「従業員の働き甲斐」を重視してきた象徴といえるのではないでしょうか。
ーー有限会社久保建材の強みを教えてください
何度も言いますが「従業員の働き甲斐」を大事にしていることに尽きると自負しています。
やる気を起こさせる雰囲気がありますし、なんといっても給料が良いです。そのほかの対偶も業界内ではトップだと思います。
一緒に働いている仲間の人間関係も良好ですね。なんでも相談できるし、何かあっても安心して頼れます。
次なるステップへ
ーー現在、求人は募集していますか
2人を新規で採用したいと求人活動をしています。
求人は2種類に分けています。
大型免許を持っている人と中型免許を持っている人です。
中型の人が希望すれば、会社が大型免許取得を援助します。
少しでも有限会社久保建材に興味を持った人は気軽に連絡してほしいと思っています。
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