vol.0146 面接で何を聞いたらいいかわかりません。(3/5)

前々回に、面接を3つの目的に分けて、
それぞれで進め方は変わるということを
お伝えしました。

■目的1:自社で活躍ができる人材なのかどうかを知りたい
■目的2:自社を将来の有力な入社先として考えてほしい
■目的3:内定承諾意志を固めてほしい

そして前回で目的1を伝えきろうと
思っていたのですけれど、
思いのほか長文となってしまいました。

目的1は見極めの面接であり、
見極めをしようと思ったときに、
コーチングのトッププロであっても
心閉ざされている相手の心に入り込む
ことはできなかったということを
体験談にてお伝えさせていただきましたので、

今回は、心の扉を開きたいと思って
もらってから見極めの面接をする方法

お伝えしていきます。


いくら見極めの面接がしたいと思っても、
就活生が「見極められたくない!」という
強い想いを持っている状態で進めても
意味のある時間にならないですよね。

そこでまず伝えておかねばならないのが、
採用選考というものが会社と就活生双方にとって
メリットのあることだと
いう話です。

採用選考とは(あくまでしっかり組まれていればですけど)
自社で活躍できる人なのか、活躍できない人なのかを
見極めることが一つの目的としてあります。

言うなれば網を張って活躍できない人が
間違って入ってこないようにしているのです。

もし、就活生がこの網をうまいことすり抜けて
入社をしてしまったらどうなる
と思いますか?

入社してしまいますよね。

でもね、待っているのは厳しい現実です。

自分が活躍できない職場で、
周りは活躍できる人達
ずっと落ちこぼれのポジションから抜け出せず、
活躍できる人はどんどん新しい、難しい仕事に
取り組んでいきます。
自分は、向いていないのでいつまでも成長が遅く
新たに入社した人に抜かれていく。

どうですか?
これって会社にとっても不幸ですけれど、
働いている人からしても大いなる不幸
です。

なので、この面接ではお互いのために、
○○さんが弊社で活躍できる人なのかどうか
確認できる会にしていきたいですので、
よろしくお願いします。

こういうことを伝えておいた方がいいですよね。


就活生にとって見極められるということが
ネガティブなものだと思っているうちには
なかなか心を開いてもらうことが難しいです。

ですが、見極められるということが、
自分のメリットにもなる
としたならば、
自分の為にもしっかりと見極めて欲しいと
そう思うでしょう。

双方の協力があると見極めの面接は
相当やりやすくなります。


あと見極めの面接では、
就活生が何が得意で、何が不得意なのかを
確認する時にはエピソードで答えてもらうことを
推奨します。

人によってできるできないの基準値が異なります。

たとえば飲食店でのアルバイトを頑張った
ということを主張される就活生でも

「シフトをたくさん入れてマニュアル通りきっちりとやりきった」

という方と

「平日夜のお店の売上を高めるためには、
 もっと○○大学の学生にこのお店の存在を
 知ってもらった方がいいと考えまして、
 〇〇大学の有力なサークルや学生団体の長一人ひとりに
 会いに行って、『何かの会にこのお店を使ってくれたら
 こんな特典つけるのでぜひ来てほしい』という話を
 したら、その後一度来てくれた学生が別の機会に
 友達を連れてきたくれたりして売上150%高める
 ことに成功したんです。」

という方では

アルバイト頑張ったの基準が全然違います。

面接官が客観的に評価できるように
エピソードで答えてもらってください。


また、能力に関して言えば、
相手の言うことをもとに判断するよりも、
実際にその能力が必要とされるシチュエーションを
用意したワークを別の選考会で行う方が
よっぽど確認できます。
面接だけで見極めなければならない
という枠は外していただいて、
見極めたいことによって、
質問の仕方を工夫していただけたらと思います。


今回も長くなってしまいましたが次回、
■目的2:自社を将来の有力な入社先として考えてほしい
の解説をしていきます。


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